第3話 初めての魔法修業
「さて、これからエロガキには魔法の訓練をしてもらうことになるわけだけど……」
「誰がエロガキですか合法ロリ先生」
「君だよエロガキ。まあ安心してよ、その口調はスキルによるものだって私は理解してるから。君の父上の暴言おじさんも似たようなものだったからね。
いやだね、こういうハズレスキルは。父上のはまだ恫喝やら交渉ごとに役に立ったけど、君のは……うん、まったく役に立ちそうにない正真正銘の外れスキルだね、同情するよ」
「同情するならヤらせてくださいよ先生」
「君が大人になったらね」
俺達は屋敷の庭で会話をしていた。これから行うのは魔法修業である。
しかし、流石に父上ち旧知の間柄であって会話がスムーズに進むな。
傍から聞いたらマセガキのセクハラをあしらっているという感じなのがなんかいやだが。
「さて、魔法についてどんな仕組みか知っているかな……と君に説明を求めてもどうせセクハラエロワードでしか語れないんだろうし、ここは私が説明するたでけにするね」
流石先生、話がわかる。
「魔法とは、大まかにわけて精霊魔法、神聖魔法、根源魔法というのがあるんだね。
この三つに共通するのは、「語りかける」ことなんだね。
精霊魔法は精霊に語り掛けて力を借り、自然の力を操る。
神聖魔法は神やそれに類する上位存在に語り掛けてその力を借りて奇跡や怪異を引き起こす。
根源魔法は自分自身の魂と世界そのものに語り掛けて、力を引き出す魔法。
そうやって力を引き出して力を使うわけだね。そしてそこに必要なのが魔力だね。魔力とはふたつ在って、己の中のオド、自然に偏在するマナ。それらを内包して操る素質と技術が魔法には必要だね」
なるほど。わかりやすい説明である。
「ルーン魔法というのもあるけど、これも原理は同じ。言葉じゃなくて、文字で語り掛けて効果を導くものだね。
こっちのほうが君に向いてるかもね、なにせ……」
「ああ、それは性的に無理ですよロリ先生」
俺は言う。
「文字をカいても結局セクハラ構文になってしまうので」
「なるほど重症だ」
今更だが重症である。
「とにかく、君の魔力はまあそれなりにはあるからね」
前もって、魔力測定水晶で測定してある。
魔力値は57。100点満点中の57だ。可もなく不可もなく、といったかんじである。
「ちなみに私の魔力値は72だね」
平均以上程度、というかんじなのだろうか。
先生のドヤ顔を見るにそれなりに優秀なのだろう。ゲームでは雑魚扱いですぐ犯されていたけど。
「さて、つまり君は魔法を使える下地はある。だからあとは何度も魔法を実践して使用して、コツを掴んでいくことだね。
まずは手本を見せるね。よく見てて」
そして庭に設置された藁人形に向かう。距離はおおよそ10メートル。
先生は静かに目を閉じ、そして杖を掲げて詠唱を始める。
「炎の精霊よ、我メイジーメイ・ブラックが命じる。その怒りを解き放ち我が敵を獄炎で焼き尽くせ――」
先生の眼前に火の玉が生じ、そして標的の藁人形に向かって飛ぶ。
炎は着弾し、藁の人形は燃え上がった。
これはゲーム本編で見覚えがある。基本魔法のファイアーボルトだ。
ゲームでは詠唱は記されていなかったが。
「……さ、れっつごー。失敗しても大丈夫だよ、最初はみんな失敗する
」
「わかりました。イかせていただきます、びくんびくんって」
そして俺は目を閉じて詠唱を始める。強く精霊に呼びかけ、炎が燃え上がるイメージを。
「炎の色情霊よ、我エドワルド・エルニズムが命ずる。その劣情を解き放ち我が敵をあひんあひん火照らせろ――」
ふざけてんじゃねぇぞこのクソスキルが! やっぱりかよ案の定かよ! 呪文詠唱ですらこうかよ!
こんなんじゃ呪文が成立するはずもなく――
しかし、藁人形が顔(?)を赤くして全体をびくんびくんと震わせていた。
「いやイくんかい!」
効くのかよ!?
どう見ても失敗だろう、いや確かにファイヤーボルトとしては失敗もいいところだけど!
「……ロリ先生、これはどう視姦すべきでしょうか」
「……」
先生は黙っていた。
てっきり笑い飛ばしたりするかと思ったら、難しそうな顔でびくんびくんしている藁人形を凝視していた。
「どうしましたロリ先生。自分もこれくらい絶頂したいとか」
「……おかしいよ、君」
「それは最初から自分でわかってますよ性的な意味で」
「ううん、そうじゃない」
メイジーメイ先生は真面目な顔で言った。
「呪文詠唱は、さっきも言った通り精霊や根源に呼びかける言葉。それは言い換えたら、数学……算数の公式みたいなものなんだよ。
1+1=2、それは変わらない。
だけど君のは……例えるなら、1+1を「あ」にしてる」
「すみません、どういうエロなんでしょうか」
「常識をねじまげてるってこと」
先生は指をたてて言った。
「ありえないねおかしいね異常だねクレイジーでいかれてるね。まさに現実を改変してるよ」
「常識改変ですか、なかなかの性癖ですね」
「これはもっとスキルの検証をする必要があるね。ただの外れスキルと思ったけど、これは当たりスキルかもしれないよ」
「当たり……つまり受精着床妊娠スキルですか」
「冗談抜きにそういうスキルにもなりえるかもね」
……恐ろしいスキルだ。
「もしかしたら男相手にも」
本当に恐ろしいスキルだ!
想像したくない。
「ふふふ。とにかく検証するよ。どんな魔法がどう効果を変質させるか、調べないとね」
そして俺たちは、このスキルによる魔法の検証を行った。
◇
水の精霊よ、我エドワルド・エルニズムが命ずる。その恵みをもたらす力にて我が敵を撃て。
「水の色情霊よ、我エドワルド・エルニズムが命ずる。そのエッチをもたらす力にて我が敵の股間を濡らせ」
藁人形が盛大に股間部分から潮を吹いた。
大地の精霊よ、我エドワルド・エルニズムが命ずる。力強き岩を砕きて石礫となし敵を撃て
「大地の色情霊よ、我エドワルド・エルニズムが命ずる。力強き股間を勃たせて張り型となし敵に挿入せよ」
石のディ〇ドが地面から飛び出して藁人形の股間に突き刺さった。
「自分から言い出したことだけど。私はいったい何を見せられてているんだろうね」
「ナニを、じゃないでしょうかね」
俺もいったい何を見せているんだろう。しかも実年齢は親より上とはいえ、外見14歳くらいの少女に。
「とにかく精霊魔法の攻撃魔法についてはだいたいわかった。
次は根源魔法についてやってみようか。
強化魔法をいってみようか。呪文は、そうだね……。
根源たるマナよ。我エドワルド・エルニズムが命ずる。この者の身体を包み、力呼び覚まし漲らせよ」
先生の言葉をそのまま唱える。
「根源たるマラよ。我エドワルド・エルニズムが命ずる。この者のえろい肢体を包み、性欲呼び覚まし濡らせよ」
……。
いやな予感がした。
「……っ」
先生が身体を丸める。
「せ。先生? どうしましたか、濡れましたか」
「……うん」
先生は俺のセクハラに素直に答えた。その顔は赤く染まり、肌にはうっすらと汗が玉のように滲んでいる。
「ふ、ふふ。これはまずいね、肉体強化の根源魔法はそのまま性欲強化、みたいだね。そしておそらく感度も増してる……これ、子供が使っていい魔法じゃもいね……」
「このまま放置プレイもたまりませんけど、人呼んできますね」
俺は使用人に助けを求めようとこの場を立ち去――ろうとして、先生に捕まった。
「ロリ先生?」
「……………………き、君が悪いんだよエロガキ。き、君がこんな魔法使ったりするから、わ、私は身体が火照って抑え、られないじゃない、わ、私は悪くない」
全くもって正論だった。
そのまま先生は掴んだ俺の手を引きよせ、そして――押し倒す。
「ふ、ふふふふふ、わ、私は悪くない。君が悪いんだ、私を魔法で誘惑するから、だからこうなるんだよ」
先生の目はぐるんぐるん回っていた。
あ、これやばい。
俺の身体はまだ十歳の少年だ。そして先生は幼い少女に見えても魔族の成人である。かないっこない。
なら、全力の魔法で、もはや意識も保てないほどに飛ばせばあるいは――!
そう思い口を開いたが、その瞬間に俺はその口を塞がれた。先生の唇によって。
そして俺は――この日、【おねショタ】された。




