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彼女達の行方




6章237話になります!


本日2回目の投稿です!!


それではどうぞ!!










「そっとだよ?起こしちゃいけないからそーっと...」


『ワフ...』


クジラとリコは2房の雪バナナを持ち、リーシャとリオが眠っているはずの家に戻ってきた。

2人を起こさないように気を遣っていて、まるで泥棒かと思わせる程に慎重な忍び足である。


ガララッ


「...あれっ?」


散歩に出る前まで、リーシャとリオが眠っていた部屋の引き戸を開けて、室内に足を踏み入れるが、誰もいなかった為、クジラは困惑した。


『ワフゥ...?』


リコは、鼻をスンスンと鳴らし、2人がどのくらい前にいなくなったのかを確認し始める。


「布団は...、結構冷えてるな...。だいぶ前に僕がいない事に気付いて起きて、探しに行ったか...?」


クジラも、彼女達がいつ頃出て行ったのかを調査する為、とりあえず雪バナナは邪魔にならない場所に置き、リーシャの布団の温もり具合を調べる。


『ワウゥ!』


クジラとリコが、リーシャ達がいつ頃何処に消えてしまったのかを考える為に色々と調査していると、リコが何かわかったように吠え、床の匂いをスンスンと嗅ぎながら外に向かってゆっくり歩き出す。


「ん?何かわかった?」


クジラは、犬の嗅覚ならば信用出来るだろうと判断し、その後ろをついて歩く。


『ワフッ!...ウゲェッ!?』


外に出て数歩歩いたところで、リコはある部分の匂いを嗅ぎ、途轍もなく酷い表情になった。


「えっ!?なになに、どうしたの...?って、酒臭っ!?なんか酸っぱい匂いも混じってる!!!!これ、絶対リーシャが吐いただろ!?」


クジラは、リコが匂いに驚いたポイントへ近づくと、とっさに鼻を摘んで顔を強張らせる。

その酷い異臭がするポイントは、先ほど家に帰ってきた時は全く気付かなかったみたいなのだが、リーシャが外に出てすぐ、思いっきり口からリバースした所だ。


『ウゲェ...、ワ、ワフゥ...』


リコは若干よろつきながら、すぐさま別の場所の新鮮な空気を全力で取り入れた後、リバースポイントではない場所の地面をテシテシと叩きながら、クジラに唸り声をあげて何かを知らせる。


「はぁ...、今度は何...?あ、これは足跡か。僕よりも小さい靴の足跡はすぐに途切れて、そこから先はずっと、犬の足跡が大型の魔物の所まで点々と続いてるね。リーシャは、リオに乗って移動したのかな?多分、酔いのせいでまともに歩けなかったんだろうなぁ...」


クジラは、今度は害のない物を知らせろよと思いながら、次にリコが知らせてきた地面を見る。

そこには1人と1匹の犬の足跡があり、その場所から大型魔物の方向には、犬の足跡が点々と続いているみたいだ。

クジラはそれをよく観察し、簡単な考察をしてみせる。それは、100点満点な考察だった。


「よし、リコ。足跡を追ってリーシャがいるところまで行ってみよっか。多分、変な事に巻き込まれたりはしてないよね?リオもいるし...」


『ワフ!』


クジラは、リーシャとリオが突然いなくなった事をほんの少しだけ心配しながら、足跡を追って彼女達の元へと行く事にするのだった。






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