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バインド・ゲイム  作者: 霧隠タツヤ
第二記録 スキル指南と暗殺者
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16/24

スキル指南

本当に毎回毎回更新遅くてすみません……

「ここが師匠の家か……」

寝床の小屋で忍と別れ、そこから森にしばらく入って行き、俺はようやくスキル教えの師匠の家にたどり着いた。裏に切り立った崖があり、いかにも修行場という場所だった。

「さて、これからどうしたら良いのかな……?」

俺がその家の前で悩んでいると、バンッという大きな音が背後から聞こえた。驚いて振り返ると、そこには今さっきまで修行していたであろうNPC師匠が、俺を睨みつけて立っていた。

「何者じゃ!儂の技を盗もうとする不届き者なら容赦はせぬぞ!」

凄い迫力だった。俺は慌ててスキル指南の紙をアイテム欄からオブジェクト化し、今にも飛び掛かって来そうな師匠に向かって差し出した。

「お、俺はこれに書かれたスキル指南を受けに来ただけです!」

言い切ってから恐る恐る師匠の顔を見上げる。師匠は紙を読みきった後、品定めするような目つきで俺をじっと見てきた。俺の職業ジョブで使うことができるのか調べているのだろう。俺は軽く冷や汗をかきながら、師匠が情報を読み取るのを待った。

しばらく見た後、師匠は

「確かに。ついて来るがいい」

と言って崖の方へ歩き出した。俺は急いでアイテム欄を消すと、師匠の後を追いかけた。


「ここだ」

師匠についていくこと約5分。俺と師匠は、広大な森が見渡せる崖の上へ来ていた。さっきの崖の反対側で、こっちの森の方がレベルの高いモンスターが生息しているようだ。

崖から森を見下ろしていると、不意に体が浮いていた。何事かと頭を回すと、師匠が崖から俺を突き飛ばしていた。

「えっちょっ何をっうわぁぁぁぁぁぁ……」

叫びながら落下していく俺に、崖の上から師匠の声が聞こえてきた。

「そこで3日間生き抜け。さすれば自然とスキルが身につくだろう」

「そんな無茶苦茶なぁぁぁぁ……」

師匠の言葉に文句を言いたくなったが、それどころではない。俺は本能的に、落下に備えて受け身の体制に移るのだった。


「……痛てて、相当高かったなぁ……」

師匠に突き飛ばされて地面に叩きつけられた俺のHPは、グリーンからイエローを通り越してレッドになっていた。もう少しレベルが低かったり崖の高さが高かったら、俺はこのスキル指南の序盤で即脱落だった。モンスターに襲われてはたまらないので、急いで少し甘い回復ポーションを飲み干す。少しずつ回復していくHPゲージを確認しながら、俺はステータス画面のクエスト一覧に表示されたクエスト内容を確認する。


・このクエストで使える武器は片手剣と片手銃のみ(破ると師匠がげんこつを食らわしに来るらしい)

・クエスト期間は3日間。3日目夜に出現するボスモンスターを倒せばクエストクリア

・3日間の間の食料は、この森のモンスターからのドロップアイテム


意外と厳しい設定があるようだ。体力が回復しきったのを確認し、俺は森をぐるっと見回した。

青々と緑が繁った森が続いている。木漏れ日が優しく地面を照らし、豊かな自然が溢れていた。

「とりあえず、この辺りを探索してみるか」

そう思った俺は、この自然豊かな森を探索するため、ゆっくり奥へ進みはじめた。

またこんな感じの更新ペースになるかもしれませんが、ご了承ください……

なるべく早く更新します。

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