○たまにはいいでしょ?○
〇愛沙side〇
結局、二人が帰ってきたのは10分もかからない頃。
甘そうなチョコレートブラウニーの乗ったクレープを飛悟から受け取る。
「愛沙ちゃん、甘党だよね」
「....うるさい。」
「しっかし、まだ12時か....」
そのくらいしか経ってないかと私は口に出さず思う。
14時とかかと思ってた…。
ブー、ブー....ジジジ....ジジジジジジ....
「はにゃっ?!」
スカートのポケットに入れていた携帯が震えだし、おかしな声が出る。
二人が不思議そうな顔でこちらを見てくるが、あくまで何もなかったように目を逸らし、携帯を見る。
綾さんからのメールだった。
『あは( ・∇・)携帯のバイブレーションは緩めて置くんだなwまぁ、してあると思っているがな?』
....なに、この子。
未来の事を予知した様にメール送って来てんじゃないわよ。とか、思った。
「愛沙?大丈夫?」
「え、えぇ。」
あー、死ぬかと思った。
....まぁ、これはこれで楽しいか。
───────────
一日というのは実に早い。
気がつけば帰る時間だった。
「今日は、ありがとう....楽しかった。」
「愛沙ちゃん....!」
「また来よーな。皆一緒にな。」
「........うん。」
疲れたけど、楽しかった。
二人に家まで送ってもらい、家に入った。電話、綾さんだった。
『愛沙、お疲れ様』
「え、あ、うん?」
『ふふ。たまにはいいでしょ?こういう息抜きも。』
「そうだね。....って、綾さん。なんで知ってるの?」
『それはね........』
どうやら私に気づかれないように観察?していたようだ。
....なんて日だろう。
綾さんの心配のしようには少し困るが。
「....ま、また明日から気を引き締め直すよ。」
『そうするといい。....お休み。』
「うん、お休み」
電話を切ると本当に私は寝ることにした。




