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カシス料理長とラファイル王子の不満

シャナーとカシスは館の全ての戸締りを済ませると、それぞれが準備したリュックを背中に背負い館を出発することにした。


まだ時間は朝の時間帯ではあったが、王宮殿に続く大きなメインの通りは、続々と王宮殿へと向かっている馬車や警護の騎士たちのご一行が続いているのが見えた。


このラファイル館は王宮殿からかなり離れていた為にこちら側の方角に向かってくる馬車はなかった。


いつも森へと向かうこの道を歩いていると、使用人たちや騎士たちと出くわすこともあるが、今日は誰にも会わなかった。

大半の騎士や使用人たちは王宮殿の警備や来客たちの世話の為に駆り出されていて一人も出会う事はなかった。


そんな慌ただしい王宮殿を横目で見ながら二人は森に向かって歩きだしていた。


「カシスさん、すごい大きなリュックですね」


大柄なカシスの背中に背負われている大きなリュックを見ながらシャナーが言った。


「これか、昔わしが旅のお供として愛用していた奴だ。まだ十分使えるしな、せっかくの野宿だから。いろいろの準備を用意してきたんだ。忘れ物をしたといって館に戻ったらせっかくの旅気分が半減してしまうだろう」


「そうですね。でもあんなにぞくぞくと到着していて自分たちだけのんきに休暇を楽しんでも本当に大丈夫なんでしょうか? なんだかいけない事をしているようで心配になってきました」


「なあに、わしたちが向かっているのは、王宮殿に向かう西側の森じゃなく真東の森の区域だから、都からあそこを通る道はないし、間違っても来客の馬車と遭遇することはないよ。それにだ、ラファイル様の館ではパーティーが王宮殿である時は休暇を毎回必ず二人はとっているんだからわしらは何も罪悪感を感じる必要はないよ」


「そっそうですよね。ところで一つ質問してもいいですか?」

「なんだい? 質問ってわしでも答えられることか?」


「はい、カシスさんはどうしてこの王宮で料理をすることになったんですか?」


シャナーは今まで薬草を採取するという名目の為に祖母であるサフェリアと多くの国にも行っていた為に、世界中を旅していたというカシスに純粋に興味がわいてきた。

色んな知識があるということは知ってはいたが、そんなカシスがなぜ旅を止めて今にいたるのか気になったからだ。


「わしか? そうだな…恋をしたからかな」


「恋? あの…誰にってお聞きしてもいいですか? アッ駄目なら無理には」


シャナーは聞いてはいけない事かもしれないとあわてて付け足した。


「あっははは、お前さんは何か勘違いしておらんか?」

「えっ? でも恋って」

「そうじゃ、わしはこの土地に恋をしたんじゃ」

「このって…あの…人じゃないんですか?」

真赤になっているシャナーをみてカシスが大笑いをした。


「わしももういい年のじじいだ。今まで色んな人間を見てきた。眺める分には面白いが一人の人間に執着しちまうとしがらみができて面倒じゃろ。わしはそういうのが苦手でな。一人であちこち旅に行って宿屋で働いたり、商品を仕入れて露天商をしたり色々やってきたな。ちょうど十五年前だったかな、都で飯を提供する屋台をしていた時にな、たまたま大宮殿の料理長をしていたわしの師匠が食料の買い出しに来ていてな。わしに王宮で働かないかって誘ってくださったんだよ。もういい年をしたおっさんが今更見習いから修行なんてと思って断っていたんだが、ちょくちょく店にきてくれてな。ある時、一度見学に来ないかって誘ってくれてね。まあ、都の人間でも王宮内部なんて見れるもんじゃないだろ。だから軽い気持ちでいったらまあ、うわさ以上の広い森や敷地にくわえて、その先にそびえる王宮殿が絶景だろ驚いたってもんじゃないよ」


「そうですよね。自分も驚きました。王宮内だけでもすごい敷地ですもんね」


「そうだな、他の国だったら王族がこれだけの敷地を独占して優雅に暮らしていたら反発も起きそうだが、この国は潤っているからな。この敷地で様々な実験が行われていて、野菜の改良の品種改良なんかもしているし、その研究結果を惜しみなく国民に教えているからな。不満どころか、この場所で働けるのは名誉な事とされているかなら。まあ…王子殿下の世話役は大変そうだがな」

カシスはシャナーにウインクしてみせた。シャナーは苦笑いを浮かべた。


「ははは…そうですね。でもここはすごい薬草の宝庫なんですよ。陛下の許可もいただいていますので摘み放題ですし、まあ、ほどほどに生態系を壊さないように気を付けてますけど」


「そうだったな、お前さんもこの土地の良さを知っている人間の一人だったな。わしはまあ、あの館の裏から見える朝日と波打ち際から聞こえる波の音が好きでな。水平線の向こうから見える朝日といったら最高だな。働ける所があって、グッスリ眠れる場所があって、好きな料理を存分にさせてもらえて最高な環境だよ。気が付けば十五年だ。今回の陛下主催のパーティーには多くの王族たちが集まるって聞いていたからな、料理人のわしの腕を試せると思っていたんだが」


「カシスさんは十分すごいと思いますよ。あの偏食がひどい殿下を病気もなく丸まる太らせることができるんですから」


「それはほめているのか、けなされているのかわからんな」


「いいえ褒めているんです、殿下は健康体そのものなんです。栄養バランスのいい料理を作っているのに殿下がケーキだお菓子だといろいろ間食をなさるから食べ過ぎなんです。お菓子はカシスさんの担当じゃないんですから。殿下は運動不足すぎだったんです。今がちょうどいいんじゃないかと思います」


「そういってくれるのはお前さんぐらいだ。ドリマー、お前のおかげだな。いつも殿下の散歩に付き合ってくれてありがとうな」


カシスはちょうどカシスの足元を並んでついて歩いていたドリマーに向かっていうと、会話を理解しているかのように得意げに尻尾をふりながら「ワン!」と返事を返していた。


「コイツは本当に利口だな」


「でしょ、自分も時々この子人間の言葉が理解できるじゃないかなって思う時があるんです。それに比べて自分はこの子の言葉が理解できないのが申し訳なくて」


「はははっ、おまえさんは変わっておるな」


二人はそんな会話をしながら森に向かって歩いていた。

早朝の森に繋がる一本道を歩いていた。


「そう言えばお前さんもここにきてもうすぐ半年になるかな」

「はい」

「確か一年契約だったな。その後はどうするつもりなんだい?」


「生家に戻ってから考えるつもりです。稼業を継ぐのか、また別の仕事をするのか、薬草師にはなりたいですけど母の生家の家系の仕事ですから、一概には判断できないんです。今はいろんな経験をして決めようかと、十代の間だけの特権みたいなものだと思っているんです。早々に生涯の仕事として決めなくてもいいかなと最近思うようになってきたんです」


「そうだな、しかし、すごいなお前さんは。将来の事をきちんと考えて努力をしている」


「そうでしょうか?」


「そうじゃよ、わしがお前さんと同じぐらいの時は何も考えておらんかったぞ、今日は何を食おうとか、あの子は可愛いなあぐらいしかな。それに休みといたらお前さんぐらいの歳だったら友達に会いに行くとかするんじゃないのか? こんなじじいを誘って森の草を探しになんか行かないぞ普通は」


「そうですかね。確かに裕福なほとんどの同年代の人達は学園で勉強している人達もいますが、大半の貧しい子達は十代ではもう生きる為に働いています。確かに学業は大切です。ですから自分は十歳の時に一年学園に通い一通りの学業は習得しました。でもダラダラと学生を続けるのにはなんの魅力も感じませんでしたので一年で終了させました。いい制度ですよね。努力次第でスキップして学業習得資格を得られれば、いい仕事にもつけますしね、本人が希望すれば若くても働けるんですから。歳が若いからって仕事の差別がなく能力で雇ってもらえるっていいことですよね。この国のシステムは他の国も見習えばいいと思ってるぐらいです」


シャナーはカミールとして仕事をしていることを思い出して慎重につじつまを合わせながら話していた。

確かに嘘ではなかった、カミールは今確かに将来の方向性は定まってはいないのだ。


稼業は既に長男が継いでいてサポートをする形で仕事をつくこともできる。

勉強をしたければ留学という選択肢もあると聞いたことがある。

カミールもシャナー同様学業は既に習得し終えていたのだ。

シャナーよりも優秀な成績で。


シャナーはよくラースのサポートの仕事をしながら思うのだった。

カミールならもっと早く、より多くの仕事をこなせるだろうと、そしておそらくカミールが好きな分野だということも。


一年契約で辞めると言い切っていたが、もしうまく入れ替わりが可能なら引き続きカミールにさせてあげたいと思うようになっていた。

殿下の世話係以外でという部分だが。シャナーがそんな事を考えていると


「確かにな、だが凡人は中々お前さんのようにはいかないだろうな。だけど…お前さんのような優秀な人間がなんで一年っていう貴重な時間を費やして世話係なんていう仕事をするようになったんだ。あっいや、この仕事もお前さんのような優秀な人間にしかこなせないのはみていてよくわかっているんだが、そのお前さんにはやりたいことがある用だし」


「人生経験でしょうかね。それにここには自分が欲しい薬草がたくさん雑草にまざって増殖していますし、収穫し放題ですからね。研究を兼ねたお小遣い稼ぎもしてるんです。内緒ですよ」


シャナーは右手人差し指を口に持って行きウインクして見せた。


「ははは、抜け目がないのう、陛下の許可を得ているんだ。知らない人間にしたら、まさかそこらへんに生えている雑草が薬になる草だとは思いもしないからな。ひとさまの役にたっているんだからいいんじゃないか。別に盗みをしているわけじゃないんだから。雑草を処分しているんだしな」


カシスのニヤリ顔につられてシャナーも微笑み返した。


シャナーの言葉は嘘ではなかった。

まさにここは天国のようなのだ。欲しい草の宝庫なのだ。

それも栄養状態が抜群なのだ。殿下の世話を引いたとしても、ここに留まる理由とするには十分だった。


「そうだったな、人間生きている間は頭と知恵は使えるだけ使う方が利巧な生き方だ。合法的に儲けられるんなら利用しない手はないわな」


「今日のお目当てはお前さんはグルグの花だが、実はわしももう一つ思い出してな」


「何をですか?」


「ここだけの話だぞ」

「はい」

「実はな、そこの森にはいいキノコがたくさんあるんじゃよ」


「そっそうなんですか?」


「ああ、実はわしはキノコが大好きでな。一人で収穫してはこっそり食っていたんだが、ちょうど今時が最高にうまいキノコがははえているはずなんだよ。ついでに収穫したいと思ってな。いつもは勝手に陛下の森の物を収穫しちゃいけないから内緒にしていたんだが、今日は陛下の許可証を持ってるお前さんが一緒だしな。取り放題だ。今夜はキノコ煮を作ってやるぞ。草もキノコもよく似たもんじゃろ?」


「カシスさん…そうですね。私もキノコの見極めは祖母に仕込まれていますから手伝いますよ。カシスさんがいれば間違って毒キノコを採取しないですみそうですしね」


「任せろ、キノコに関してはキノコ図鑑より詳しいぞ、おいしいキノコを採取するには毒も調べ尽くさないと死につながるから、素人が簡単に手を出しちゃいけないのがキノコの世界だ。だが、特上品は絶品だぞ」


「たっ楽しみですね」


二人は顔を見あわせて再び笑い合い、意気投合して森へと入って行った。



その頃、王宮殿のラファイルはというと、朝から途切れることなく続いている来客の応対に顔が引きつり始めていた。


「あれは誰だ?」

「次にお越しの方は陛下の三番目の妹君のジャスミン様とその夫のバルタン国の王弟のビヨン様です」


ラースがラファイルの後ろで来客の名前の情報を囁いていた。


「ああ、いつもおいしいお茶を持ってくるおばさんだ」

「どんな覚え方をしているんですか?」


「いいじゃないか、だいたい父上には妹が多すぎるんだ。ほとんどが側室の子どもばかりだけどな。いちいち覚えていられるか」


「どうでもいいけど、失礼のない対応をお願いしますよ。どなたも隣国の王室に嫁がれていらっしゃるんですからね。外交問題に発展しかねないんですよ」

「わかっているよ」


ぼそぼそと文句を言いながらも一応笑顔で対応するラファイルにラースは不安を覚えながらため息をつきながら何事もおこらない事を神に祈るのだった。


「そこにいるのはラファイルか?」


バルタン国の王弟のビヨン王弟殿下が気さくにラファイルに近づき声をかけてきた。


「お久しぶりです叔父上、長旅さぞやお疲れでしょう。パーティーは明日ですので、本日は宮殿でごゆるりとお過ごしくださいませ。係の者が案内いたしますので、いつもの部屋をご用意しております」


ラファイルはそういうと一礼して笑顔で対応した。


「ああ、そうさせてもらうよ」


「まあ、本当にあなたラファイル? 一年見ないうちにスマートになったわね。まあ若い頃のお兄様にそっくりだわ。もうだからわたくしが言ったでしょう。娘達も連れて行きましょうって」


「何をいうか、連れてこなくていいと言ったのはお前の方ではないか」


ぼそぼそと口論を始めた二人に愛想笑いを振りまきながらラファイルは二人を、部屋に早急に案内するように順に控えている侍女に部屋の案内を命じた。


「叔父上叔母上、お疲れでしょうから本日はゆっくり部屋でおくつろぎくださいませ。そうそう。お時間がありましたら、父上自慢の温室を見に行かれてはいかがですが、今の時期は庭園もきれいですが温室の中の花も咲き乱れておりますよ」


「まあ、そうだったわね。ぜひそうさせていただくわ。部屋から見る海も素敵なのよね」


二人は国から連れてきた使用人や護衛の騎士たちを数人引き連れて楽しそうに侍女の後について自分たちの部屋へと去って行った。


「はあ…なんなんだ。くる奴くる奴みんなスマートになっただの父上に似てきただのと、僕はあんな女たらしになんか似ているものか!」


「殿下、声が大きいですよ。誰かに聞かれたらどうするのですか?」


「別に本当のことじゃないか。毎年毎年側室を変えるたびに、ハーレム館なんか作っているじゃないか」


「別に王族なら普通に側室はいらっしゃいますよ。それに毎年側室が変わるのはお子様をご懐妊なさらないからですよ。この国の法律で正室以外の側室はお子様がお出来にならなければ一年以上側室でいることを禁じられていらっしゃるんですから」


「ふん! 変な法律だな。それだからこの王宮の敷地内に館があちこち点在してるってわけか、おじい様はすぐはらんだ側室をかなりいたからな」


「そうですね。ですが先代の国王様がお亡くなりになられた後は全てそれぞれのお国にお帰り頂いたか、修道院に入られ、王宮には一人も残っていらっしゃらないですけどね。今いらしゃる陛下の側室の方もお一人だけですし、その方ももうすぐ期限が近づいているとかで近々退去されるとか、また新しいお相手の選出があるようですよ」


「懲りずにまだやるのか? それだから母上はお体が弱いとかいう大義名分でここに寄り付かないんじゃないのか? 母上も確か僕の歳で僕を生んだはずだからまだ二人目を産めるはずなのにその役目を側室に丸投げしてるしな」


「王妃様は本当にお体がお弱いんですよ」


「はいはい、そうしとくか、僕には関係ないしね。僕は側室なんかつくらないしな」


「おや、では正室のお方生涯お一人ということですか?」


「ああ、そのつもりだよ」

「政略結婚の相手でもですか?」


「はあ? 僕がいつ政略結婚をすると言った?」


「いえ、あなたはこの国の王子、国の利益の為には政略結婚もありかと」


「僕にも好みがあるんだあぞ。そんな事態にでもなったら僕は失踪でもなんでもしてやるぞ」


「今一人でこの王宮以外の場所で生きていけると本気で思っているのか?」

ラファイルの言葉にあきれ顔でラースが呟いた。


「馬鹿にしているのか? 僕だってその気になったら何でもできるんだぞ」


「はいはい、寝言は今日の仕事をこなしてからにしてください。さあ、次の方が見えましたよ」


続々と来城してくる他国の王族たちを指差しながらラファイルをうながした。

ラファイルは不満そうにしながらも大人しく来客相手に愛想を振る舞い続けた。

その来訪が止んだのは夕焼けがはじまる頃だった。



「殿下お疲れ様でした。本日の来訪のご予定の各国の大使や王族の方々は全てご到着されました。皆様既にそれぞれの場所でおくつろぎですので、殿下ももうご自分の部屋にお戻りになられても結構ですよ」


「あれを部屋と呼ぶのか? ろくな窓もない部屋ではないか? なんで王子であるこの僕が窓もない部屋なんだ。あんな所で寝るぐらいなら自分の館に戻って寝た方がまだましだ!」


「仕方がないじゃないですか? 元々殿下の部屋はこの王宮殿にはないのですから、本日お越しのお客様方が皆様この王宮殿の客間がいいとおっしゃっていらっしゃるのですから。陛下のお住まいの方でしたらお部屋はあいておりますよ」


「はあ? どうして側室候補の女どもが群がる場所に行かないといけないんだ。僕に死ねと言ってるのか?」


「いえめっそうもありません、しかし本日は王宮殿の方に宿泊するようにとの陛下のご命令ですので」

「あの親父何を考えているんだ」


「とにかく、明日に備えて本日はもう早くお休みくださいませ」


まだブツブツ文句を言っているラファイルの文句を聞き流しながら、ラファイルを強引に引っ張りながら今日の寝室に引っ張って行った。


「こちらが本日の寝室になります」


そう言って連れてきたのは確かに広い部屋ではあるが、窓と言ったら空気とりのような小さな窓がいくつかあるだけの部屋だった。


「一応個室になりますので、ごゆっくりお休みくださいませ」


一応警備の為に二名騎士を配置しておきますので、トイレ以外は今夜は徘徊しないでくださいよ」


「僕は夢遊病者か! もういい、今日は立ちっぱなしで疲れたからな。湯あみは朝するからもう寝る!」

「そうなさいませ」


案外素直に従ってくれたものだと内心驚きながらラースはその後何も言わずに部屋にラファイルを残し、部屋の外に見張りの騎士を二名配置させ部屋を去って行った。


ラファイルはその様子を扉に耳を当てながら伺っていた。

ラースが部屋を離れたのを確認すると本当にベッドに横になった。


(ラースの奴、こんなことで僕を閉じ込めておけると思うなよ。カミールがカシスと楽しく森で野宿しようっていう今夜を僕が逃すと思っているのか、実行は暗くなってからだ。来客も長旅で疲れてみんな明日の夜に備えて早々に部屋にこもるだろうから、庭園を突っ切れば王宮殿を抜け出せるはず。警備網を抜ける通路は下調べ済みだ、あの場所が使えるはずだからな。警備に騎士をだますぐらいどうさもないことだが、疲れはとっておかないと、少し寝るとしよう)


そう考えながらラファイルは大きなあくびをしながら自分の計画にワクワクしながら短い睡眠をとることにしたのだった。




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