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鋼の自制心


6章252話になります!


本日から1話投稿です!!


それではどうぞ!!







「はぁ〜...。凄い強烈な話だったね...」


クジラはそう言って、大きくため息をつく。

現在体制は、リーシャを膝に乗せ、お腹に手を回して手を繋いでいる感じだ。


「うん...、すごい疲れたぁ〜...」


リーシャは、クジラをソファ代わりにして、ぐだーっともたれかかる。


「まさかあのドレスが、あそこまで酷い過去を持っているなんて想像もできなかったよ」


「うんうん、何か問題起きる前にリーダーが教えてくれてよかったね!ま、まぁ、クジラに問題を起こされるのなら、い、良いんだけど...」


リーシャは後ろを向き、頬を軽く染めてクジラの目をチラチラと見ながら告げた。


「僕の鋼の自制心のおかけで何にも無く終わって良かったね」


リーシャが肉体的な関係を誘っている事がよくわかったので、クジラはにっこりと笑って誘いを受け流す。


「ふんっ、ヘタレ」


リーシャは上体を前に向き直し、クジラに背中を押し付けて体を預けた。


「あはは、僕はヘタレさ。何度でも言うといい」


「魔王様のくせに。少しは女遊びでも覚えた方が良いんじゃないの?まぁ、私以外と遊ぶのは許さないけどね?」


リーシャはクジラに背中を預け、部屋の一点をポケーッと見つめながら話す。若干恥ずかしいみたいだが、関係を昇華させるには仕方ないと割り切ってるみたいだ。


「そういえば結構前、ヴァーチュにも同じような事言われたっけ...?余った給料で風俗にでも行ってみろって...」


「っ!?」


「うおぉっ!?どうしたの!?」


クジラが、少し前にヴァーチュに言われた事をポツリと呟くと、リーシャは凄い勢いでクジラの方へと振り向いた。

その勢いの良さに、クジラはつい驚いてしまっている。


「ダメだよっ!!そんな事したら私、許さないんだからッ!!」


凄い勢いで唾を飛ばしながら、絶対に許さないと告げるリーシャ。目が戦闘をしている時のような、鋭い目つきになっていて、とても恐ろしい表情だ。


「つ、唾が凄い飛んだ...」


クジラは、苦笑いしながら服で顔を拭う。


「ク、クジラ!行ってないよね?ピュアなクジラのままだよ...ね?」


リーシャは、鋭い目つきや表情から一転、とても不安そうな声を漏らしながら、目をウルウルとさせてクジラを上目遣いで見つめた。


「何を言うと思ったら...、当然でしょ?」


クジラはドヤ顔になりながら、もったいぶった喋り方をする。勿論、ヴァーチュに言われただけで、行動に出来るほどの実行力を彼は持ち合わせていない。


「えっ...?当然って、まさか...」


だがしかしリーシャは、ついつい悪い方へと考えてしまう。サーっと顔が青ざめていくのがよくわかった。


「僕はチキンでヘタレだよ?そんな場所、行きたくても行けないよちくしょう!」


クジラは床をバシバシと叩きながら、自分は未経験だと告げる。


「うわぁ〜ん!不安にさせないでよぉ〜!!私今、凄いショックを受けそうだったんだよ!?」


変な心配をすることは無かったと知ったリーシャは、軽く涙をこぼしながらポカポカとクジラを叩き、今感じていた気持ちを口に出した。


「あははは。そもそもリーシャを裏切ったら、リーシャを含め色んな人から殺されそうだから絶対にそんな事出来ないよ」


クジラはそのように笑いかけ、自分がどれだけ周りに縛り付けられているかを教える。

実際、彼がリーシャを裏切ったとしたら、リーシャ、ランド、ヨシノ、アネ、マール、ヴァーチュ辺りから肉体的になぶり殺され、夢の中などではヨシノ、ララによって精神的に弄り殺されるだろう。


「私達の事応援してくれる人、沢山いるもんね?...私の元からいなくなる事は、絶対に許されないよぉ?」


リーシャはクジラの耳元に顔を寄せ、妙に艶かしいねっとりとした声で囁く。


「〜っ!?」


突然の不意打ちに驚き、クジラは全身を震わせた。


「えへへっ、クジラって耳が弱いよね」


リーシャは、悪戯成功!という感じでニヤッと笑いながらクジラの耳を形に沿って優しく触る。


「はは...(やっぱりララと姉妹なんだなぁ。今のねっとりとした感じがそっくりだ...)」


ポフッ、ナデナデ...。


「ほぇ?突然撫でてきてどうしたの?...まぁいいや!もっと撫でて!」


クジラは、改めてリーシャはララに似ているなと実感し、乾いた笑いを漏らし、彼女の頭を撫でた。

リーシャには、ララのようなクールな変人にならず、いつまでも天真爛漫なままでいてもらいたいと思ったのだろう。

リーシャは、とても嬉しそうに目を細め、眩しい笑顔を浮かべてもっと撫でろと要求していて、クジラは満足そうな顔であった。






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