リーダーとの話は置いていて...
6章228話になります!
本日2回目の投稿です!!
それではどうぞ!!
「よしよし、よーしよしよし」
『ワヒュッ...!ワヒュウ...!!』
クジラのくすぐり地獄が始まり、約2分程...。リコは若干泣きながらくすぐられていた。手足のバタつきはかなり激しいものと化している。
『クジラ、リコ。オマタ、セ...?』
雪猿が両手でお盆を持ちながら居間に戻ってくると、その惨状を見て疑問系になりながらお待たせと告げた。
「あ、お帰りリーダー」
『ワフゥッ!!』
クジラが雪猿を見て、リコをくすぐる手を止めると、リコは瞬時にクジラのくすぐり地獄から脱出する。ゴロンと転がって立ち上がると、くすぐり攻撃による影響で、4足ともプルプルと震えていた。
『ワフゥ!ワゥゥ!!』
リコはクジラに向けて怒ったように吠えると、震えながらもクジラに飛びかかり、前足を突き出す。
シュッ!
「痛っ!」
両前足がクジラの顔に押し付けられると、偶然にも爪が頬を引っ掻くように当たってしまい、軽く血が流れる。クジラはそれに対して、軽く悲鳴をあげた。
『ッ!ワ、ワフ...?』
つい怒りに任せて攻撃してしまった為、我に返ってクジラの心配をするリコ。本当ならば、軽く顔に飛びかかり、肉球を顔に押し付けながら吠えるだけで終わらせるつもりだったみたいだ。
大好きな主人に怒られると思ったらしく、完全に怯えきっている。
「痛たた...。あっ、リコの爪に血が...?あぁ、少し頬が切れて血が出たのか。絆創膏でも付けておくか...」
だがクジラは、特に怒ることもなく平然と服でリコの爪に付着した血と頬から流れる血を拭い、絆創膏を具現化と同時に貼り付けた。
『クジラ、ダイジョウブ?』
雪猿は、心配した様子でクジラを見る。
「あぁ、大丈夫大丈夫。痛いのは一瞬だけだったよ」
『ワ、ワフゥ...』
クジラが軽く笑いながら大丈夫だと伝えているが、リコはとても申し訳なさそうに耳と尻尾を丸め、しょんぼりとおすわりしている。
「リコ、大丈夫だよ。僕もついつい調子乗ってやり過ぎたから、おあいこって事でどう?」
そんな傷心気味なリコに、クジラは優しい声を掛けながら、頭をワシャワシャと撫でてあげた。
『ワフゥ...?』
リコは、本当に許してくれるのかと首を傾げて様子を伺っている。
「うんうん、本当にごめんね?仲直りしよう。もう僕もリコが怒るほどまでにくすぐったりしないからさ?」
『ワフ...、ワフゥッ!』
リコは嬉しそうにクジラに擦り付き、クジラの顔をペロペロと思いっきり舐めまわした。
「あははっ、本当にリコは甘えるのが得意だなぁ。よし、今度はくすぐらないから寝っ転がって?」
クジラは、先ほどは本当にやり過ぎだったなと反省しながら、今度は優しくしようと考えて指示を出す。
『ワフ!』
クジラの言いつけ通り、リコは再びお腹を見せて寝転がった。
「いい子いい子、リコはお腹を撫でられるのが好きだよね?」
『ワフ〜♪』
クジラは反省を活かし、リコが気持ち良くなるようにお腹を優しく撫でる。
すると、とても気持ちよさそうに目を細め始めた。
「よしよし、なんなら膝枕もしてあげよう。頭持ち上げるよ?」
『ワ〜フ〜...』
リコは頭をクジラの膝に乗せ、気持ちよさそうに唸っていた。
撫でるクジラ、撫でられるリコ、どちらもとても楽しそうに見える。ペットと幸せを共有する事が出来たクジラは、初めからこうやってスキンシップを取ればよかったと後悔しているみたいだ。
『クジラ...、オシロノ、ハナシ...シヨウ?』
1人仲間外れの雪猿は、少しだけ寂しそうであった。




