2話《天才科学者ハル》
久しぶりに書きました。リアルの方が忙しくて、中々筆が動かなかったです( ̄▽ ̄;)
「す、すみません・・・お待たせしました・・・」
研究室の奥から、慌てたような足音が近づいてくる。
やがて扉の向こうから姿を現したのは、水色の髪に左右で色の異なる瞳を持つ人物だった。
白衣を羽織り、胸元にはペンや試験管らしき器具。
片目には細い鎖の付いたモノクルまで掛けており、見た目だけなら誰が見ても一目で分かる。
――いかにも、科学者らしい。
「やぁ、ハル。何の研究してたんだい?」
俺がそう声を掛けると、ハルは一瞬だけ目を見開いた。
まるで、目の前にいる俺が本当に本人なのか確かめるように。
それから少し緊張した様子で、白衣の袖を握りながら口を開いた。
「え、えと・・・魔力を持っていない者にも、魔力を与える・・・研究をしてました・・・」
「ほう?」
思わず興味が湧いて、俺は少しだけ身を乗り出す。
「(魔力を与える研究かぁ・・・だいぶ、凄いことしてるな?)」
この世界では、魔力の有無が生まれつきの素質や種族によって左右されることも珍しくない。
もし本当に、魔力を持たない者へ後天的に魔力を与えられるのなら――。
それは単なる便利な研究では済まない。
戦闘、医療、生活、技術。
あらゆる分野の常識そのものを変える可能性がある。
「それ、どこまで進んでるの?」
俺が尋ねると、ハルは少しだけ視線を泳がせながら、研究室の奥へ目を向けた。
どうやら、まだ話には続きがありそうだった。
「4割・・・です・・・」
「(4割・・・?え?それだけでも凄くね?創作の時に天才科学者にしたけど・・・こんな天才なの・・・?)」
思わず、ハルの顔をじっと見る。
本人は「まだ4割しか」と言いたげに申し訳なさそうな表情をしているが、俺からすれば十分すぎる成果だ。
魔力を持たない者へ、後天的に魔力を与える。
そんな研究が四割まで進んでいる時点で、とんでもない。
「いや、ハル」
「は、はい・・・?」
「それ、普通にめちゃくちゃ凄いからね?」
「え・・・?」
ハルは本気で分かっていないような顔をする。
「四割“しか”じゃなくて、四割“も”だよ。下手したら世界ひっくり返す研究じゃん」
「そ、そんな大げさな・・・」
「大げさじゃないって」
俺は苦笑しながら、研究室の奥へ視線を向けた。
創作していた頃、確かにハルには《天才科学者》という設定を与えた。
でも――。
「(設定で天才って書くのと、実際に目の前で成果見せられるの、全然違うなぁ・・・)」
改めて、この世界が本当に“生きている”んだと実感させられる。
そして同時に。
自分が創ったはずの従者たちが、もう俺の想像なんてとっくに超えていることにも。
次はスキルとかやりたいですね〜やることがいっぱいだぁ




