荷造りと単純イタズラ少女
6章267話になります!
本日1回目の投稿です!!
それではどうぞ!!
「あぁ、もう8時30分か...。そろそろ出発する準備をしなくちゃね」
リーシャと楽しく談笑をしていたクジラは、ふとスマートフォンに映し出される時刻を見て、そのように呟く。
「はぁ、楽しかったのに...。もうリーダーとお別れしなきゃいけないのかぁ...」
リーシャは、とても残念そうな表情で返答する。
「僕は、あんなに酔っ払い狂うリーシャを見れて新鮮な気分だったなぁ。そういえば、なんか普通そうにしてるけども、今日は二日酔いとか大丈夫なの?」
クジラは、リーシャの酔っ払ってテンションやら、色々なものがおかしくなっていた様子を思い浮かべた後、今日は二日酔いとか大丈夫なのか聞く。
「んー...、全体的に体が重くて頭に鈍痛が走ってるけど、不思議と吐き気は無いかな?」
リーシャは、吐き気は無いから十分行動出来るよと言って、ニッコリ笑う。
気分が悪いとでも言ったら、心配性なクジラが体調に気を遣って、出発の予定を大幅に遅れさせたりして、雪猿達に迷惑を掛けそうだったので、彼女は少しだけ無理をしているみたいだ。
「そっか、それならば問題無いね。それじゃあ僕は荷造りしてるから。...とりあえず荷物を詰めて、テントは...、持ち運ぶの面倒だし、村に寄贈という形で置いて行っちゃえばいいか」
クジラは、要らないものは村に寄贈しようという考えで、荷物の見直しをしながら荷造りをする。
「えへへ、私も手伝える事ないかな?」
リーシャは、クジラの隣にぴったりとくっ付きながら何か手伝えないかと聞く。
「んー...。とりあえずリオを起こして、2匹と遊んでおいて?」
クジラは、特に手伝わせる事が見つからなかったので、適当にペットの世話をしておくように伝える。
「わかった!リコ、リオを起こすよ!」
『ワフ!』
リーシャは快く頷き、退屈そうにクジラとリーシャのやり取りを見ていたリコに声を掛け、未だにスヤスヤと寝息を立てているリオの元に特攻した。
「んー...、やっぱ衣類がかさばるし、邪魔になってくるな...。この村で洗濯機借りればよかったかな?まぁ、もう遅いし仕方がない。次の村か街に着いたら、とりあえず衣類を選択出来る店を探すかなぁ〜」
クジラは、服を綺麗にたたみ直し、極力荷物がかさばらないように注意しながら、1度着用した衣類をこの村で洗っておけば良かったと後悔する。
だが、もう時間的にも無理な為、仕方がなく諦めて次の場所で洗おうと考えていた。
「よし、荷造り完了。そもそも、そんなに時間が掛かるほどに荷物が無かったな」
荷物の数が通常の旅と比べてかなり少ない為、荷造りは、開始して20分もしないうちに終わったみたいである。
荷物が少ないのは、クジラには具現化魔法がある為、余分に物を持ち歩く必要がないからだ。
「クジラ、終わったの?こっちもちょうどリオを起こしたところだよ!この子、なかなか目を覚まさないから苦労したよ〜」
『ワフッ♪』
『ワウゥ〜...』
クジラが息を吐き、達成感に満ち溢れていると、リーシャがこちらもやり遂げたと告げる。
リオが、なんだか哀愁漂う顔をしていた。
「あはは...、お疲れリオ。リーシャとリコは少しくらい手加減してあげようね?」
クジラは苦笑いをしながら、リオを労いの言葉を掛け、リーシャとリコには軽く注意をした。
「えへへ、善処するね?」
リーシャは善処すると言って、今だけは一応頷いておくがそのうち忘れるという事を、遠回しに告げる。
「まぁ、イタズラはしてもいいけど、ほどほどにね?やり過ぎると、僕とリオに嫌われるかもよ?」
クジラは、彼女が調子付いてイタズラが過激化し、被害を受ける事が無いように、事前に脅しをかけておく。
「うぇぇっ!?嫌だよそんなの!」
リーシャは、予想通りの反応をしてくれた。
「それじゃあ、常にほどほど、控えめっていう言葉を意識するんだよ?」
予想通り過ぎる返答に、クジラは笑いをこらえながらこれからは控えめを意識しろと伝える。
「はーい...」
すると、かなりガッカリして様子でリーシャは気の抜けた返事をした。
本当に単純で扱いやすい女の子である。




