リーシャ編5話
リーシャ編5話になります!
本日は1話のみの投稿です!!
それではどうぞ!!
「ほれ、早い奴順じゃ!早く手を挙げろぉぉ!!」
会長はハイテンションで場を盛り上げる。
「え、なになに?アネ、今日は一体何の日なの?」
リーシャはイマイチ話についていけず、アネに説明を求めた。
「今日はアゼリア城下町で半年に一度開かれる武闘大会らしいね。私も今知ったよ。会長は基本的に当日にいきなりそういう話をしてくるから本当に困るね」
「アゼリア城下町って、首都のアゼリア城下街?」
「うん、そうだよ?それ以外どこがあるのかな?」
「いや、まさかこんな急にそんな所に行けるようになるとは思わなくて...、うわぁぁ、なんか楽しみになってきたよ!たぶん凄く都会なんだよね!?」
「うん、5回くらい行った事あるけど、フーの街の5、6倍の大きさはあるかなぁ?」
「すごぉい!!どうせ行くのならクジラも来て欲しかったなぁ...」
「うふふ、本当にクジラが大好きなんだねリーシャは」
「うんっ!クジラは私の全てって言っても過言ではないからね!」
「いいなぁ、私もそれほどに好きになれる男の人を見つけて恋してみたいなぁ」
「アネならすぐに出来るよ!」
「ふふ、ありがとリーシャ♪」
リーシャは、これから仕事で行く事になったアゼリア城下町という名を聞き、目をキラキラとさせてワクワクする。
しかし、クジラと一緒に行きたかったという気持ちも多少あるらしく、ほんの少しだけ残念そうでもある。アネはそれを見て、自分も熱々な恋をしてみたいなぁという思いを馳せた。その発言に対し、リーシャは出来ると断言し、アネは喜んでいる。
リーシャ達の話を聞いてる限り、彼女達が住む国であるアゼルトリアの首都が、アゼリアというらしく、半年に1度そこで武闘大会が開かれるらしい。そして、この会話に至ったのだ。
「ほれほれ!?誰かデモンストレーションに出たい奴はおらんのか!?」
会長は未だに叫びながら誰かしらが手をあげるように盛り上げ続ける。
「んー、戦えるのなら私やりたいな!」
「おお!!流石はリーシャちゃんじゃ!ほれ!他はどうなんじゃ!?女の子が出るのにお主ら野郎は出なくていいのかね!?」
会長は、食堂でワイワイ朝ご飯を食べていたモブ勇者(男)達4人組を煽る。
いやぁ、俺らはいいっすよ。
会長が出る時点でなぁ...。
うんうん、ウチらは裏でがっしりと見回りとかしてますんで...。
リーシャちゃん、会長とだけは絶対に戦ってはいかんぞ!?1年間は晒し者として羞恥に悶える羽目になるからな!?
どうやら勇者の男達は、会長との試合を恐れて挙手しないみたいだ。きっと、手も足も出ずにコテンパンにされ、老人に負ける若者として会場の笑い者となるのだろう。会長とだけはやるなという忠告が食堂の中を飛び交った。
「ふむ...、リーシャが可哀想だし、私がリーシャの相手をやる事にしよう」
マールが少し考え込んだ後、恐る恐るといった様子で手を挙げ、宣言した。
「なぬ...っ!?リーシャちゃんと戦いたかったんじゃがのぅ...」
「えへへ、マールさんが相手かぁ!楽しみです!よろしくお願いしますっ!」
リーシャは、武闘大会の前座で戦う相手が決まり、楽しそうな笑みを浮かべながらお辞儀をする。
「あぁ、いくら後輩だからといって手は抜かないぞ?全力で臨むといい」
「当たり前ですよ!絶対に勝ってみせます!」
「ふふっ、全力で負けさせてやろう!」
リーシャとマールの間では、もう戦いが始まっているらしい。笑い合って軽口を言いながらも目つきは真剣であり、良い具合の緊張感を持てているようだ。
「さて、わしの相手はもう面倒じゃし、お主達でいいわい。4人纏めて掛かってくるといいぞぃ?」
「「「「ハァァァァァァァ!?」」」」
若干相手を決めるのが面倒になった会長は、先ほどの男勇者4人組を指名した。4人組は声を揃えて絶叫している。
「ふぉっ、ふぉっ。まぁ少しは手加減して見せ場を作ってやるわい。大船に乗ったつもりで掛かってくるといい。それじゃ、各人鏡の城へ向かうのじゃよ。ワシはここにいなかった者に伝えてくるぞい」
「あ、じゃあ私も手伝いますよー」
「アネだけ残すのも不安だ、私も手伝おう」
会長は勇者専用のワープ装置である鏡の城へ行き、各自アゼリア城下町へ向かう事を支持すると、食堂にいなかった勇者へ声をかけるといい、その場を後にする。それに、アネとマールの姉妹もついていった。
「さて、プラモ!リオ!鏡の城に行くよ!...ってあぁぁぁぁぁあああ!!??」
リーシャは先ほどまで空気と化していた連れに声をかけると、絶叫する。
『ど、どうしたのだリーシャ!?』
『ワウゥゥ!!??』
「ど、どうしたのじゃリーシャちゃん!?」
「何かあったの!?」
「敵襲か!?」
なんだなんだなんだ!?
リーシャちゃんが襲われたのかっ!?
誰だっ!?俺達のアイドルに何をしやがった!?見つけ次第フルボッコだ!
彼女が絶叫すると、はじめにすぐ真正面にいたプラモとリオを始め、食堂を後にした会長達も瞬時に戻ってきて、食堂内にいた男達も慌てだした。彼女も、社内でなかなかの人望を得ているようだ。
「プ、プラモとリオは勇者じゃないから鏡の城使えないじゃん!!」
絶叫を終えた後、彼女は大声でそのように話すのであった。




