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533/2000

ペット扱い




5章240話になります!


本日2回目の投稿です!!


それではどうぞ!!










「ただいまプラモ〜」


『ワフゥーン』『ワウゥ!』


『おぉ!大丈夫だったか!?リコとリオに怪我はなかったか!?』


クジラとリコとリオが迷宮管理層へと戻ると、とても心配した様子のプラモが出迎えた。バタバタと走り込んでリコとリオの前まできて座り込み、怪我は無いか入念に確認し始める。

2匹は、成長と共に度胸も付いたらしい。2、3回ビビらされ、若干恐怖の対象になりかけていたプラモが近寄っても、特に怖がったり威嚇したりする事は無く、普通に撫で回されていた。


「プラモって、かなりの世話焼きだよねぇ。そのうち、僕らが手の空かない時とか出てくると思うから、かなり助かるよ」


クジラはその様子を見て、プラモと子犬達の間に少しだけあった溝も無くなったと感じた。その為、安心しながらそのような言葉を告げる。


『私はペットという存在が好きだからな。これほどに感情を揺れ動かし、癒してくれる存在はなかなかいない。よって、世話焼きというより、ついつい世話をしたくなってしまうのだ。...あっ、待てリオ!腕を噛むんじゃない凹むっ!』


プラモはクジラの言葉に対し、少し照れた様子で世話を焼く理由について話した。


「へぇ、動物が好きなんだね?...あれ?」


『む?どうしたクジラ』


「い、いや。なんでもないっぽいよ?(ペットが好きでついつい世話を焼いてしまうって事は、ヨシノはペット扱いなのか...。まぁ、暇さえあればダラダラゴロゴロしてるから、そう思われても仕方がないだろうね。あぁ、笑いが止まらない...)」


クジラは己の持つ全ての力を歯に込め、口が開かぬよう強く噛み締める。それでも笑いの方が勝っているようで、喉奥からクツクツと音を立てている。


『...?』


プラモはそんな笑いを必死に堪えるクジラを見て、不思議そうな様子であった。




それから数時間、彼らはリコとリオに芸を仕込ませたりして遊びながら、適当に仕事をこなしていたようだ。


「んー、そろそろ帰るか!」


『むっ?そんな適当な終わり方で良いのか?』


「いいのいいの。ヴァーチュもいつもこんな感じだからね」


『本当に魔王とは緩いのだな...。勇者の方も仕事見学をしてみたいものだ』


「してみる?勇者理事会の会長に聞いてみるよ?」


「む?そんな簡単にできるのか?というか、勇者理事会とはなんだ?」


プラモはクジラの返答に若干驚きながら、500年前の時代には無かった言葉について尋ねた、


「あー、そういえばそうだね。理事会が出来たのは200年か300年?前とか言ってたからなぁ。

今の時代は、魔王と勇者はそれぞれ、魔王理事会、勇者理事会っていう組織に変わってるんだよ。名前の通り、魔王理事会では魔王、勇者理事会では勇者が所属してるんだ。そこで、魔王は例外なく全員、それぞれの持ち場の迷宮管理。勇者はギルドっていう組織で手に負えないとされた仕事をもらって、淡々とこなしていくんだ。

...これでわかったかな?」


クジラは理事会について、自分の持ち得る情報処理能力を存分に活かし、細かく説明した。


『なるほどな、大体わかった。まぁ、大体似たような組織だからこそ、貴様は勇者側のトップとも顔見知りというわけだな?』


「流石はプラモ。物分りが良くて助かるよ。とりあえず、こんな所さっさと出て家に帰ろっか。リオリオ!おうちに帰るよ!」


プラモに自分の説明がしっかりと伝わったとわかると、安心したように声を漏らし、わざわざここで立ち止まってる意味も無いからもう帰ろうと告げる。


『ワフッ!』『ワウゥ!』


リコとリオもおうちという言葉に反応し、成長して幾分か長くなった尻尾をブンブンと振りながら反応した。クジラとプラモは、そんな2匹を見て軽く癒されている。


『あ、そうだクジラ。リコとリオについては私からも事情を話そう。貴様もしっかりと話せるように少し考えておくのだぞ?』


「あ、そういえばそうだね...。まぁ、リーシャ以外は何も言わないだろうけど、リーシャがどういう反応するかわからなくて怖いなぁ...。いつも通り、『かっこいいー!!』とか言って終わればいいんだけどね...?」


プラモの言葉でやらなければいけない事柄を思い出し、彼は苦い顔をしながら空間の裂け目を潜るのであった。






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