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My Best Friend〜この世界の奇跡〜  作者: 心井菜城愛
進級、最終学年
34/43

○部活終わり○

○愛沙side○

私は、何かに没頭すると周りが見えなくなる癖がある。

それは時に悪く時によくサイコロの目は出る。


今日はどうやら悪い方に出たらしい。

私の部活は楽器片付けは部活が終わってから。金管とサックスパートは四階へ戻るがクラリネット、フルートは外で片付け流れ解散なのだ。


そんな片付けをしてる時だった。

遠くでコミュ症が女子に絡まれてる声がする。

多分、そいつらはこちらに向かってるとこだろう。


「愛、お疲れさん」


「皆か…、なぁ見てたのか…?さっきの合奏。」


「まぁね」


と、后ちゃんが答える。

飛悟、后ちゃん、大稀。

ラケットと荷物を背負いやって来た。


「后ちゃん、ガット…大丈夫?」


「うん、ありがとうな。」


銀のフルートを中の赤く窪んだところにいれる。そして、黒い楽器ケースを閉めた。


「で、帰るの?」


「そうだな。」


「あ、今日先帰っといてくんない?俺衣久先生に用があるし」


「あー、じゃあ着いてくよ」


后ちゃんと大稀がそう言った。

綾華たちも良く考えたら部活がないらしくて。

しかたないかと決める。


「そう。なら、飛悟帰ろ。」


「うぇ!?あ、え、う……うん」


そんなに嫌がらなくとも。と私は思う。

「じゃあ置いていく」と私が言うと待てよーっと追ってきた。


「……………」


「………………」


別に話すこともなくて。周りは別に人もいなくて。

しぃんとした道に飛悟の「あのさ」がよく響く。

ん?と首を傾げながら飛悟の方を見た。


「えぇっと……えっと………」


慌ててる表情はわかる。何故か奴は涙目になってくる。

「なんにもないならも───」と足を踏み出した時。


車がもう目の前にあった。


─────ガガッ…ガッ


不思議な音がする。私は……?


「いき、てる」


「いっつぇぇぇぇぇえ」


と、飛悟が腰を摩っている時に私の思考回路は結果を見出す。


「な、何してる!」


少し頬に傷をつけた飛悟に抱き留められていた。

車に関しては溝に脱輪してる。中の人は居眠り運転だったのか記憶がないのか慌ててる。

大丈夫大丈夫、と笑ってた。けど……


「馬鹿!お前…死んだらどうする!!」


私は、そんなのたえられないだろう。

そしたら、飛悟が答えた。


「それより、愛が死ぬよりはましだと思ったから…かな」


笑顔で言うことじゃないわ……と私は笑ってる飛悟を少し睨む。


「馬鹿……。私は心配して、損したわ……。」


「でもさ、自分も死なないで大切な人を守れて俺は嬉しいよ」


「………な!?」


と、さらっと言われた事に言葉を失ったその時だった。

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