表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
具現化魔法で異世界乱舞  作者: 桃山
リーシャ編
572/2000

リーシャ編21話



リーシャ編21話になります!


本日2回目の投稿です!!


それではどうぞ!!








「まいった!!」


リーシャはそう叫ぶと、全身の力を抜いて地面に倒れこむ。とても満足そうな顔である。


『おぉっとぉ!?降参コール入ったァァァァァァァァ!!よって、勝者は勇者マール!勇者による前戯試合第1試合目は勇者マールの勝利だぁぁぁぁぁ!!』


それを見届けた実況者は、とても熱のこもった声でマールの勝利宣言をする。


ワァァァァァァァァァ!!


その勝利宣言により、観客席がワッと盛り上がっていた。


「ふっ、これがお前の先輩の力だ。リーシャ、立てるか?」


マールはその盛り上がりようを眺め、とても気分を良さそうにした後、2本の剣を地面に放り捨て、リーシャの元へ近づく。

しかし...、


「...む、リーシャ?おい、おーい?」


マールはリーシャの顔の前でブンブンと手を振る。


「えへへ、クジラァ...」


全身の力を抜いて倒れた時に、頭でも打ったのだろうか?彼女は大の字に寝転がった状態で眠っていた。


「はっはははは!本当にお前は面白い奴だな!仕方がないから運んでやろう」


マールは眠りこけるリーシャを見て、ひとしきり笑い、彼女をお姫様だっこした。


『どうやら勇者リーシャ、戦闘で力を使い果たし、眠ってしまったようだぁ!勇者マールが、そんな彼女をお姫様だっこし、退場していくぞぉ!?客席のみんな!盛大な拍手で退場させてやってくれ!!初戦からとても良い試合をありがとう2人とも!』


実況者は、仲が良い2人の光景を目にし、とても良い試合だったと賞賛しながら、自ら拍手をして観客達にも拍手をするよう煽った。


ワァァァァァァァァァ!!!!!!


パチパチパチパチパチパチ!!!!!!


それにより、入場の時よりも倍近い大きさの声援と拍手が2人へ与えられる。


「ふっ、やはりたまにはこういう試合もいいものだな。実に気分が良い。...客席のみんな!今日は私達の試合を見てくれてありがとう!」


マールは自分の腕の中で眠るリーシャを見て、フッと優しい笑みを浮かべた後、客席を見回してそのように叫び、一礼をして退場していった。

彼女とリーシャの姿が見えなくなるまで、拍手が鳴り止むことはなかった。前座の魅せる為の試合としては、大成功の結果だろう。



「見事じゃったぞマールちゃん!」


「お前もなかなか腕を上げたじゃねぇか!」


「とても面白い試合でしたね。私まで仕事を放り出して釘付けになってました」


パチパチパチ。


先ほど入場する前に、剣を選んだりした入場口前へと戻ると、女性スタッフとヴァーチュ、勇者理事会会長がとてもにこやかな笑みを浮かべながら拍手をして出迎えた。女性スタッフは出迎えたを終えたと同時に、マールが試合後に放り投げた剣を取ってくると行ってステージへ向かっていった。


「出迎えありがとうございます。私もなかなか楽しめました。たまにはこういう試合も良いものですね」


「そうじゃろそうじゃろ?ワシも初めてこの歓声を聞いた時、この前座の試合は毎年でもやりたいっていう感動があったんじゃよ。うぅむ、懐かしのぉ...」


「そんなに楽しかったりするのか...?」


会長が過去の出来事を思い出しながら笑っていると、ヴァーチュが試合に出るのはそんなに楽しいのかと尋ねる。ヴァーチュは勇者ではないので、これが初めての体験らしい。


「きっとヴァーチュもハマると思うのぅ。とりあえず、ワシも本気で行くからお前も全力でかかってくるといい。久々にお前さんの力を見てやるぞい」


「へっ、あんたとガチで戦える機会なんて滅多に無いからな。いいぜ!その啖呵に乗ってやるぜ!」


会長の優しい煽りに、ヴァーチュはニヤリと笑って応じた。とても面白い対決になりそうである。


「ふぅ、剣2本ってなかなか重いですね。ステージの軽い清掃があと少しで終了するようなので、もうしばらくお待ちください」


会長とヴァーチュがニヤケて戦う時を楽しみにしていると、2本の剣を少し重そうな表情を浮かべた女性スタッフが戻ってきて、2戦目に出る男2人にそう伝えた。


「さて、それじゃあ試合が終わった私とリーシャここを出るとしよう。スタッフ、こいつを寝かせられる所は何処かにないか...?」


マールは女性スタッフの言葉を聞き、そろそろ入場口から出る事にし、リーシャを寝かせる為の部屋を探す事にしたらしい。


「そうですね、お2人が先ほどまでいた待機部屋をお使いください。あのソファは背もたれを倒せばベッドに変わるタイプのものなので」


「えっ、そうだったのか...。何度もあの部屋には世話になっていたが知らなかったぞ...。とりあえずわかった。礼を言う」


「いえいえ、リーシャさんも疲労が溜まっていそうですし、早く寝かせてあげてください」


「そうだな、会長、ヴァーチュさん。試合頑張ってください」


「うむ、改めてお疲れさん!リーシャちゃんが起きたら良い試合だったと伝えておいてくれぃ」


「そうだな...、こっちの試合が終わっても起きていなかったら、恩を売る事にするか...」


会長とヴァーチュはそれぞれ言葉を発しながら、マールを見送った。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ