サイドストーリー EX01 行方
前話はちょっと短めだったので、オマケのショートサイドストーリーです。
学校の教室、時刻は丁度正午を過ぎた辺りのお昼時。重い気分を引き摺りなら昼食の弁当を出しているとクラスメイトの話し声が聞こえてきた。
「そういや勇元の奴、最近学校こねぇな。風邪か?」
「は…?お前しらねぇの!?京介行方不明なんだって何日か前のホームルームで言ってただろっ…、ってそういやその時お前休んでたか…。」
「行方不明って…マジかよ…?」
「バイト先にもずっと来てないんだって。うちの親の職場だから聞いたんだけど、どれだけ連絡しても出ないから実家の家族に連絡してマンション見てきて貰ったらドア空いてたのに誰も居なかったって。」
「それ…誘拐とかなんじゃねぇの?…ほんとにヤバいやつじゃん…。」
3人の男女の話に割って入るのも申し訳ないと思いつつも、もしかしたらと思い割って入る。
「僕京介君と仲良かったから家族とか警察と一緒に探してて…。
昨日も京介君のお母さんから電話あったけど、手がかりも何も無いから探しようがないんだ…。」
「あー優馬、お前京介とめっちゃ仲良かったもんな…。いつもディープな話題で盛り上がってたし1番心配だよな…。」
「うん、ジャンルは違えどオタク仲間だったから…。
居なくなる前日も『おもろいレトロゲー見つけたんだ!!明後日バイトないから一緒にやろうぜ。』って約束してたくらいだし…。
それで3人とも何か知ってたら教えてくれないかなって。」
「すまねぇ、俺はそもそも勇元が行方不明って知らなかったからなんも情報ねぇわ。」
「俺もホームルームで聞いた事くらいだわ。ごめんな。」
「私もさっき話した事くらいかな…。でもなんかわかったら伝えるね。私らも探すの手伝うし。」
「そっか…ありがと…。京介君どこに行っちゃったんだよ…。
警察もこれだけ探しても居ないなんて…それこそ異世界にでも行ってないと説明つかないよ…。」
絶対無事で居てね、京介君。
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「ハックシュンッ!!!!」
急に鼻がムズムズしてでかいくしゃみが出る。
「京介、くしゃみをする時は肘の内側で口を抑えなきゃ駄目。」
『キョースケ風邪ー?』
「んー。鼻水は出てないから多分風邪ではないと思うが…。モノ子やめろ、次する時はちゃんと抑えるから。」
背後に回って自分の腕で顔を抑えてくるモノ子を引き剥がす。成人男性に肘の内側を押し付ける女の子とか意味不明すぎる。元の世界なら下手したら俺が捕まるぞ。
『そういえばー、噂されるとくしゃみが出るって言うらしいよー。』
「こっちでもそういうのあるのか…?というかアイはなんでそういう知識あるんだ…?」
『????』
この世界で噂されているとなるとタルイヌさんやガデアの街で知り合った人達くらいか…?
元の世界じゃ4年も経ってるから俺の事なんてもう皆忘れてるだろうし。
いや…優馬は心配してくれてるかも。あいつ本当に良い奴だからな、『アレ』の話してもドン引きしないで聞いてくれるの優馬くらいだし、もう会えないと思うと寂しいな…。
「京介人気者だから噂されてる…嫉妬。」
「んなわけ無いだろ…。ってもういい時間じゃねぇか。モノ子の事も女将さんに話さなきゃだし、飯行くぞ飯!!」
「『おー!!』」




