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決戦
「無一郎、お前の命など、
我らが積み上げた1300年の
虚構の前では塵に等しい。
この神殿と共に、
そのデータも消え失せろ」
景久が手を掲げると、
地下神殿全体から
電子の嵐が巻き起こる。
国家の全権力を握る
西園寺のサイバー攻撃が
無一郎のスマホを破壊しようとする。
だが、無一郎は血を吐きながらも笑っていた。
「景久、あんたは一つ計算違いをしている。
あんたが『情念』と呼んで切り捨てた
民の記憶は、今や『データ』となって、
消えない記録に変わったんだ。
俺は既に、自らの心拍と連動した
五代家五代の執念……
**『賊之引導』**
を起動させている」
「賊の……引導だと?」
「俺の心臓が止まれば、
今あんたが誇らしげに語った
『自白』のすべてが、
全世界のデバイスに同時配信される。
バックアップは拡散済みだ。
削除は不可能。
あんたのその高貴な血筋ごと、
ネットの海に沈め!」
無一郎は、父のスマホを
黄金の鏡へと叩きつけた。




