リーシャ編9話
リーシャ編9話になります!
本日1回目の投稿です!
それではどうぞ!!
「ぷはぁっ!!やっぱ高い酒は違うぜ!よっしゃあ!アゼリア城下町だよな!リーシャ、プラモ!...と、そこの犬!俺が連れてってやる!」
お高いお酒、ド○ペリを一気飲みしたキチガイことヴァーチュは、そのように1人と1体と1匹に告げた。
「...えっ?」
そんなヴァーチュに対し、リーシャは状況がつかめないらしく、とぼけたような声を出す。
『ワフッ...』
リオも、クジラが来ると思っていたので、それと一緒にリコが来る事を期待していたのだろう。若干状況を察しているリオは、切なげに声を漏らす。
『リーシャ、リオよ。諦めろ...』
見るからに哀愁漂うリーシャとリオに、プラモは現実を認めろと言葉をかけた。
「なんだよ俺が来たらダメだったのか?」
ヴァーチュはその光景を目にし、若干拗ねながら呟く。
「...チッ、別にヴァーチュだって構わないよ。それで、クジラはどうしたの?」
「今舌打ちしなかったか!?...まぁいいや、本当は会長達が、クジラを連れて行こうとしてたんだがな?俺も行きたかったからじゃんけんして、俺が勝った。ただそれだけだ!」
ヴァーチュはドヤ顔でクジラが来なかった理由を答えた。
「せめてリオの為にリコだけでも連れてきてあげてよ?」
「リコ?あー...、クジラの所にいた妙に毛並みの良かった犬か。クジラにも連れていってくれって言われたが、そのリコって犬自体がクジラから離れようとしなかったんだよな。だから諦めて連れてこなかったぜ」
ヴァーチュは犬の名前を言われ、そういえばいたなと呟きながら、リコすら連れてこなかった理由を話した。
「むぅ...、使えない...」
『ワウゥ〜...』
リーシャとリオはさらに落胆する。
「んだよ人が来てやったのに失礼な奴らだな...。連れてってやらないぞ?」
ヴァーチュは若干イラっとしながら愚痴を言った。
「むぅぅ、大人の癖に心が狭いぃ〜。すいませんでしたヴァーチュさん!これでいい?」
『ワウッ!』
リーシャは適当にお辞儀をして誠意ゼロの謝罪をし、リオは適当にひと吠えする。なんとも、一切の悪気を感じておらず、謝る気の無い2人である。
「ケッ、お前ってクジラ以外には懐かないんだな」
「えへへ、クジラは私の全てですけどなにか?」
ヴァーチュの皮肉交じりの言葉に、リーシャは胸を張って自信満々に言い返した。
「...はぁ、その重たい愛でクジラを圧迫して困らせんなよ?さっ、俺らは勇者の鏡とは違って少し時間かかるからもう出発すんぞー」
ヴァーチュは面倒臭そうにため息をつき、一言そう忠告すると、闇の空間を作り出し、中へと入る。
「ふんっ、クジラだって私の事が大好きなはずだから、困らせる事なんて多分無いよーっだ!」
リーシャはまるで子供のように舌を出して挑発しながら彼の作り出した闇の空間へとズカズカと入っていった。
『リオ、私達も行こうか』
『ワゥ〜...』
ヴァーチュとリーシャの若干険悪なムードにより、リオは少しオロオロとしていたが、プラモの呼びかけで何とか気を保ち、一足遅れてヴァーチュの闇の空間へ入る。
「うし、行くか!会長、武闘大会の会場で待ち合わせでいいか?」
ヴァーチュはいつも通りに振舞いながら、会長に出発前に落ち合う場所の確認を取った。
「そうじゃな、ワシらは鏡で先回りしているから出来るだけ急ぐんじゃぞ?」
「おう、わかったぜ!マール、さっさと肉平らげろよ?妹困らせんなよ?」
「それじゃあアネ、会長、マールさん、またあとでー!」
この言葉を最後に、2人と1体と1匹は闇の中に姿を消し、瞬時にその闇は食堂から消え失せた。
「さっ、ワシらも行こうかね?」
「そうですねー、私はお姉ちゃん待つんで少し遅れていきますね?」
「そうじゃな、それじゃあ男連中はワシについてこーい!」
「「「「ウィーッス!」」」」




