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具現化魔法で異世界乱舞  作者: 桃山
5章閑話
544/2000

閑話【癖のある奴ら】4話




閑話4話になります!


本日1回目の投稿です!!


それではどうぞ!!









「すぐに再召喚して悪いねカーリー、ちょっと話があるんだけどいいかな?」


『ええっ!?もしかしてもう愛の告白かしら!?あなたちょっと早過ぎるんじゃないの!?この色欲魔!』


クジラが永続契約について話そうとすると、カーリーは1人勘違いをして照れながら明後日の方向へ突っ走って行く。


「(め、面倒くさい...)」


クジラはカーリーの第1声を聞き、苦笑した。


『なんで困ったように笑うのよぉ!?』


カーリーは苦笑するクジラを見て、顔と顔の距離が10cmにも満たない所まで詰め寄り、果敢に話を続ける。


「あはは、カーリーはかまってちゃんなんだなぁって思ってね。とりあえず話を聞いてくれるかな?ほら、これあげるから」


クジラはカーリーの頭を撫でながら、油揚げを具現化して手渡す。


『えっ、これくれるの!?わぁーい!』


油揚げを手渡されたカーリーは、喜びに満ちた顔でハムハムと油揚げをほおばり始める。


「食べながらでいいから聞いてね?」


『そうだ!元々あなたにあげるつもりだったけど、お礼として今あげるね!』


カーリーは笑顔でポケットの中から丸薬を4つ取り出した。


「えっ?これは...?」


『風と火の丸薬!水はイカからもう渡したって聞いたから、貰ってこなかったわ!無理言って貰ってきてあげたのよ?褒めてくれていいのよ?』


カーリーはえっへんと胸を張りながら、わざわざ貰ってきたと言って威張る。


「おぉ〜!ありがとねカーリー!手間が省けたよ!...少し悪いんだけどさ?後で闇精霊の丸薬も貰わなければいけないから、僕と一緒に頼んでくれないかな?」


お願いカーリー!


クジラは両掌を合わせ、深々と頭を下げて頼み込んだ。


『ふっ、ふふふーん。そんなに頼られちゃってるなら仕方ないわ!初の共同作業に移りましょ!...で、話って精霊から丸薬を貰い受ける手伝いで良かったの?』


カーリーは油揚げを食べ終えると、空いた腕を組み、軽くドヤ顔をしながら快く頷く。やはりモグラの言う通り、扱い方を間違えなければ、気の利く優しい子である。


「あぁ、そうだ。話がズレてて言い忘れたよ。君がよければなんだけどさ?永続契約を結ばない?」


クジラは話の論点を元に戻し、永続契約についての話を切り出した。


『それって婚約って意味!?あなた早過ぎるわよ!?』


カーリーは、勝手に言葉の意味を間違えて、1人で顔に手を添えてキャーキャー言いはじめる。


「いや、違うから!それに、僕はもう婚約者がいるからね...」


クジラはそんなカーリーにストップをかけ、リーシャのそんざいを打ち明けた。


『まぁ、婚約はまだないわよね!それで、精霊の誓約における方の永続契...、ってあなた婚約者がいるの!?』


カーリーは少し間を空けた後に、クジラの発言の意味が頭に回り、話し始めて数秒後に言葉を止め、驚く。


「うん、リーシャって女の子で、それはそれは可愛いんだよね」


クジラは驚くカーリーの顔を見ながら、笑顔で惚気始める。


『そんなぁ...、私との交際も、愛も嘘だったのね?』


「いやいや、交際も愛も無いし」


カーリーが手で顔を覆い、悲劇のヒロインを演じるが、無慈悲にもクジラは言葉の槍を突き刺す。


『ふんっ!いいわよ別にっ!1兆歩譲って人間同士の婚約には何も言わないわ!でも、精霊婚は今すぐ私としてもらうんだからねっ!?』


私負けないもん!

カーリーはそう言って両拳を握ると、謎な単語を彼に押し付けた。


「えぇっと、精霊婚ってなにさ?」


流石に謎単語すぎた為、話を止めて説明を頼む。


『だから永続契約の事っ!その精霊に一生側近をしてもらう為の契約だから、精霊婚っ!』


「あぁ、なるほど。つまりは永続契約はオーケーなのね?」


『ふんぬっ!』


「んむぅ!?」


チュ...


クジラが契約してくれるのと尋ねると、カーリーはクジラへキスをした。キスというより、唇に唇を押し付けただけに見えるが...。


「痛っ!?」


クジラは謎の痛みに胸を抑えた。それは一瞬で収まり、何だろうと思い、服の中を見る。彼の胸には、アゼルトリア語で『カーリー』と刻まれていた。永続契約が成立した証拠だろう。


『やったぁ!初めての契約完了!あなたが死ぬまでの永続契約だからこれからよろしくね!』


「えっと、よろしく?(まさか、モグラさんと永続契約する事になったらあんなモグラとキスしなければならなかったのか...。人型のカーリーで良かった。ありがとうモグラさん...)」


クジラは内心で全てをお見通しだったモグラに感謝の言葉を告げる。


『ふふふん♪これで半人前は卒業して、一人前の立派な光精霊ね!クジラ!あなたも私と永続契約出来たんだからありがたく思わなきゃダメよ!?こんな可愛い当たり精霊どこにもいないんだからね!?』


「あはは、とりあえずこれ食べなよ?」


1人でマシンガントークを始めたカーリーに面倒くさくなり、クジラはもう1枚油揚げを具現化して手渡す。


『わぁい油揚げだぁ!』


カーリーは先ほどと全く同じ反応で喜び、ハムハムと食べる。油揚げが本当に好きらしい。


「(なんていうか、親戚の小さい子を相手してる感覚だなぁ...)」


クジラは美味しそうに油揚げを頬張るカーリーの頭を撫でながら、そのような感想を抱いて癒されていた。








気がつけば当初の予定と話の内容が大幅にズレてました。火精霊と風精霊申し訳ない...。


ちなみに、火はトカゲ、風はタカの予定でした。

おそらく登場する事はありません!




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