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甘味好き


6章253話になります!


それではどうぞ!!








「そうだ、リーシャ。これ食べなよ」


リーシャを撫でていると、クジラはある物の存在を思い出し、一旦立ち上がってそれを取り、リーシャに手渡す。


「ほぇ?白いバナナ?」


そう、雪バナナである。

なんやかんやで部屋に置きっぱなしになっていたのだ。


「雪バナナって言うらしいよ。僕が具現化する黄色いバナナはこの村には無いみたいなんだ。その代わりに、この白いバナナが作られてるらしいよ」


クジラはリーシャの手から1本もぎとり、皮を剥いて中身を見せる。


「ハムッ」


「えっ」


バナナの身を見せた瞬間、リーシャは彼が手に持つバナナにガブリと噛み付く。

突然の事でクジラは目が点になっている。


「もぐもぐ...。あっ、凄く甘い!」


咀嚼を終えて飲み込むと、彼女は笑顔で雪バナナの感想を言う。


「あはは...、はい、これあげるね?」


クジラは乾いた笑い声を上げながら、半分以上食われてしまった雪バナナをリーシャに手渡す。


「あーん...」


「えっ?」


しかし、リーシャは受け取らず、口を開けて何かを待っている。


「ほら、早く。あーん...」


リーシャは彼を急かしながら、口を開けて待機した。まるで、親鳥から餌を食べさせてもらう雛鳥みたいな状態だ。


「とことん甘えたいのね...。ほら、1本だけだよ」


大口を開け、間抜け面になりながら待機するリーシャを見て、クジラはクスッと笑みをこぼす。その後、雪バナナの皮をさらに剥いて中身を剥き出し、リーシャの口に近づける。


「あむっ!」


「うおっ、凄い勢い。そんなに美味しい?」


クジラは彼女の食べる勢いの良さに驚き、そんなに美味しいのかと聞いた。


「うんっ!すごく美味しい!」


リーシャはそう言って、自分でもバナナを1本もぎ取り、ハムハムと食べ始める。


「あはは、美味しいのは良いんだけど、食べ過ぎると夜ご飯食べられなくなるよ?それに、結構冷たいからお腹壊すかもよ?あ、そういえばリコも雪バナナ食べたそうにしてたよね?...って、いない。リオもいないし、外に遊びに行ったのかな?」


クジラは、リーシャに軽く忠告をした後、そういえばといいながら部屋を見回すが、目的の存在はこの部屋からいつの間にかドロンしていたみたいだ。


「ドレスの話の途中で、退屈そうに外に歩いて行ってたよ?あえて、何も言わなかったけど。それよりも、甘い物は別腹!それに、バナナだったら消化早いだろうし、夜には全力でご飯食べられるよ!」


リーシャは、かるく2匹がどこに消えたのか言い終えると、物凄い早さで1本完食し、2本目を剥き始めた。


「本当に大丈夫なの...?」


クジラは、かなり不安そうにリーシャに声をかける。


「えへへ、大丈夫ダイジョーブ!」


だがリーシャは、大丈夫の一点張りで食べるのをやめようとはしない。


「まぁ、本人が大丈夫って言ってるし、大丈夫なのか...?」


腹壊しても自己責任だし、別にいいか...。

クジラは心の中でそのような結論に至り、何も言わずに好きなだけ食べさせる事にした。

ペットであるリコが雪バナナを爆食しようとしていた時は、リコの体調の事を考えて絶対にダメだと止めていたが、リーシャの場合は、人間であって、そういう事を考える頭もあるのだからきっと大丈夫だろう...、多分。というような考えらしい。


「えへへ、美味し〜い!!」






約1時間後...。


『オーイ、ヨルゴハン、デキタヨ?』


「げふっ、なんかお腹痛い...」


「(やっぱりか...)」





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