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具現化魔法で異世界乱舞  作者: 桃山
リーシャ編
553/2000

リーシャ編2話



リーシャ編2話です!


本日2回目の投稿です!!


それではどうぞ!









ゴンゴン!


「その叩き方はリーシャちゃんじゃな?入っていいぞ〜」


ガチャ


「失礼しまーす!おはようございます会長!」


「うむ、おはようリーシャちゃん。こんな朝からどうしたのかね?」


部屋を強めに叩き、入室を許可されるとリーシャが元気よく挨拶をしながら入室する。部屋の中には、ニコニコと笑みを浮かべて本棚の整理をしている勇者理事会会長がいた。


「今日はちょっと突然なお願いがあって...」


「それは僕が言うよ。その為に来たんだし」


リーシャが1人で本題に移ろうとした所で、クジラがストップをかけ、部屋へ入室する。


「おお、クジラ君かい、旅行どうだったかい?」


「失礼します会長。変なトラブルもなく楽しく過ごせましたよ。あ、お土産は受け取りました?」


「うむ、貰ったぞい。あれはどこの国の言葉じゃ?かなり美味なお菓子だったが、一体なんてお菓子だったのかが、わからなくてのぉ...」


おそらく中身は食べ終えたのだろう。恐らく言葉の解明の為に、綺麗に保存されたお菓子のパッケージを見せながら会長は尋ねる。


「あぁ、それは日本っていう国の言葉ですよ。ヴァーチュとおじさんも同じような反応でしたね」


「むむ...、奴らでもわからない国なのか...。気になるのぉ。それで、クジラ君が来たのはその犬達と、魔道具に関連する事かね?」


会長は後ろで待機していたプラモとリオを指差し、尋ねる。


「あっ、はい、そうです。この黒い犬の方と、魔道具がリーシャの手伝いをしたいらしくて...」


クジラはいつの間にか本来予定していた話から脱線していた事に気付き、この場へ出向いた目的の話をする。


「ふむふむ、犬達の名前は?」


会長はクジラの話に頷きながら、ニコニコと笑みを浮かべながらリコとリオに近づいて撫でる。害はないと察知したのか、2匹は大人しく撫でられている。


「白くて可愛いのがリコ、黒くて強そうなのがリオですっ!」


リーシャは、会長のリオの撫で方から、きっと動物が好きなのだろうと感じ、若干嬉しそうにしながら名前を答えた。


「リコとリオというのかい。そなた達は、ご主人を守るためにここについてきたのかね?」


『ワウゥ!』 『ワフゥ!!』


リコとリオは会長から聞かれた事に対し、自信満々に吠える。


「ほぉ、人の言葉をしっかり理解しておるのぉ。利口な犬じゃ。よしよし、頑張って働くのじゃぞ?そうじゃ、これをやろう」


会長は賢い2匹に驚くと共に、良い返事が来た事に笑みを浮かべる。そして、会長が部屋に備え付けられた冷蔵庫の中から、おそらく酒のつまみであろうジャーキーをリコとリオに与える。ちなみにこの世界の家具は、電気の代わりに魔力で動く代物だ。


『ワウゥ♪』『ワフッ!ワフー!』


2匹はとても美味しそうにブチブチとジャーキーを噛みちぎる。なかなか野生的な光景だ。


「ところで、このリコとリオという犬なのじゃが、勇者石と魔王石をそれぞれ服用してないかの?」


勇者理事会会長にはきっと、気を察知するような能力があるのだろう。ジャーキーをモリモリ食べる2匹を撫でながら、クジラとリーシャに尋ねる。


「あ、あははは...、ちょっと色々ありまして...」


クジラは犬達がそれぞれ魔王石勇者石を服用してしまった理由を曖昧に誤魔化そうとする。


「あれ、クジラ?神殿で手に入れた最高品質の魔王石、勇者石をを落として、グビグビ舐め取られたって言ってなかった?」


しかし、何も知らないリーシャはズバッと真相を話してしまった。


「凄いとんでもないドジをしでかすんじゃのう...。というか、神殿に迷い込んだのじゃな?本当に運が良いのか悪いのかわからない奴じゃわい!」


会長はカラカラと笑いながら、残念なことをしてしまったの。といって笑い飛ばす。


「あはは、まぁそのおかげで飼ってた犬が異様に強くなって、サポートもしてくれるようになったから結果オーライですかね?」


クジラもそれにつられて笑いながら話す。


「うむ、その金に貪欲ではない姿勢、ワシは好きじゃぞ?リーシャちゃんも良い男を捕まえる事が出来て良かったのぉ」


クジラの言葉に笑顔で頷きながら、リーシャに良い男を見つけて良かったねという感じの言葉をかける。


「えへへ、はいっ!」


リーシャはクジラの顔を見てニッコリと笑い、気持ちの良い返事をした。


「さて、それじゃあ僕はそろそろお暇させて貰いますね?リコ、行くよ?」


『ワフゥ!』


「おお、そうかい。迷宮管理頑張るんじゃぞ?」


「はい、それでは失礼します」


「また後でねクジラ!」


「うん、バイバイリーシャ」


クジラはそう言って、のんびりとした様子で空間移動していった。


「ふむ、クジラ君は社交的じゃし、勇者の方が向いてるのではないだろうかのぉ...」


会長は去った後、そのようにつぶやいていた。





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