そんな事より私に構って!
6章227話になります!
本日1回目の投稿です!!
それではどうぞ!!
『ツイタヨ。ココ、ボクノイエ。ハイッテ?』
他の家よりは少しだけ大きめな家の前に立つと、雪猿は歩みを止め、クルッとクジラの方を向いて声を掛ける。
「...。」
だが、反応が無い、クジラは思考の海へと潜り込んでいるみたいだ。
『ワーフ、ワフー?』
そんなクジラに服を、リコが甘噛みして引っ張り、反応を伺う。
「あぁっ、ごめん!城にはどんな魔物がいるのかなぁって考えてたよ」
リコのおかげでクジラは我に返り、城の事を考えてきたと言い、軽く詫びた。
『クジラハ、カンガエルノガ、スキナンダネ。ココ、ボクノオウチ。ハイッテ?』
クジラは事あるごとに考え事をしていたので、彼は何かと考える事が好きだと認識した雪猿は、笑いながらその事を口にして、もう1度家に着いたと告げる。
「へぇ、ここがリーダーの家か。あはは、リーダーの体格に合わせて玄関がデカく改造してあるんだね。リコ、上がらせてもらおう?おじゃましまーす」
『ワフー!』
クジラは、巨大な雪猿サイズに作り変えられている玄関を見てクスッと笑った後、リコに軽く声を掛けて家の中に入った。
『ソコデスワッテ、マッテテネ?ジュース、モッテクルカラ』
雪猿は、クジラとリコを居間に連れて行くと、丸机の前に座布団を2つ敷いて座って待っているように言う。
「あぁ、ありがとうリーダー」
『ワフ』
クジラとリコは軽く礼を言いながら座る。
『カマワナイヨ。コンドハシッカリ、オサケジャナクテ、ジュース、アゲルカラ』
「あははは、もしも今お酒を渡されたら、夜は完全に酔い潰れてまともに歩けなくなっちゃいそうだよ」
『ソレハコマルネ。ヨルハ、ヒルヨリモ、ゴチソウ、アルヨ?』
「へぇ〜、さっきよりも凄いのか。楽しみだなぁ」
『ウン、タノシミニシテテ?ダカラ、イマハゼッタイニ、マチガエテオサケ、モッテコナイヨ?』
雪猿はそう言い残すと、居間から出てジュースを取り行った。猿達に取りに行かせるのではなく、雪猿本人が取り行くのだから、お酒と取り間違える心配もゼロだろう。
「...やっぱり、猿には思えない程に賢いなぁ。そもそも雪猿って、本当に猿でいいのかな?」
クジラは、前屈みの状態で、天井に頭をぶつけそうになりながら歩いて行った雪猿を見て、根本的な事を呟く。
『ワフ〜?』
ペシッ
そんなクジラの頬に、リコの肉球が押し付けられる。リコがクジラに、くだらない考え事なんてせず私に構ってと言うように優しく飛びかかったのだ。
「構って欲しかったの?ごめんね、なんか猿の村来てからはすぐに考え事をしちゃってるね。ほら、撫で回してあげるから転がって?」
『ワフッ♪』
リコは、クジラに言われた通り、ゴロンとお腹を見せて寝転がる。
「よしよし、リコは本当にお利口だね。こしょこしょこしょ」
『ワフ〜っ!?』
クジラがニッコリ笑顔でお腹を絶妙な力加減でくすぐると、リコはとてもくすぐったそうに手足をバタバタと動かす。
「あははは、笑い悶えろっ!」
『ワフッ、ワフ〜ッ!』
クジラは、リコの可愛らしい仕草をもっと見たかった為、ワシャワシャと動かす手を止めずにくすぐり続ける。くすぐりが止まない為、リコは必死に逃げようとするが、全然逃げられそうにもないようだ。
このクジラによるくすぐり地獄は、雪猿がジュースを手にして戻ってくるまでずっとつづくのだった。
昨日言い伝えられたのですが、2週間後位に1週間ほどの出張がありそうてす。
近くなったらまた報告します。




