○GW明け○
○唯子side○
文芸祭が近づく季節。実質、GWが過ぎた月曜日の話。
「おは。」
「おはよ、愛沙。」
今日は偉く優しく笑う愛沙。多重人格を疑うべきと改めて思う。
その隣には…………あれ?
「愛沙、みんなは?」
舞夏が聞いた。
愛沙は「寝てるみたいだよ」とキョトン顔で言った。
寝てるみたいだよって………。
そんな事を言っていると
「おはよ〜流石に連休明けはキツイな」
と言いながら飛悟と吉昭が来た。
確かに。キツい。
「おはよう、三人さん。」
「呑気だよね。」
「唯ちゃんには言われたくないかな」
とことん失礼な奴だよ。
それでもやっぱり綾たちの姿は無い。
吉昭達にも同様に質問した。
「え、寝てるんじゃないのか?」
「忘れてる…とか?」
なんなの、この人ら。w
「まぁ、教室上がろうよ。」
と、愛沙の声に促されるまま、階段を上がった。
そして、2組の教室のドアを開けたとき。
ぶわぁぁぁあ、と巨体扇風機を回したような音がした。………と、言うより、大量の扇風機が何故か回っている。
「え!!?何してるんでか!!?」
吉昭が珍しく声を上げた。
すると、遠くて良く見えないが女の人の声が聞こえた。
「おぉ!!その声は吉昭か!!見れば分かるだろう!!大量の扇風機を回しているのさ!」
「何の為に!!?」
「どれだけ紙吹雪を長い間飛ばしていられるかの実験だ!」
はあ(゜Д゜≡゜Д゜)?と言いたい所だが。相手が美久先生だし、幸い2組には私達以外居なかったのでまぁ良しとする。
すると、ホールの異変に気づいた飛悟がこちらにやってきて、何事?と首を傾げる。
「先生よ、これで最後だぜー」
声の先は綾だった。そのうえ、亜利に后也に大稀。
皆、扇風機を抱えている。
「ちょ、いい加減皆来たし終わりましょうよ。」
「え、やだ!2組には理科室貸すから!」
「姉さぁぁぁん…………………」
珍しく怒り狂った衣久先生………。
まぁ、お説教があったわけです。
さて、GW明けであり、ある意味グダグダなわけで。
1日も、単純に終わったわけでありました。その帰り道。
今日は皆と帰ります。
「そういや、愛ちゃん。いつか聞こうと思ってたんだ。」
と亜利が呟くと、愛沙をがっと掴んでこそっと話している。
内容を聞こうとするが……愛沙が「な、なななななな!!!?」と叫んだのできっと禁句でも言ったのだろう。
「愛……?どうした?」
「お前にしてはよく喋るな。」
飛悟と大稀が少し驚いた様な顔した。
「ひ………飛悟には関係ない…!」と愛沙は引き攣った笑顔でそう言った。
少し、後で内容を亜利に尋ねることにした。




