上方修正
6章266話になります!
本日2回目の投稿です!!
それではどうぞ!!
「それでねそれでね?ララちゃんは小さい時からすっごく頭が良かったんだ!!」
「はは、はははは...。そっか(それさっきも言ったよ...)」
クジラがララと会えたら仲が改善されるようにサポートすると言い、リーシャが仲良くなる為に頑張ると決意した後、どういう経緯かリーシャによるお姉ちゃん自慢が始まった。
ちなみに、現在お姉ちゃん自慢が開始してから、1時間は軽く経過しているみたいだ。しかも、同じ話を複数回しているらしく、ずっと聞き手に回っていたクジラは、彼女の無限ループするお姉ちゃん自慢の話を聞いて、微笑するしかなかった。
「えへへへっ、だからね?ララちゃんは昔からみんなに凄い期待されていたんだ!」
リーシャは、あらかた話し終えて満足したのか、話の節目が見える発言をする。
「(ようやく終わった!?)」
クジラは、やっと終わったのかと思い、心の中でホッとしていた。
「それに比べたら、私はいつも平凡扱いされてたなぁ...」
クジラの思ったように、話はそこで終わらなかったが、ララの話は終わり、リーシャの自分語りが始まる。
「えぇ?リーシャは十分に優秀じゃないか」
クジラは、リーシャが自分の事を平凡と言い始めたリーシャに、十分に優秀だと言い聞かす。
「ううん、それは一般的に見てでしょ?私だって、昔は死に物狂いでララちゃんに近付こうと努力してたから、学力的には優秀だよ?でも、それだけじゃダメなの。私はララちゃんにソックリだから」
一般的な目線で見たら優秀かもしれないが、ララと似た外見を持つから、それだけではダメなんだと、彼女は話した。
「なるほど...、4年前の義姉さんはリーシャよりも遥かに頭良かったとか、比べられる訳だね?」
「そういう事だよ。だから私は、ララちゃんのそっくりだけど、中身は空っぽみたいに言われる事が多かったかな?天才とか神童って呼ばれる程に優秀だったララちゃんを100%だとすると、私はその70%くらいの知力は持ってたんだよ?でも私は、平凡とか頭すっからかんって扱いなんだよ?おかしいよね?」
リーシャは、自分の過去に不満だった事が沢山あったみたいだ。今がちょうどいいきっかけだと思ったのか、長々と不満を垂れ流す。
「そっか。運動能力とかはどうなの?学力以外も採点項目に加えれば、義姉さんと多少は張り合えるんじゃない?」
学力で負けるのならば、運動能力など、違う方面で勝る事は無かったのかと、クジラは彼女に聞いてみた。
「それもダメなの。ララちゃんは何でも出来るような普通の人には理解出来ない人種だから...」
だが、リーシャはふるふると首を横に振る。現在のララからは想像し難いが、あの人は基本的に何でも出来る完璧超人に部類するような人間らしい。
リーシャは、才能を妬むような言い方で、運動能力でも勝てなかったと話す。
「リーシャにも勝る運動能力か...。でも、それも過去の話だよね?」
「ほえっ?そうだけど...。ララちゃん、なんでも簡単にやっちゃうから、今でも勝てる気がしないよ...」
リーシャは過去、様々な事でララに敗北し、自ら、ララには絶対勝てないという自己暗示のようなものを心に刻みつけてしまっているみたいだ。
「いや、現状勝ってる所は何個かあるよ」
「ほぇっ?本当に...?」
クジラに、現状でリーシャがララに勝っている事があると言われ、心臓が飛び出る程の驚きの中、恐る恐る本当か聞く。
「本当だよ。まずは社会的な地位。勇者に勝るような役職なんて思いつかないね。それに、既婚ってところもステータスとして考えたら、義姉さんは独身だから勝ってるよ。あとは...」
クジラは、とっさに思いついたリーシャがララに勝っている所をあげていく。もっと入念に考えこめば、あと5個くらいは見つかるんじゃないだろうか?
「そっか...、そうだよね!やったぁ!私、ララちゃんに勝てる所があった!!」
リーシャは、クジラに言われて気づいたらしく、実は勝てる所があったと言ってニパッと満面の笑みになる。
それほどに、ララに勝てたという事が嬉しいみたいだ。
「ははは、良かったね」
「でもさ、勇者になるのも既婚なのも、クジラがいなかったら成り立つ事は無かったんだよ?だから、2人でララから勝ち取った勝利だね!本当にありがとう!」
ひとしきり喜んだ後、クジラがいなければ勝てることは無かったと言ってお礼を言う。
「んー...、僕はきっかけになっただけだよ。ここまで来れたのはリーシャの努力のおかげだと思うな」
「それも少しはあるけど、きっかけが無ければそれさえ無駄になるでしょ!だからありがとう!」
「うーん...、まぁいいか。どういたしまして」
クジラは、自分はお礼を言われるほどの事はしていないんだけどなぁ...。と思いながら、リーシャの強引なお礼に頷く。
彼女の人生を、良い方へと大きく修正した存在と言っても過言ではないのだが、クジラはその重大さに全く気付く事は無かったのだった。




