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具現化魔法で異世界乱舞  作者: 桃山
5章閑話
543/2000

閑話【癖のある奴ら】3話




閑話3話になります!


本日は1話のみ投稿です!


それではどうぞ!!










「さて、もう考えるのはやめよう。モグラさん、光精霊は終わったし、火、風、闇のどれがいいかな?」


クジラは、カーリーの件についてはなんとか気を持ち直し、とりあえず次の精霊を召喚する事にし、モグラへ尋ねた。


『そうだなぁ、光の次に面倒くさい闇は放置で、次は火か風にしないかい?彼らは真面目に話をすればきっとくれるはずだからね?』


モグラは、クジラの機嫌とモチベーションがこれ以上落ちないように、細心の注意を払って気を使いながら発言する。


「そういえば、カーリーが人型だったから、闇精霊の子も人型なの?」


クジラはふと気になった疑問をモグラに問いかけた。


『あっ...、そうだった。そういえば常にあの姿だから忘れてたなぁ...。どうしよう、言うべきかなぁ...』


その質問を聞くと、モグラはこのような事をボソボソと言いながら答えようとしない。


「(なんで言おうとしないんだろ...?ん?常にあの姿って言ったよね今...)まさか!!??」


彼は、モグラのボソボソと呟く言葉をどうにか聞き取り、ある真相に辿り着いた。


『...もしかして、わかっちゃったかい?』


「多分ね...。それに、恐らくは名前もカーリー自身が自分で考えた後付けの名前なんでしょ?」


クジラはどこかスッキリとした顔で告げる。


『うーん...、まぁ、そうだね。僕達はそういう物に無頓着だから動物の名前をそのまま使ってるけど、カーリーだけは違ったんだよ』


モグラは頷き、肯定した。


「それで...、タヌキ?キツネ?金髪だったし、毛色的にキツネかな?」


クジラは、軽く笑いながらカーリーの正体を言い当ててみる。


『正解、キツネだよあの子は。カーリーは普通の精霊とは違って、感受性がとても豊かなんだ。だから、人間に強い憧れを持っているのさ。それが原因で、あんな強がりでワガママみたいな性格になっちゃったんだけどね...』


それはピタリと的中し、クジラはカーリーの正体がキツネであり、先ほどまでの姿は化けていたのだと確証を得た。


「そっかそっか。もしも僕にリーシャがいなければ、危うくキツネにつままれる所だったね。あははははっ」


やっぱりリーシャは最高!

クジラは心の中で呟き、その言葉を体全身で反響させながら笑った。


『人間に化けているけど、悪い子では無いから、勝手に現れたりしたら、お話しを聞いてあげたり、かまってあげたりしてくれないかな?』


「うん、話を聞いていてなんとなく、カーリーは寂しがりやのかまってちゃんって事がわかったから、お安い御用だよ。僕はそういう理由で絡みが面倒な子は慣れてるし、何故かついつい面倒みたくなっちゃう人だからね」


クジラはモグラの頼みを聞き、同じ世界生まれで超トラブルメーカーの同居人を思い浮かべながら了承した。


『ありがとうクジラ君。君が、私たちのマスターで本当に良かったよ。もしも君に困った事があったら、全力で助けてあげるから、しっかりと助けを求めるんだよ?』


「うん、こっちだって突然呼び出してこんなにコキ使わせて貰ってるんだから、お礼を言わせてよ。カーリーについてはしっかりと向き合っていくから、安心してほしいかな?」


『君の元なら、安心してカーリーを置いておけるよ。出来れば彼女と永続契約してあげてくれないかな?』


モグラはクジラの発言にホッと一息つくと、クジラにとってはいまいちピンとこない話を切り出す。


「永続契約?...あれ?1番はじめに会った時に似たような事を言ってたよね?確か、例外で永続的な召喚があるとかなんとか...。まぁ、まだ早いって言われたからそれ以外何も知らないんだけども...」


クジラは何か聞いた事ある単語だと思い、記憶を頼りに返事を返した。


『あの時は、君がどんな人間かわからなかったし、能力の低さに問題があったから、話さなかったんだ。永続契約っていうのは、1人につき1精霊のみと契約出来て、契約すると、その精霊だけ召喚中の誓約を無視できるんだ』


「えぇっと...、召喚中の誓約とは?」


『それも最初に言った事と同じだよ。召喚は時間制限があり、同時に2体までしか出せなくて、瘴気のある元では召喚不能って事だね。だから、永続契約をすればどんな場所でも永続的な召喚が出来るって事だよ。まぁ、カーリーは家を持っているから、夜になれば勝手にいなくなると思うけどね』


「あぁ、なるほど!実質3体まで召喚出来るようになって、迷宮でも召喚オーケーって事だよね!?」


クジラは若干興奮しながらモグラに自分なりの解釈を話す。


『まぁ、そういう事になるかな?カーリーは私と違って体が小さく、手先が器用だから、君にとって、私なんかよりもずっと役に立ってくれるはずなんだ。使い勝手の良さも保証するから、一緒にいてあげてよ?』


モグラはクジラを簡単にぺちゃんこに出来そうな大きな掌を合わせながら頭を下げて頼み込む。


「モグラさんにそんなに言われたら断れないかなぁ...。うん、カーリーはどう思うか聞いて見る為に、もう一度呼び寄せるね?」


『そうだね、私もそうして欲しいかな?とりあえず、私はそろそろ時間切れだから、カーリーと2人で永続契約について話してみて欲しいね。私の事は消えてから5分ほどすれば、また召喚可能になるから話が終わったらまた呼んでほしいな?』


「えっ、モグラさ...」


クジラが慌てて手を伸ばしてモグラを引きとめようとした瞬間、でかい図体を一瞬にして煙にし、消え失せた。


代わりに...、


『じゃっじゃじゃーん!あなた私を消してからまだ5分も経ってないわよ!?まったくもぅ!結局私にメロメロじゃないの!』


すぐに再召喚されて嬉しそうなカーリーが、本来の姿ならば尻尾をブンブンと振ってそうなくらいに喜びながら、1人話し始めていた。





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