○近々三ヶ月○
○綾華side○
ついたのは京都。平日にも関わらず、えらく人が多い。私らの地域とは全くの別世界に感じた。
「……………」
未だに愛沙は拗ねてるのか。子供じゃないんだから。とか思う。
それから解散して、班行動に映る。
☆
四時間近く経っただろうか。京都から離れ、また朝と同じ真島駅。
真島の地を久々に踏んだ気がする。
そういや、皆はけろっとしているが、愛沙だけはべろんべろんになっていた。……つまり、人形見たくなっていた。
「愛沙!真島だよ」
舞夏の声にはぁ、と愛沙は息をついた。
「まさか、人酔いするとはなぁ」と大稀。とほほ、と愛沙。あはは、と皆。
賑やかな笑い声が響いた。
それがあったのはもう、近々三ヶ月前だろう。と、私は思う。
今は、『三年生』なのだから。
☆
「あ、愛沙ちゃんと一緒ー!」
「お、綾さんも唯も舞夏も大稀まで一緒か。」
「スルーしないで……」
そう言いながら、愛沙と吉昭が帰ってきた。
「どーだった?」と亜利。「あれ、聞いてなかったの?」と愛沙。
「亜利と飛悟は同じ。こうちゃんだけ、違うクラスよ。」
「え、ちょ、あ、亜利とは…………」
「何よ、飛ぃちゃん。」
「その呼び方辞めてくんね?」
亜利が睨み、飛悟が逃げる。それを尻目に愛沙と二階に向かう。
飛悟が「help!!help!」と何げにムカつくくらい発音の良い英語を言う。それで、また避ける。
「ラストか………。なんだかんだ、楽しくなりそうよね」
愛沙が窓から見える真っ青な空を見上げ呟いた。




