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おまけ1:作者に物申す!~大海原浩樹の場合~

 


「おい、作者!この状況、納得できないんだが?」



 思いきり不貞腐れた表情で浩樹が現れた。

 消えろと念じたけど浩樹君はあぐらをかいて、納得するまで居座る気のようだ。


 やれやれ┐(-。ー;)┌

 仕方ないから付き合うか。



「で、何が納得出来ないのよ?」


「俺の扱いに決まってるだろ?」



 分かりきった事を聞くなとばかりに鼻を鳴らす浩樹に私は溜息を洩らした。



「本当はこれ、俺が凪とくっつく話だろ?それなのに、恭介がでしゃばってるじゃないか。

 しかも、俺の出番70%は削ってるだろ?

 毛利なんて短編で主役飾るほど大活躍だってのにオカシイだろ?

 俺の出番何処に捨ててきた?」



 怖いなぁ。仮にも親に対して凄むのは問題だぞ。

 私だって頑張ったんだよ。

 一生懸命浩樹を出そうとしたのに動かない浩樹が悪いんじゃないか。



「元を正せば浩樹が悪いんじゃないか。

 私はかなり頑張ったんだよ?

 なのに、エロ本とかエロサイトばかり観てるから悪いんじゃん」


「しょ、しょうがないだろ!?健全な高校男子が女体の神秘に興味持つのは当然だろが!?」



 完全に開き直ってるよ。こいつ。



「そのくせ、草食系とか有り得ないし」



 私がそう言うと、浩樹は言葉を詰まらせる。

 それをいいことに私は畳み掛けた。



「折角、キャラナンバーワンの身長に、逞しい筋肉だって与えたのにさ、見た目肉食系、中身草食系とかマジ有り得ないんですけど?」



 私の攻撃に浩樹君はタジタジになり、後ずさる。



「更に言わせて頂くと、帯刀、紫藤、毛利、岩倉、伊達辺りはエロ本とか見ないし、その辺もヒーロー外した理由だったりして」


「やっぱりか!?やっぱり俺はヒーローの座を失っていたのか!?」



 浩樹君はガックリと項垂れて、言い訳を始めた。



「帯刀も岩倉も経験あるからだろ?生で散々見てるから興味がないんだよ。

 だからある意味、綺麗な俺の方が好感度は高いはずだ」


「チェリーを綺麗という言葉で誤魔化さない。そして、エロ本見る理由にもならないしね。

 何故なら紫藤も毛利も伊達だってエロ本興味ないから」



 そう私が指摘すると、浩樹君は分かっていないなとばかりに人差し指を立てて揺らした。



「伊達は怪しいぞ。あれは凪にいい顔したくてどこかに隠しているに違いない」



 決めつけたよ。あんまり絡んでない伊達に対して決めつけたよ、この人。

 なんでだろうか?

 浩樹君と話していると、いつも「実はこいつ演技ではなく本当にバカなんじゃないのか?」という思いになっていく。



「じゃあ、紫藤や毛利に対してはどう考えてるのさ?」


「毛利はアレだ。シスコンだから女に惚れてる場合じゃないのか、裸婦ばかり見ていたから「女の体」=「絵を描く素材」としか見れないかのどれかだな。

 紫藤はナルシストだからな」



 紫藤をそんな設定にした覚えはない。

 作者の私が言うのだから間違いないのだが、浩樹君は更に続ける。



「そうじゃないのなら、アレだ。越智が好きなあいつの事だから貧乳好きなんだと思うぞ」



 いや、そんな設定にした覚えもない。

 そう言おうとしたけど、私は言えなくなった。

 何故なら浩樹君の後ろに紫藤と毛利が立っていたからだ。

 紫藤はニッコリ微笑んではいるが、目が全く笑ってはおらず、青筋がこめかみに見えそうな程剣呑な光を放っている。

 そして毛利は完全に怒った形相をしており、まるで不動明王のような顔になっている。



「大海原さん?随分愉しそうなお話をされていますね」


「シスコンだの素材だのあまりにも酷い物言いだな?」


「お、お前ら……」



 浩樹君の顔がこれ以上ないくらいひきつっている。



「僕はナルシストになった覚えはありませんし、貧乳なんちゃらになった覚えもありませんよ」



 浩樹君は立ち上がって紫藤に弁明しようとしたが、今度は毛利が口を出した。



「主役が羨ましいか?俺は樹神を好きだと意識した瞬間に失恋したのだが、『羨ましい』か?」



 う、ヤバい。さりげに毛利は私を責めている。

 視線が痛い。痛いよ(>o<")



「いいですか、大海原さん。僕は好きな人の身体に興味はありますが、それ以外の女性に対して興味がないだけです。

 2度とそのようなセリフを言えないよう貴方のお宝と言われているパソコンのあのフォルダーを全て消し去って差し上げましょう」



 この意見に名案とばかりに毛利も便乗した。



「それはいいな。

 では、俺は寮長として学生の代表であり、見本になるべき大海原の部屋にいかがわしい物がないかガサ入れし、全て没収することにしよう」



 毛利のセリフにギョッとした浩樹君だったが、紫藤と毛利は言いたい事を言い終え、既に立ち去っている。



「作者!俺は急用を思い出したから失礼する」



 早口でそう言うと、浩樹君は走り去っていった。

 あれは、伊藤辺りにエロ本を預ける気だな。


 全く困った生徒会長である。


 まあ、これで私は解放されたわけだし、プライベートを満喫してきますか♪




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