表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
My Best Friend〜この世界の奇跡〜  作者: 心井菜城愛
進級、最終学年
39/43

○絵合わせゲーム○

○綾華side○

『毎年恒例絵合わせジンクスゲーム』。

それは、一人一人に配られたカードに描かれた絵を合わせる。それがあった人間とは結ばれるとか否か。


因みに、愛沙は絶対参加しない行事であり、飛悟と吉昭は大概の女子に聞かれる。


「あ、綾華!舞夏たち!」


どうやら逃げてきた飛悟が声をかける。

質問内容は目に見えてるし、「教室」と答えた。


「…………! ありがと」


そう私が言うと飛悟はふっと一度笑い、教室へ走り出す。


「さ、行くか〜」


私は手を後頭部に回して呟く。そして、なんとか引き連れられて逃げてきた大稀が「何処に」と聞いてくるから、私はにっと笑いこういう。


「吉昭んとこ」


「ですよね」と皆が声を揃えて答えた。


○愛沙side○

僕はこういう行事がとにかく嫌い。人口密度高いし吐き気するし。

シロウサを見つめ、シロウサに着いているマフラーを弄る。

そんな時、ガラッと乱暴に教室を開ける音がした。


「……………?」


こんな日に誰だろう。ふと後ろを振り向く。

そこには見慣れた顔があった。


「誰もいないな……………よ、愛沙」


飛悟だった。まぁ、予想もついていた。


「何よ。」


「いや、逃げ場?」


逃げ場って…………馬鹿なのかしら。

………逃げる理由なんてわかってるけど。

飛悟(こいつ)の手を見ると絵合わせのであろう、いや、絵合わせのカードがあった。

細くラインのはっきりした指の間からちらつく絵柄を見て私は自分のをそっと隠す。


「? どうかしたか?」


「…………何でもない」


「……あのさ、愛。余計なお世話かもしれないけど…………あの………もうさ、一人でなんでも隠すの、辞めよ?」


…………言っている意味がわからない。

でも、不思議と切なくなる。


「……………でも」


「でも?」


僕が呟いた言葉に飛悟も反応する。


「…………でも、飛悟はいつだってちやほやされて、僕が傍に居るのが惜しいくらい人気で、それでも僕がいたら皆と居るよりよく笑うし。………ただ、時々、飛悟がそばに居ても遠く感じる」


僕の本音…………だろうか。

俯いてると、すっと飛悟は手を出し、僕の両頬を優しく支えた。それから、にゅっと力を入れる。


「ひゃにひへんの」


僕に変顔させといて、当の飛悟は、いつものように笑ってた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ