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My Best Friend〜この世界の奇跡〜  作者: 心井菜城愛
進級、最終学年
37/43

○笑顔とハイタッチ○

○吉昭side○

綾ちゃん達どこにいるのかな……

そんな事を思ってたらダダダダっと走る足音が聞こえる。


「あ……愛っ!」


「こーこ。今落ち着いたトコだよ」


と、飛悟くんの登場に唯ちゃんが笑顔で答える。

ほっとした顔で飛悟くんは教室に入ってくる。

すまんな、と笑顔で謝りながら。


「愛沙ちゃん、昔からどことなく泣き虫さんだからね。ちゃんと飛悟くんが支えてあげなくちゃね?」


僕が言うと「そうかもしれないな」と飛悟くんは呟いた。


「ばぁか…………。う………っ、うぅ…」


「分かってるよ。馬鹿なのは。…………ごめんな」


飛悟くんも優しいんだし、気づいてあげるべきだよ、と前に僕は言った覚えがある。

やっと、意味はわかってくれたかな、と一人笑顔になった。

僕は唯ちゃんと廊下に出て帰ってくるみんなを呼ぶ。


「あーやーかーちゃーんー!」


「んぁ!?おぉ、もう大丈夫か?」


大丈夫だよ、と唯ちゃん。

それはよかったと后ちゃんも笑った。

それから夏休みに入り地区予選は皆被って、県予選も色々被ってついに地方へと僕はやってきた。


僕はバドミントン部……で、シングルを地区1位、県2位で首位のまま地方に来た。

地方から全中に行けるのはたった2人。


「よっしー!応援来てやったぞー!」


「皆……!って……飛悟くんは?」


僕はキョロキョロと見回すも彼の姿はない。

事情を聞くと同じ敷地内の近くのコートで試合らしい。一応、時間がズレてるそうだ。


「今日は、両方の試合見に来た」


愛沙ちゃんに言われるとどことなく嬉しくなる。


「頑張るよ!………じゃあ、アップだし行ってくる」


「あぁ。頑張れ!!」


昔から后也くんと愛沙ちゃんはこういうとき必ずハイタッチをする。


………………それから、試合が始まって、あっという間に終わった。

大きな声が体育館に響いている。で、目の前の相手は泣き崩れている。


「勝っ……………た?」


これから休憩だし応援がてらテニスコートへと向かっていた。


「凄い!!一回戦破ったね!」


「あ。ありがとう……僕も勝つなんて思わなかったよ」


苦笑いで答える。地方で一回戦圧倒的勝利。自分でも信じられない。


そして、テニスコートに僕らが着いた時には試合が始まろうとしていた。

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