ユウゴハン...ダヨ!
6章254話になります!
それではどうぞ!!
『ヨルゴハン、ゴウカダヨ!』
雪猿は2人の元へとやってくると、自信満々な様子で、夜ご飯が出来たから早く行こうと急かしてくる。それほどに凄い豪華な夜ご飯なのだろう。
「げふぅっ...、なんかお腹痛いし...、雪バナナ食べ過ぎた...?」
だが、リーシャはおなかをさすりながらげっぷをしており、明らかに満腹といった状態だ。
2房もあった雪バナナは、ほぼ全て皮のみになっていて、彼女の横に皮がたくさん積まれていた。
「だから言ったじゃないか...。自業自得だからね?」
クジラは呆れた様子でリーシャを見て告げる。彼の言う通り、まさに自業自得だ。
「うぅ、このバナナが美味しいからいけないんだよぉ...」
リーシャはそう言いながら雪バナナの皮を見つめる。
『リーシャ、ソノキモチ、スゴイワカル。ボクモタマニ、ユキバナナデ、オナカイッパイニナル。シカタナイネ』
クジラは自業自得だと言って突き放す感じだったが、雪猿はリーシャの言葉に共感し、ウンウンと頷いて仕方がない事だと優しい言葉を掛ける。
「おおっ、流石リーダー!やっぱり美味しくて手が止まらないよね!」
まさか共感されるとは思ってなかったリーシャは、雪猿の言葉を聞いて飛び上がるほどに喜び、雪猿の手を強く握ってブンブンと振り回す。
「うーん、猿はそもそもバナナが主食って感じだと思うし、リーシャの食い過ぎとは感覚が少し違うんじゃないかなぁ?」
「クジラうるさい!そんな屁理屈いらないもんっ!」
クジラが、首を傾げながら雪猿とリーシャでは、そもそもバナナという物の捉え方が違うんじゃないかと呟くと、リーシャは彼を軽く睨み、そんな屁理屈いらないと告げた。
「あはは、はいはい。なんかお腹抑えてそんな顔するとトイレ我慢してるようにしか見えないよ?」
だが、彼女の睨みを利かせた顔は、現在のお腹を押さえて猫背になっている体勢では、全く恐怖を感じる事がなかった為、クジラはついつい笑ってしまい、指摘までしてしまう。確実に彼女が怒る事がわかっているのに、心の中で留めず、行動に移してしまう辺り、タチが悪い。
「むがぁぁっ!!」
「あははは、これでどうだっ!」
「わひゃっ!?」
思った通り、リーシャは顔を真っ赤にしてクジラに飛びかかる。だが、クジラは超笑顔で飛びかかってきたリーシャを捕まえて脇をくすぐった。腹痛と満腹により、リーシャの動きが簡単に捉えられるほどに鈍かったのだ。
もしかしたらクジラは、この肉体的な接触をしたいが為に、彼女をおちょくったのかもしれない。
『フタリトモ、ナカイイナァ...』
雪猿は、また仲間外れにされ、寂しそうに2人の戯れを眺める。
『ワフッ』 『ワウッ?』
そんな時、いつの間にか姿を消していたリコとリオが部屋に入ってきて、雪猿に声を掛けた。
『エ?バカップルハ、ホットケ?』
どうやら2人は、リコとリオにすらバカップルとして認定され、バカにされているみたいだ。
『ワフッ!』 『ワウウッ!』
『ソッカ、イツモアンナカンジナノカ...。ワカッタ。ソレジャ、サキニイコウ?』
『ワフ〜!』 『ワウ〜』
雪猿は、リコとリオの言葉を聞き、クジラとリーシャは置いて2匹と共に先に行く事にしたみたいだ。
2人は気が済んだら勝手に来るだろうと考え、リコとリオを連れて、サッサと部屋の外に出て行くのだった。
明日まで1話投稿です。




