リーシャ編6話
リーシャ編6話になります!
本日1回目の投稿です!!
それではどうぞ!
「プ、プラモとリオは勇者じゃないから鏡の城使えないじゃん!!」
『...どういう事だリーシャ?』
『ワウ?』
「鏡の城は勇者石を服用した人しか使う事が出来ないんですよね会長?」
リーシャは、首を傾げて質問をするプラモとリオを横目に、会長に助けを求める。
「そうじゃったなぁ...。あ、だが良いこと思いついたぞぃ。そこの野郎連中、ちょっと鏡の城を使ってフーの街の迷宮へ向かうぞい。リーシャちゃん達はマールちゃんとアネちゃんと一緒に食堂にいなかった者たちに声を掛けてくれんかの?」
ウィッース、ヴァーチュさん辺りに助けを求めるんすね?
いやいや、ちがうだろ。ヴァーチュさんの唯一弟子のクジラを呼ぶんじゃねえか?あいつ特殊な空間移動を使うみてえだし、リーシャちゃんと仲が良いらしいからな。
なるほど、そういえばいたなそんな魔王。前にいろいろ騒がれてたけど、今はあんまり話を聞かねえぞ?
まぁ、迷宮を毎日のんびりと眺めるだけの仕事だから、目立つ事はないからなぁ。話題に上らなくても仕方ねぇよ。
会長は少し悩んだ後、そう言って男勇者4人組に命令をした。4人組は適当な会話を繰り広げながら、命令を快く引き受けた。
「あ、なるほど!フーの街の迷宮って事は、クジラを呼び出すんですか!?」
アネはポンと手を打ちながら、何故に迷宮に行かせるのか、納得した表情を浮かべる。
「そういう事じゃ、ついでに迷宮管理はヴァーチュにやらせて、クジラ君には今日1日、勇者として働いてもらうかのぉ?」
「本当ですか!?やったぁ!!」
リーシャは会長の言葉を聞き、飛び跳ねて喜んでいた。
「ふぉっ、ふぉっ。それじゃあ行くぞぃ」
「「「「ウィッース!」」」」
飛び跳ねて喜ぶリーシャを横目に、会長と男勇者4人組は可愛いなと癒されながら、今度こそ食堂を後にする。
『私とリオのせいで、空間移動を扱えるクジラに救援を求める形になってしまったようだな。なんだか申し訳ない...』
『クゥゥン...』
話が終わった後、プラモとリオはなかなか申し訳無さそうな顔をしている。さっそく現地に向かおうとしている時に、颯爽と足止めをしてしまい、悪いと感じたのだろう。
「えへへ、別にいいんだよ!それに、私的にはクジラと一緒に働ける事になって嬉しいからね!」
リーシャは笑顔でそのように言った。その顔は、心の底から喜んでいるように見える、というか心の底から喜んでいた。
「クジラ...か。私は彼と会った事が無いんだったな。どんな人なのか、会ってみるのが楽しみだ。そういえばアネから聞いたが、リーシャは彼とは同棲していて、しかも婚約もしたんだって?」
マールは、『クジラ』というワードで笑顔になる彼女を見て、思い出したかのように尋ねた。
「そうです!これ、クジラがくれたんですよ!」
それに対し、ニコニコとしながら左手薬指の指輪を見せつけるリーシャ。
「くっ、なんで私は20代に入ってもそういう浮ついた話が一切無いんだ...っ!?」
そんな幸せの象徴を見せつけられ、マールは膝をついて床をどんどん叩きながら悔しがっていた。
「お姉ちゃん見た目だけはいいんだけどなぁ...、もう少し残念さを減らしてクールを突き抜いてくれれば絶対モテるのに...」
そんな姉を見る妹のアネは、ふぅとため息をつきながら呟く。
「現実は...非情なり...」
マールはそう言って体の力をガクッと抜き、床に土下座の形で座り込んでいた。
「た、確かにこれは残念過ぎるね...」
リーシャですら、そんなマールを見て残念過ぎるとつぶやき、若干引いている。
「さっ、リーシャ、リオちゃん、プラモさん。お姉ちゃんならそのうち復活して動き出すから私達は食堂にいなかった人に話を広めに行こう?」
アネは、このままでは会長に頼まれた事がまともに遂行できないと感じたらしく、リーシャ達にそう声をかけ、さっそく食堂から出ていく。
「あっ、うん!マールさんまた後で〜!リオとプラモ行こっ!」
『ワウッ!』
『いや、私は紳士だからな。この女を1人にするのは気が引けるから待っていよう。この女が復活したら一緒に行動するからリーシャ達はリーシャ達で働いてくれ』
「あ、うーん。プラモが紳士ってのは少し納得いかないけどわかったよ!じゃあ後でね〜!」
リーシャはマールとプラモに一声かけると、リオを後ろに連れてアネの後を追った。
「くぅぅぅ...、男が欲しいっ...!!」
『い、いつか手に入るんじゃないか...?』




