お別れは明日
6章259話になります!
本日2回目の投稿です!!
それではどうぞ!!
「いたいた、一緒にいたのか。リーダー、リコ、リオー」
クジラは、酔っ払って全身真っ赤なリーシャをおんぶしながら、雪猿とリコリオのいる所までやってきた。
ちなみに、辺りはもう真っ暗で、いつの間にか設置されていた松明がそこらじゅうに刺さっている。
『ワフゥ〜ッ!』 『ワウッ!ワウッ!』
「うおぉっ!?」
ドシャッ!
2匹はブンブンと尻尾を振り回し、彼に飛びかかった。
それにより、リーシャを背負ったクジラは背中から思いっきり倒れる。
「ふにゅ...?雪バナナで出来たお布団冷た〜い...。えへへぇ、カレーだから大丈夫...」
クジラの背中にくっついていた事で安心して、気が抜けてボケてしまったのだろうか?リーシャは、クジラの下敷きになって雪の上に寝っ転がりながら、気の抜けた声で常人には理解不明な発言をし始める。
「こいつ、大丈夫か...?」
クジラは、気がついたら先ほどよりもさらにアルコールが回っている様子のリーシャを見て、多大な心配をしていた。
『クジラ、タノシンデル?」
ここまでの流れをみた雪猿は、クスッと笑いながらクジラに楽しんでるか聞いた。
「あははは...、結構楽しませてもらってるかな?このバカがまた酔い潰れちゃって少し呆れたけど...。よいしょっと、重いなぁ...」
「いひひっ、世界が反転してるぅ...」
クジラは、雪の上で転がって電波な発言をし続けるリーシャをお姫様抱っこしながら、楽しませてもらってると雪猿に語る。
リーシャをお姫様抱っこしたのは、明らかにおんぶしても、彼女は背中に掴まっている事が、もう無理に近いと判断したからだ。
『タノシンデクレタナラ、ヨカッタ。モウ、リーシャ、ダメミタイダシ、オウチ、モドルノ?』
楽しんでくれてよかったとホッとしながら、雪猿はもう戻るのかとクジラに聞く。
酔い潰れて何を言ってるのかイマイチわからないリーシャは完全スルーだ。
「うん、流石に今のこの子を1人にして、飲み食いする訳にはいかないからね。あ、リコとリオは好きな時に戻って来ればいいよ。みんなと仲良くしてな?」
『ワフ!』 『ワウゥ〜!』
クジラがリコとリオに好きな時に戻って来いと伝えると、2匹はとても元気の良い返事を返し、猿の4〜5匹の群れの元へと駆けて行った。初めはかなり警戒していたのに、かなり打ち解ける事が出来たみたいだ。
「はは、リコリオは元気だなぁ。よし、それじゃあ僕らは戻るね?」
『ウン、オヤスミ。クジラ、イツマデ、ムラニイテクレル?』
「えっ?そうだね...、明日の昼前には出発しようかな...?」
クジラは、雪猿にいつ村を後にする予定かと聞かれ、少し考えた後、明日の昼前と答える。
『アサガサイゴカ...。タノシカッタノニ、ザンネンダナァ』
雪猿は、明日でお別れだとわかると、とても悲しそうな顔をした。
「大丈夫、また近いうちに遊びに来るからさ」
『ホントニ!?ゼッタイ!?』
クジラが、明日お別れしても、また近いうちに遊びに来ると告げると、雪猿はパァッと表情を明るくして、念には念を入れて本当かと聞く。
「うん、絶対に。だから明日は、安心して見送ってくれると嬉しいかな」
『...ウン、ワカッタ。ボクタチ、トモダチ...ダヨネ?』
「当たり前だよ。...あ!そうだ!友達の証に良いものをあげよう!手を出して!」
『...コウ?』
ポンッ!
クジラは友達の証と言いながら、雪猿の手の中に、とある品物を具現化した。




