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「賊軍」  作者: 此花 陽
5. 反逆!!藤原の終焉

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18/19

決戦


「無一郎、お前の命など、

 我らが積み上げた1300年の

 虚構の前では塵に等しい。


 この神殿と共に、

 そのデータも消え失せろ」



 景久が手を掲げると、

 地下神殿全体から

 電子の嵐が巻き起こる。

 

 国家の全権力を握る

 西園寺のサイバー攻撃が

 無一郎のスマホを破壊しようとする。


 だが、無一郎は血を吐きながらも笑っていた。



「景久、あんたは一つ計算違いをしている。

 あんたが『情念』と呼んで切り捨てた

 民の記憶は、今や『データ』となって、

 消えない記録に変わったんだ。


 俺は既に、自らの心拍と連動した

 五代家五代の執念……


 **『賊之引導デッドマンスイッチ』**

 を起動させている」



「賊の……引導だと?」



「俺の心臓が止まれば、

 今あんたが誇らしげに語った

『自白』のすべてが、

 全世界のデバイスに同時配信される。


 バックアップは拡散済みだ。

 

 削除は不可能。


 あんたのその高貴な血筋ごと、

 ネットの海に沈め!」



 無一郎は、父のスマホを

 黄金の鏡へと叩きつけた。



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