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My Best Friend〜この世界の奇跡〜  作者: 心井菜城愛
進級、最終学年
40/43

○文幹、大幹、一事件?○

○飛悟side○

なにを言ってんだか。

でも、そんな風に思ってはいたんだな。と俺は1人納得する。


「ばっかだなぁ。そんなん、気にすることないだろう。俺らしくないかもしれないけど、俺は(おまえ)の傍にいたいからただいるだけ。理由なんてそれ以外いらないだろう」


「…………それも、そうね」


ふふっと彼女は怪しく笑う。

そして、愛は人差し指を立てて手元をさし「カード同じ」と呟いた。


「へ?」


「だから…………絵合わせに、なる」


そっと愛は1枚カードを出した。


○舞夏side○

吉昭は情けない(だいぶ前から)。

助かったよーと吉昭はいつも言う。飛悟見たく、うまく逃げる手段を知らないようだ。


と、言うわけで走っている。しかも、今までにないくらい全力で。


「馬鹿!!なんでこんなことなんだ!」


と大稀が悪態をつく。知らないよぉと情けない声で吉昭が答える。


「あーグダグダ言ってんじゃねェェェェェェ!!!!」


そう言って綾はずーっと遠くに走っていった。


…………………それから、約10分後。

教室になんとかたどり着いた。


「あ…………皆。おかえり」


教室には愛沙と飛悟がいた。

それで、と事情を聞かれなんだかんだいつも見たくグダグダ過ごしていたら、突然放送が入る。


『これから、文化祭の部、フィナーレを始めます。全校生徒は体育館に集合してください。尚、体育祭(あした)の部実行委員、放送委員三年、文化祭(きょう)の部実行委員三年、美術部幹部は職員室前にお集まり下さい。』


「あ、じゃあ行かなきゃな」


そう真っ先に言ったのは飛悟であった。そのあとに「………僕も」と愛沙。


「ん?今美術部幹部つった?……………俺じゃん」


と綾。

幹部とは毎年文化部の中で引退した三年から一名、二年から一名出されるものだ。こうした行事では動かなければならない。


「いってら〜また後でね」


と、私達は愛沙、綾、飛悟、大稀と別れた。

薄暗くなった体育館のステージにカッと明かりがついた。


『本日の文化祭の部、文化祭委員幹部(ぶんかん)を紹介します。』


そうアナウンスが流れ、紹介が進んで行く。そして、合唱の部の人間の紹介がされようとした時、私は少し目を疑った。


『合唱の部、三年二組。松羅愛沙さん。………体育祭幹部(たいかん)、三年一組。坂根飛悟さん……………』


…………は!?………まさか、愛沙と飛悟が幹部だなんて。

幹部(ぶんかん・たいかん)とは裏方から表までの総監督的存在の一人である。その幹部対象者は三年同じことをしてきた三年である。そういえば二人は同じことを続けてきている。

それでも、愛沙はてっきり放送の方で行ったと思っていた。妹も同じ委員だからあえて聞きはしなかった。


『………………では、これで文化祭の部フィナーレを終わります。

それでは、また明日。盛り上がりましょう!!』


執行部元気だなぁ…なんて思いながら教室に戻り明日の用意をすることになった。

人が少ないこの学校には余るくらいだだっ広いグラウンド。

そこで、私らは美術部が任された仕事(ざつよう)を手伝っていた。


「なんでだよ!運動部にやらせりゃいいじゃん」


「綾ぁ、落ち着いて〜」


悪態をつく綾を唯が抑える。

そこで普段「そうだよ」とスパっと切る人間がいない。…………つまり亜利のことである。


「ねぇ、綾、唯。亜利って……………」


と声をかけようとした時、『本日の運営・実況をさせて頂きます役員をご紹介します…………』と執行部か先生の声が聞こえ「今年、そういや愛沙が実況役員だの言ってたな。」と綾が話をそらした。

唯と綾が話しているのを見るとこそっと「……おい、舞夏。亜利はどうした。」と大稀の声が聞こえびくっと肩を震わせ「知らない」と答えた。

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