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My Best Friend〜この世界の奇跡〜  作者: 心井菜城愛
進級、最終学年
32/43

○ご無沙汰○

○亜利side○

中庭に少し冷たい風が頬をくすぐる。


「やぁ………どうした」


涼しい顔をして一番に現れたのは飛悟だった。ただ、あとの皆は体力のなさが罰当たりだったのか息を荒くしていた。

そんな長い距離ではないはずだから多分昼食直後に来てくれたのだろう。


「ほ………本題は………?」


「あ、うん。片付け……手伝えってさ…………」


「それだけ。」


私の台詞に大稀が笑顔で続きを付け足した。


「「お前らーーー!!!!」」


と皆が声を揃え綾が「ほんと、あそこから叫んでくれればよかったのに……馬鹿じゃないの?」と冷たく呟いた。

「いやぁ、言おうとはしてたんだけど……消えたから……」と大稀が言い訳をする。


「仕方無い、手伝おー」


と、唯は呑気なものだった。


………………放課後。

片付けが終わったのは午後五時くらいだ。


「はぁ、皆さんお疲れ!………どうする?打ち上げでもする?」


と舞夏。そのセリフに「言うと思った…」と后也は呟き、「用意してあるよ」と言った。


「「なにが?」」


「打ち上げの用意。」


「用意周到だな」


后也の意外なセリフに飛悟がぼやくと愛沙が「………行くの?」と言った。

皆は考えたが「行く!」と言った。

「じゃ、行くか」と私が言うと「久々の、后ちゃん家……だね」と愛沙はぼやいた。



徒歩でも軽く20分はかかる少し学区から離れた地域に后也の家はある。


「いらっしゃい、皆。」


にこにこと后也の母がひょこりと顔を出す。

そして、「愛沙ちゃん、お久しぶりね」と言い愛沙は「ご無沙汰してます」と答えた。

それから少し大きな部屋に案内され入ると后也の言う通り、綺麗に用意がされていた。


「文芸祭、お疲れ様でしたー!」

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