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My Best Friend〜この世界の奇跡〜  作者: 心井菜城愛
進級、最終学年
33/43

○打ち上げから部活○

○后也side○

やっぱりやると思った。

皆で打ち上げは楽しいものだ。


「后也くん、いつの間に用意してたの」


「色々あってなー。」


まぁ、打ち上げをするだろう予想と兄貴が帰ってきて誕生会のハズが帰ってこなかったから料理を回したのだ。


「って……、これが終わったら、引退試合……だよね。」


「「ハッキリ言うなよ」」


でも真実だよなとか言う。

今が、五月。あと、最後の試合まで2ヶ月弱。


「后也、どうした。柄にもない顔して」


「どんな顔だよ、飛悟。」


うーん、と少し悩み、「悩んでる顔…?」と言った。「別に悩みなんてないけど」と俺は答えるが、そうは見えんと飛悟は言った。


「悩むことも………また、経験…………。経験を、積んで……。人は、強くなる………。」


愛沙…?なんだ今のセリフ。

しぃんと静まり返り、愛沙の方を皆にして見る。


「……カウンセラーの人が言ってた」


「え、待って愛沙。そのカウンセラーさんには気を許してるの?」


「……………そうなるかな」


その言葉に皆が顔を合わせた。

そして、「成長したじゃん!」と舞夏が嬉しそうに言った。


「ありがとう……なんで、嬉しそうなの……皆。」


「「べっつにー」」


愛沙は首を傾げ、またクッキーを1枚手に取り食べた。


そんな中、過ぎた2ヶ月。あと、テニスの最終試合が一週間になった。ある日。


「せんぱーい、これ出来たそうですよ」


「あぁ、ありがとう」


愛沙の弟で昔からの友人である悠由(ゆうゆ)がガットを張替えたのをわざわざ渡してくれた。


「あ、愛沙に礼言っといてくれ。」


「………はい」


「嫌そうだなぁ」


「嫌ですよ、あんなオタク姉貴」


「ははっ、そうかそうか。」


悔しいことに愛沙はこういう事が得意なわけで、一年の時からやってもらっている。


「じゃ、一年生は外周行って二年生コート整備、三年は生徒校舎入口に。」


飛悟がどことなくか細い声で言う。


「あんま、飛悟がはっきり言ってる所見たことないな。」


大稀がぼやく。確かに言われてみればそうだ。


「そう?まぁ、実際ものをズバッと言うの苦手なんだけど。」


飛悟が答える。それからも言葉を探しながら選びながら話を続ける。


「でも、今考えると【部長】なんて自分でもよくやったな…と思うよ。2年の後半、上手くいかなくて悩んだりして。辞めようって思ったり。……でも、ちょっと頑張ろうって思った。」


「……成長だな。」


「あぁ」


「そりゃどーも。」


なんて会話をしながら目的地を目指す。

ちょうどその近くで吹奏楽が合奏をしていた。珍しく外練のようだ。

周りには地域の人も見に来ていた。


「はい、じゃあもう一度。」


先生が指揮棒を振り上げ構え、音が鳴る時。

20人という小規模には思えなかった。


「ひぇー、凄いですね。」


にこにこと衣久先生が現れた。

遅いです、と大稀。

「選手、発表…ですよね?」と恐る恐るな飛悟。


「そうですね。三年生全員と二年生が……………」


淡々と説明をする。

結局、出るのはほぼ全員。一年を除いて。


「じゃあ、こんな感じで宜しくお願いしますね。」


「はい。」


意外と話は数分もかからなくて、荷物を持ってたし愛沙を待つついでに暫く吹奏楽を見る事にした。


「……なんか、さ。愛沙、楽器持つと別人だよな。」


飛悟がぽわんとした口調でそう呟く。

「そうか?」と俺は返す。


「あぁ。活き活きしている。」


そう言った飛悟はなんだか、嬉しそうだった。

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