表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
812/2000

作ってみれば?




6章232話になります!


本日2回目の投稿です!!


それではどうぞ!!










「はぁ〜...、疲れたぁ〜.....」


クジラは、全ての猿にバナナを配布し終え、家から追い返した事を確認した後、床に転がって気の抜けた声で呟く。


『ホントウニ、ゴメンネ?アリガトウ...』


そんなやる気を全て消耗したようなクジラを見て、雪猿はかなり申し訳無さそうに謝り、礼を言った。


「あははは...、黄色いバナナの種をあげるからさ?もし良かったら作ってみれば?(魔法があるんだし、多少寒さに耐性がある種を渡せば、普通に栽培成功しそうだよな...)」


クジラは、魔法があるんだから...。と思いながら、バナナの種が沢山入った小袋を具現化し、雪猿に手渡す。


『クジラ!イイノ!?』


雪猿はとても嬉しそうに聞く。


「うん、もしも成功すれば僕がみんなに配布したり、面倒な事をしなくて済むでしょ?」


栽培が成功する事を祈ってるよ。

クジラは、そう言い足して雪猿にエールを飛ばした。


『ヨシ!サッソク、ユキバナナ、ツクッテルナカマニ、タネ、ワタシテクル!クジラ、ハナシ、キイテクレテ、アリガトネ!」


雪猿は、興奮した様子で立ち上がり、クジラに手早く礼を言うと、前傾姿勢な二足歩行で家から飛び出ていく。


「...さて、リーシャの所に戻るか。雪バナナ持って行ってあげよう。リコ、リーシャとリオの元に帰るよ?」


雪猿を見送った後、もうここにいる必要も無いと感じたクジラは、リーシャが眠る家に戻る事にした。雪バナナを食べ終え、もっとくれという視線を向けているリコに声を掛け、立ち上がる。


『ワフーッ?』


だが、リコは立ち上がりはしたのだが、動こうとせず、クジラが手に持つ2房の雪バナナに鼻先をツンツンと押し当て、もっとくれと、リコはストレートに要求し始めた。よっぽど美味しかったらしく、自分の気持ちを抑えきれないらしい。


「だーめ、お家に戻ったらあげるよ?3分ほど辛抱して?」


『ワフ...』


だが、クジラにもう少し辛抱しろと言われたリコは、仕方がなく引き下がり、早足で家の外へと歩き出す。


「あはは、そんなに早く食べたいのか。無くなっちゃったら、夜にまた雪バナナを沢山もらおうね?」


『ワフゥ!』


「あ、でも、もしもお腹を壊したら当分は雪バナナを食べさせないから、程々にね?」


クジラも、結構冷たい食べ物をペットにたくさん食べさせるのは気が引けたみたいだ。しっかりと、腹だけは壊すなと忠告をし、リコが爆食しないようにしっかりとストップを掛けておく。


『ワフ!?ワフゥゥ〜!?』


リコはそれを聞き、それはあんまりだとクジラに訴えかける。

その訴えかけ方は、雪バナナには中毒性でもあるのだろうかと思わせる程に必死だった。


「僕はリコの事を心配して言ってあげてるんだからね?お腹壊したらウンチが止まらなくなるよ?腹痛で動けなくなるよ?本当にそれでいいの?」


だが、クジラもリコ自身の為に引き下がる訳がない。腹を壊してら起こる症状を例にあげ、それでも良いのかと少し強い口調で問いかける。


『ワフゥ...』


すると、リコは大人しく引き下がり、耳を垂らしてシュンとしながらトボトボと歩き出した。


「(あはは、可愛いけどもなんか可哀想だな...。お腹壊す可能性が高いけど、たまには少しくらい目を瞑ってあげるか...)」


クジラは温かい目でしょぼくれるリコを見て、少しだけは目を瞑ろうと決める。

やはり、なんやかんやでクジラは甘々なようだ。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ