表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
816/2000

ノミ取り技術




6章236話になります!


本日1回目の投稿です!!


それではどうぞ!!










「あぁ〜、気持ち良いぃ〜。まさかノミ取りの技術が洗髪のテクニックに繋がるなんて...」


リーシャは、トロンと気持ち良さそうな顔で露天風呂の敷地の隅にある洗い場に座っていた。

リーシャがあまりにも臭かった為、温泉に入る前に、メス猿に全身を綺麗に洗ってもらっていたみたいだ。


バシャーッ。


ウキッ


リーシャの体から泡を洗い流すと、メス猿は終わりと告げるように鳴き、テクテクと温泉に歩いていく。


「えぇ〜、もう終わりかぁ。気持ちよかったなぁ...」


リーシャは、猿に体を洗ってもらうという異質な体験が終わってしまうと、少し残念そうな様子だった。

何故、こんな事になっていたかというと、先ほど、リオがリーシャを乗せて一目散に走って温泉に飛び込もうとしたのだが、メス猿がそれを全力で止め、まずは身を清めろと指摘したらしい。それによって、リーシャは身体を必死に洗い始めたのだが、どうにも身体から酒臭さが消えなかったみたいだ。


なのでメス猿が、仕方がないという様子で洗うのを手伝い始めると、気がつけばリーシャ本人は気持ち良さに負けて洗う手を止め、完全に身を委ねてしまったのだった。

そのような出来事があり、現状に至る。


『ワウ!』


洗い終わり、リーシャから漂っていた酒と胃酸の混じったツンとくる匂いも取れた為、リオは尻尾をブンブンと振りながらリーシャの側に寄り、早く温泉に入りたいから僕に乗れと呼びかけている。


「えへへ、もうピカピカだもんね!変な匂いはしないから安心していいよっ!」


リーシャは、立ち上がりながらタオルを身体に巻きなおし、おぼつかない足取りでヨロヨロとリオの真ん前まで2mほど歩いて、背中にまたがった。


『ワウゥッ!』


リーシャが自分に乗った事を確認すると、はしゃいだ様子で温泉に飛び込んだ。ちなみにリオの体は、リーシャが1人匂い落としに苦戦している間にメス猿が洗ってくれていた。


ジャポン!


「あっつ!?...あぁ、でも気持ちいいぃ〜」


軽く足を付けたりなど、慣らしをせずに入った為、温泉の熱さに驚くが、すぐに気持ち良さそうな表情へ変わるリーシャ。物凄い間抜け面だ。


「露天風呂、というか広いお風呂は初めてだけど、こんなに気持ち良いんだぁ〜...」


『ワウゥ〜...』


リーシャとリオは、目を細めてぽけーっとしながら呟く。初めて、風呂場のような狭い場所ではない、開放的な温泉に入り、とても感動しているみたいだ。


ウキィ〜...


メス猿の方もかなりリラックスして、というさリラックスし過ぎてプカプカと湯の上に浮かんでいる。


「はぁ〜、気持ち良すぎて、なんか眠くなってきた...。リオ、沈みそうになったら起こして...?」


『ワウ〜...』


1人と2匹は、ポカポカと暖かい湯に浸かりながら、のんびりとした時間を過ごすのだった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ