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具現化魔法で異世界乱舞  作者: 桃山
リーシャ編
561/2000

リーシャ編10話




リーシャ編10話になります!


本日まで、2話投稿をしようと考えていたのですが、上の方々から飛ばされる前にブラック企業顔負けなとんでもないノルマを授かりました。


僕、キレていいっすか?


のんびりダラダラ微睡みながら2話目を執筆する予定が破綻しました。発狂、発狂に次ぐ発狂です。


というわけで今日から1週間、1話投稿でご辛抱ください。


それではどうぞ!!










「ねぇヴァーチュ、あと何分くらいー?」


「そうだな...、あと5分程度だ」


「あと5分かぁ。んー...、やっぱ闇魔法の空間移動って長い...」


食堂を後にしてから15分ほどが経った頃、薄暗い空間の中にて、リーシャは飽きた様子で寝っ転がってリオと戯れていた。


『なぁ、ヴァーチュ。この空間内は一体どうなっているんだ?』


プラモは闇の空間の中にて、足場や壁となっている闇色のモヤモヤしたものを触りながらヴァーチュへ聞く。


「この空間は...、なんて言うんだろうなぁ。たしか、空間移動の使用者のイメージで全てが決まるらしいぞ?だから...、こういう事も出来る」


ヴァーチュはそう言うと、軽く何かを念じる。


「うわっ!?ここは...、迷宮!?」


すると、薄暗くただ闇のモヤモヤが、モヤっと動いているのしか見れなかった空間内が、迷宮のような場所に変わったらしい。


『ほう...、これは幻覚の類か?』


「まぁ、大雑把にはそんなところだな。こんな感じに、使用者本人が強く念じれば、見た目だけはどんな物にも変化させる事が出来んだよ」


ヴァーチュは、説明の難しさから頭を悩ませながら、何とか魔王石の恩恵により扱えるようになる空間移動について話した。


少し話はズレるが、過去にクジラが魔王術の空間移動を使ったときは、ヴァーチュと同じ闇色のモヤモヤが上下左右に広がる空間だった。それは、ヴァーチュの空間移動を見てしまい、魔王の空間移動はこういうものだというイメージが植えつけられてしまったからだろう。

つまりは、ヴァーチュの空間移動を乗る前に魔王になり、魔王術の恩恵の空間移動を使ったら、きっと何か別の空間が広がっていたはずだ。


「待ち時間が長いから、飽きさせない為の魔王石を作った人の配慮?」


「へっ、もしかしたらそんなくだらない理由で、この機能が生まれたのかもしれないな」


リーシャの呟きに対し、ヴァーチュは軽く笑いながら返答をする。先ほどまでは少し険悪な感じであったが、もう大丈夫なように見えた。


『この空間の構造についてはわかったが、何故この中に入るだけで別の空間へと行けるのだ?』


プラモには、人には負けないほどの知識欲があるみたいだ。とても熱心な様子でヴァーチュに空間移動について尋ねた。


「ここに入ってるだけでなんで目的地にたどり着けるか...ね。まず、この空間移動での移動方法を説明してやろう」


『よろしく頼む』


喋りたがりなヴァーチュにとって、そのような質問の返答は大好物だ。プラモの頼むという言葉を聞き、若干嬉しそうな顔をしながら語り始めた。


「この空間移動ってのは簡単に言うと、影の中を凄い速度で飛んでいるんだ」


『影の中...?』


「あぁ、太陽の下にいれば嫌でも自分の足元にできるだろ?影の中はもうひとつ世界が広がってるんだ。言うなら裏世界ってところか?

ここだけの話だが、神隠しとか、そんな事が起きるとするだろ?そういう場合は間違いなく、何かしらの原因を作って影の世界に行っちまってるという訳だ。それで、何かしらの原因によって生身で行ってしまうと、裏世界に広がる空気に耐えきれず、確実に昏睡状態になる。そして、無重力状態でふわふわと流されて、意識を刈り取られたまま別の場所に辿り着いて目を覚ますんだ」


『ふむ...、つまりはこの空間移動は裏世界で唯一意識を保ったまま動き回れる乗り物って事でいいのか?』


プラモはヴァーチュの長い説明を容易に理解し、自分なりに噛み砕いた言葉で聞き返す。


「おぉ、そんな感じだ!わかってくれて安心したぜ!」


ヴァーチュは説明を理解してくれたプラモの背中をバシバシと叩きながら喜ぶ。物分りが良く、悩み抜いて話した説明がしっかりと伝わったのが嬉しいのだろう。


『教えてもらってすまないな。また、何か私の知らない物があったら教えてくれないか?』


「おう、構わねえぞ!何かあって、クジラもリーシャもわからねぇような事があったら、いつでも聞きくるといいぞ?」


『あぁ、ぜひ頼らせてもらおう』


「...っと、もう着くから準備しとけよ!」


プラモとの話の区切りがつくと、ちょうど良く目的地へ到着する寸前まで来ていたようだ。ヴァーチュはそう声をあげ、座ってリオと遊んでいるリーシャにいつでも外に出られるような準備をするよう声をかけるのだった。






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