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タネ明かし




6章229話になります!


本日1回目の投稿です!!


それではどうぞ!!










『ボク、セッカクオシロノコト、ハナソウトシタノニ、サビシイキモチニナッタ...』


「ごめんごめん!本当にごめんねリーダー!ついついリコを可愛がるのに夢中になっちゃった!」


『ワフ!ワフゥ〜!』


雪猿は少しだけ不満気な様子で、クジラとリコをそれぞれ見ながら、文句を垂れていた。クジラとリコが雪猿をハブってキャッキャウフフと遊んでいた為、結構寂しかったらしい。

それによってクジラとリコは、どちらも必死に雪猿に謝っていた。


『イキピッタリ...。ナカヨクテ、ウラヤマシイ...。ボクモ、シンライデキル、パートナー、ホシイナ...』


雪猿は、息ピッタリに謝ってくるクジラとリコを見て、再び重い溜息を吐いて本音を語る。

雪猿には手下が沢山いるが、その中には階級のようなものは無いみたいだ。

その為、リーダーである雪猿の下の階級は手下であり、全猿が同じ階級なので、偉くなる為の争いなどは一切起きないらしい。

なので、パートナー、もしくは副リーダーと呼べるような存在が育たないというのだ。


「それを言ったら僕は1度でいいから、リーダーみたいに沢山の手下を作ってみたいなぁ。一応これでも僕って、魔王なんだよね...。無期限の休職中、下手したら退職させられてるかもしれないけど...」


クジラは雪猿に便乗して、心の奥底にある魔王としての欲を口にする。

彼は、魔王としての職務を放棄して旅を始めた為、もう除名されていて魔王ではなくなっているかもしれないし、彼自身その覚悟はしていた。けども、心の中ではまだ自分は魔王であると勝手に思い込んでいるようで、魔王としての願望は途絶えないらしい。


『ク、クジラ...、マオウ...サマ...!?』


雪猿は、まさに驚愕といった表情でクジラを見つめる。


「あはは、魔王といっても、僕には魔王らしく見える要素が一切ないからね。ほら、これが唯一の証拠かな?」


クジラは手に黒炎を出現させ、魔王である証拠を見せた。


『ホントダ...。クジラ...、マオウサマダッタンダネ...』


雪猿は本気で驚いた様子で跪く。


「あぁ、そんな事やらなくっていいよ!?別に魔王って明かしたからといって、僕は敬ってもらいたい訳じゃないからさ」


クジラは慌てて跪く雪猿に、そんな事はしなくていいと告げて立ち上がってもらった。

敬われる事に耐性が無い辺り、クジラが魔王として配下を作る事がほぼ無理に近い事を物語っている。


『デ、デモ...、ボクタチ、マオウサマ、ゼッタイフクジュウ。コレ、ムカシカラツタワル、オキテ』


知識とそれなりの思考力がある魔物にとって、魔王とは自分達が崇拝する絶対神のような存在らしい。


「へぇ〜...、そしたらこれからも、普通の友達感覚で話をして?僕は敬語使われても、嬉しくもなんともないからね」


完全に低姿勢になってしまった雪猿を見たクジラは、あくまで普通に話してくれと頼み込む。


『クジラガ、ソレデ、イイナラバ...』


雪猿は、クジラが本当にそれで良いならばと言って、顔を上げた。


「うん、ありがとう。...なんか、凄い前置きが長くなっちゃったね。ごめんね、話したい事あったみたいなのにずっと待ってもらっちゃって。...コホン。そろそろ、雪原のどこかにあるお城についての話を聞かせてもらっていいかな?」


話に一区切りついた所でクジラは、いろんな話で雪猿の話を妨害してゴメンと謝った後、お城について聞いた。


『...ウン、クジラ、マオウサマナラバ、ハナシテモ、ダイジョウブッテ、カクシンシタ。ハナサセテ、モラウネ?』


雪猿はそう告げると、ひと呼吸空けてお城について話し始めるのだった。






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