女の子同士
6章262話になります!
本日2回目の投稿です!!
それではどうぞ!!
「痛いよリコ!...私に何かあるの?」
『ワフー!ワフワフっ!』
「なるほど、わかんないよぉ...」
リーシャは目を擦りながら、寝ている自分に沢山攻撃をしていたリコに対して、少しだけムスッとした表情を向ける。
だがリコは、とても嬉しそうに笑いながら尻尾を振り、リーシャの顔をペロペロと舐め始めた。
『私の勝手な都合で騒がしいイビキをやめてくれてありがとう』とでも、伝えたいのだろうか?
『ワフッ!ワフゥ!』
「もう、くすぐったいなぁ〜。えへへ、そんなに甘えられたら寝起きのイライラも吹っ飛んじゃうよ」
笑顔で舐めてくるリコを見たリーシャは、眠いのに突然起こされたイラつきが一気に消し飛んだらしい。
表情を緩ませ、ワシャワシャとアタマから背中にかけてを撫でる。
『ワフ!ワフ〜』
リコは気持ち良さそうに目を細めて尻尾を振り、もっと構ってと言うようにリーシャへ擦りつく。
「えへへっ、可愛いなぁ。このこのぉ〜。クジラじゃなくて私を起こしたってのは、私に懐いてきた証拠なのかなぁ〜?」
リーシャはそう言ってニコニコとしながら、リコをギュッと抱きしめ、頬ずりする。
『ワフー』
だがリコの方は、『いや、貴女のイビキが煩かったから起こしたんだけど...』みたいな表情を浮かべながら、彼女におとなしく抱きつかれていた。
「まったくもう!リコったらリオと違って可愛いんだから!リオは少し照れ屋だから、こんなに長い時間は抱きつかせてくれないんだよねぇ」
リーシャは、リコの気持ちなど理解出来るはずもなく、ようやく懐いてきて自分に抱きつかれて喜んでいると思い込んでいるみたいだ。さらにギューっと抱きしめ、自身の白髪とリコの白毛をこすり合わせる。
リコ自身、それに嫌がっている様子はないので、リーシャの思い込みの3、4割は、正しいと言っても良いのだろう。
「...ふぅ、朝いちばんからリコが甘えてきて嬉しいなぁ。今日は良いことがありそうな気がするね!」
リーシャは、リコとのスキンシップに満足すると、ゆっくりとリコを解放し、良いことがありそうだと話す。
『ワフ?...ワフー!』
リコは、別に甘えたつもりは無いけど、リーシャの機嫌がすこぶる良くなったから甘えたって事にしておこう!というような事を頭の中で考え、吠えた。
「えへへへ、それじゃあ今日は一緒にクジラを起こす?」
いつもは大体クジラに起こされる側のリーシャだが、今日はいつもとは反対の立場を挑戦してみるみたいだ。
けども、1人でやるのではなく、この短時間でグッと仲良くなった気がするリコに、一緒にやろうと声をかける。
『ワフ!』
リコはパタパタと尻尾を振り、良い返事をする。
「えへへっ、それじゃあクジラ起こし作戦始めよう!」
『ワフー!』
リーシャとリコは、主従揃ってニヤリと悪そうな笑みを浮かべながらクジラの方を見た。




