イタズラ(拷問)
6章263話になります!
本日1回目の投稿です!!
それではどうぞ!!
「それじゃあ私は、リコが飛び乗って顔を舐め始めた瞬間に合わせて足をくすぐるから。リコは好きなタイミングでスタートしてね?」
『ワフー!』
1組の主とペットは、ニヤリと笑いながら作戦を軽く話し合い、ターゲットの前に立つ。
リーシャは時折イタズラをして、クジラを困らせる事があるので、クジラからはイタズラ好きとして認知されているが、リコは大人しく可愛いペットという認識の為、そういう事が一切無い。
なのでリーシャは、これからクジラがどういった反応をするのか、とても楽しみな様子だった。
「...始める?」
『...ワフ』
リーシャから最終確認を受け、リコはコクっと縦に首を振り、真剣な面持ちになる。
ちょっとしたイタズラに、神経を使い過ぎである。
「...。」
リコが頷いたのを見て、リーシャはいつでも自分の役割を十分に果たせるように、彼の足の前で正座し、待機した。
クジラの事が大好きだからこそ、精度の高いイタズラを受けさせ、精一杯驚かせつつ苦しませてあげたいという強い気持ちが、彼女をフルパワーで動かしているのだろう。
『...ワフー♪』
バッ!
「ごふっ!!??」
ベロベロベロッ!
「なんだなんだ...って、リコ舐めぬぁっ!?」
時は来た。
リコはやる気の満ちた咆哮と共に、眠るクジラの上に飛び乗り、顔を全力で舐めたり、甘噛みをしたりする。
クジラは、踏まれた瞬間に目覚めた気がするが、そんなの関係ない。リーシャとリコによる目覚ましという名のイタズラはここからが本番だ。
「クジラ〜!朝だよ!起きてー!」
リーシャは、とても明るい元気な声でクジラに声を掛けた。もちろん手を動かしながら。
リコに顔を舐められ始めた時に発したクジラの奇声は、彼女のくすぐり攻撃が原因だ。
「うひぃっ!?ちょっ、ひゃっ!?足の裏はダメェッ!!!!」
リーシャは、自分が使えるテクニック全てを活かし、彼の足の裏をくすぐる。
『ワフ!ワフ!ワフ〜ッ!』
足の裏をくすぐられて身悶えても、リコが身体の上に乗っかっている為、彼は下手に身動きが取れない。下手に動いて拳が顔に当たったりしたら、余計面倒な事になるからだ。
それに、リコが顔をベロンベロンと舐め回すくすぐったさも感じるので、ダブルのむず痒さでかなり辛いだろう。
「えへへ〜、クジラが頻繁に鼻に鼻炎スプレーを挿して起こしてくる恨みとかじゃあ無いからね〜?」
この女、完全に恨んでいる。
鼻に鼻炎スプレーを突っ込まれ、鼻にツンとくる痛みとともに目覚めさせるという、かなり荒い起こし方を稀にやられているリーシャは、いつかは仕返しをしてやると思っていたのだろう。
日頃の恨みを一気に晴らす如く、クジラを笑い苦しませる。
「あひっ、ごめん!もうやらないっ!許してぇー!!」
それからクジラの絶叫が5分ほど続いた。




