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王都

パンクしそうです(頭が



 その後、食事を終わらせ寝ることにした。

 

 見張りは僕とリル。リアリーにはしっかり休憩してもらう事にした。リアリーが寝ている間、僕は空間魔法を試していた。


「なるほど、こんな風になるのか…」


 何もない空間に黒い穴があいていた。


 試しにそこらへんに落ちていた石を入れてみる、石は黒い穴に消えていった。


「どうやって取り出すんだろう」


 手を入れ探ってみるが、何もない。


「呼べばいいのかな」

「石」


 すると手に何かが触れる。手を出すと石がちゃんとあった。


「おお」


 それから何度か繰り返し、使いこなせるようになった。どうやら一々口に出さなくても、思い浮かべるだけで良かったみたいだ。



 その後、倒した魔物の魔石を回収していた。


 前回は空間魔法のことを知らなかったので回収してこなかったが、使える今、回収していったほうがいいだろう。


 何度か魔物と戦闘になったが問題なく朝を迎える。


「リアリー朝だよー」

「ううん…もう…食べれないです…」


 どうやら夢で何か食べているらしい。


「おーい起きろー」

「うーん…」


 リアリーは朝に弱いみたいだ。


「ふふふ…いい度胸だ…。その尻尾、もふらせて頂こうか」


 リアリーの無防備な尻尾をもふもふする。


「あー気持ちいい…」


 リルも最高だがリアリーも最高だ。


 もふもふしていると、リアリーが目を覚ます。


「ふぁー…。あれここは…」


 まだ寝ぼけてるみたいだ。


「なんか尻尾がくすぐったい…。ってグラキエスさん何をしてるんですか!?」

「何って、全然起きないからもふもふしてるだけだけど」

「起きますから! やめてください! くすぐったいです!」

「残念だ…」


 その後、ちゃんと目を覚ましたリナリーに怒られた。


「もう…」

「機嫌直してよ」

「リナリーが可愛くてつい…」

「ふぇ! か、可愛い?!」

「うん、可愛い」

「ふへへ…。可愛いって…」


 どうやら機嫌が直ったみたいだ。


 リナリーの見た目は金色の髪に金色の瞳だ。


 身長は僕が百五十五くらいで、リアリーは百六十くらいだろうか。この世界の基準は良く分からないが、リアリーは美人だろう。


「よし! しっかり休憩したし、移動を再開しようか」

「はい!」


 元気のいい返事だ。


 疲れも取れてるみたいでよかった。


「リルの全速力で移動すれば三~四時間くらいで着くかな」


 ちょっと曖昧なのは、彼女の知識があるが、彼女の生きた時間のすべての記憶があるので情報を取り出すのも一苦労だ。


「よし、出発!」


 リルの全速力で王都に向かう。



 特に問題なく移動できた。


 おそらく魔物と遭遇していたかもしれないが速すぎたので分からなかった。


「お…なんか見えてきた」

「あれがイルオーネです!」


 まだ遠いが、ここから見てもかなり大きい。


「この世界で一番大きい国ですから!」


 しかし大丈夫だろうか…。


 僕はこの世界に来てまだ男性に会っていない。もし会ってしまったら…。不安だ。


 無表情で僕を切り刻んだ男たちが頭をよぎる。


「大丈夫ですか…?」

「ああ、ごめん、心配しないで…」

「……」


 リアリーが力強く抱き着く。


「大丈夫ですよ」


 優しく声をかけてくれる。


 しかしその声には安心させる力強さがあった。


「ありがとう…」


 彼女のお陰で少し楽になれた。


 近づくにつれて門の近くに人混みの様なものが見えてきた。


「あれは?」

「あれはですね、荷物チェックと身分証の確認ですね」


 身分証…。どうしよう持ってない…。


「身分証持って…ない…」

「身分証が無くても百ゼニー払えば入れますよ」


 どうしよう…お金もない…。


 血の通ってない体だが、今僕の顔は真っ青になっている事だろう。



 因みに通貨はこうなっている。



鉄貨   1ゼニー(円)

銅貨   10ゼニー

小銀貨 100ゼニー

大銀貨 1,000ゼニー

小金貨 10,000ゼニー

大金貨 100,000ゼニー

白金貨 1,000,000ゼニー



「お金も無い…どうしよう…」

「大丈夫です、安心してください! 私を助けてくれたんですから、これくらいへっちゃらですよ!」

「うう…本当にありがとう…」

「これでもまだ足りないくらいですよ! グラキエスさんはそれ以上の事をしてくれたんですから」


 なんていい子なんだ―…。着いたら何かお礼しなきゃ。


「リルちゃんは隠したほうがいいかもしれません…。もしかすると、狙われたりするかもしれません」


 確かにリルは珍しい種族だ、連れて回ったら狙われるだろう。


「でもどうやって隠そう…」


 空間魔法も生きた生物ではまだ試していないから問題がある。


 するとリルが僕に近づき、僕の影に消えていった…。


「え…影に!?」

「え!?」


 影からリルの顔が出てくる。


 ああ、そうか。そういえば能力に影移動ってあったような…。


「リルは問題なさそうだね…」

「そうみたいですね…」

「それとグラキエスさんは、素顔を隠したほうがいいと思います…。 その…余りにも美しいので…」


 リアリーが指摘してくれたが、最後のほうは声が小さすぎてよく聞き取れなかった。


「リアリーがそういうなら従うよ」


 創造魔法で黒いローブを作り出す。


「よし、これでいいかな」

「凄いですね…」

「どうしたの?」

「いえ、何でもありません…」

「それじゃあ行きましょうか」

「そうだね…」



 そんなに遠くないとこで降りたので、歩いていく。


 近づくにつれ、無いはずの心臓がバクバクするするような感覚に襲われる。



 門の前の列に着いた。


 今僕は余裕がない、列に並んだが男性がいたので震えている。


 リアリーの後ろに隠れるように回る。無意識に服の端を掴む。ごめんリアリー、服にしわができちゃうね…でも今は許してほしい。


「ごめんリアリー…。僕は男性が怖いんだ…」

「そうだったんですか…」

「安心してください、ちゃんと私がついていますから」

「ありがとう…」


 列が進み、僕たちの番になった。


 門番の人は女性だった。良かった、少し楽になった…。


「身分証を」


 リアリーが身分証を差し出す。


「はい、確認しました」

「次はそちらの方」

「身分証は持ってないです…」

「では、百ゼニー頂きます」


 リアリーから受け取った百ゼニーを渡す。


「はい、確かに受け取りました」

「ようこそ、イルオーネへ」


 無事イルオーネに入れた。


やっと着いた・・・

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