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漢気





5章236話になります!


本日1回目の投稿です!!


それではどうぞ!!










「よくやったプラモ!よっしゃ!!早速開けてみようぜ!!」


プラモが手に持つ箱を見て、ヴァーチュは飛んで喜びながら言った。金目の物を期待し、目はキラキラと光っている。


『わかった。クジラも準備いいか?開けるぞ?』


「ど、どんとこい!」


クジラは、ドキドキしながらプラモの呼びかけに応える。


『よし、開けてみよう』


プラモは2人の承諾を得た為、箱を開く。鍵などは特に何もついてなく、開く時は本当に呆気なかった。


「ん?黒と白のドロっとした液体?白い方はなんか見覚えあるんだけどなぁ...」


中に入っていたのは、明らかに古びた小瓶に入ったうっすらと光る、白と黒のドロっとした液体であった。

クジラは、白の方を手に取り、凝視する。


「クジラ、それは最高品質の勇者石だぞ?前にリーシャが勇者になる時に飲まされた奴だ。んで、黒いのは最高品質の魔王石だな」


ヴァーチュは、クジラが手に持つ瓶を横から眺め、中身を教えた。


『ふむ、高密度の物は液状になるというのは事実だったのだな』


プラモはヴァーチュの説明を聞き、自分の中に入っていた情報の通りの物品なのだなと中身を眺める。


「あぁ!それだ!どうりで勇者石の方は見た事あるなって思ったよ!確か、これも1本1億モールはするんだったよね!?」


クジラも彼の説明で思い出し、値段について尋ねた。


「おう!そうだぜ!2本あるから1億ずつ分けるか!」


クジラの発言に、ヴァーチュは最大級の笑顔を見せて告げる。


「やったぁ!!1億モールもあれば、あれば...、あれ?なんにも思い付かないぞ?」


クジラは大金を入手出来ることになり、両手を強く握りしめて喜ぼうとしたが、そんな大金を手に入れたところでやりたい事も特になく、ぶらついた手を組んで首をかしげた。


「わははは!なんだよそりゃ!なんかあるだろ?美味い酒飲みたいとか娼館行きたいとかよ?俺だったら、そんな事で3年もしないうちに全額吹っ飛びそうだぜ!」


ヴァーチュは、俺ならボーナスで金が入ったら確実にこの2つで消えるぜ?と自慢気に語る。


「僕は別にお酒好きじゃないし、娼館なんかに行ったらリーシャに泣かれて、同居人2人からは、何日か人として見られなくなる気がするからなぁ...。お金が入ったらやりたいこと...かぁ」


クジラは、ヴァーチュに言われた2つはちょっと無理かなと言って金の使い道に関して、悩んでみた。羨ましい悩みである。


「...さっきからずっと思ったんだけどよ?お前とリーシャってようやく交際でもし始めたのか?」


クジラが一緒の家に住む3人の女性の中で、妙にリーシャだけを拘る事に関して、彼らの事情を何も知らないヴァーチュは少し躊躇した後に尋ねた。


「あれ?言ってなかったっけ?ふふん、これだよ!」


クジラは報告を忘れていたのに気づき、自慢気に左手薬指のリングを見せた。


「指輪?...まさかっ!?」


「うん、婚約したよ!!」


驚くヴァーチュに自分とリーシャの新たな関係を告白するクジラ。その顔はとても嬉しそうだ。


「ついにやりやがったか!?

畜生リア充めぇぇぇぇえええ!!!」


ヴァーチュは若干わかっていたが、後輩に先を越された事を本気で悔しがりながら叫び、クジラの背をバンバン叩く。


「痛っ!痛いって!あっはっはははは!!悪いねヴァーチュ!」


クジラは痛がりながらも、嬉しさが勝っているようで、満面の笑みだ。


「うっせぇぞこのやろぉ!!

くそっ!祝いだ全部持ってけ!!」


ヴァーチュはそんなクジラを見て、先ほどのプラモが掘り当てた箱に2つの瓶を入れ直すと、クジラへ渡した。


「えっ!?悪いよヴァーチュ!?」


「うっせぇ!それを邪神のおっさんに渡せばポンと2億くれるはずだ!それでどっかに家でも建てて、夫婦生活を営んでやがれクソがっ!

それと、その2つをやるかわりに、この宝物庫の中で、何か宝を掘り当てる事が出来ても、それは全部俺が貰うからな!?」


ヴァーチュはそう言い切ると、宝探しという名の塩掘り作業へと戻った。


「ヴァーチュ、本当にありがとね!プラモ、僕らも宝探しを手伝おう!」


「うむ、承知した」


こうして、彼らは塩掘りに没頭していくのである。







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