第28話 穏やかな日常と砕かれる日常
まず最初に、本っ当にすみませんでした。
とりあえず書けましたのであげさせて頂きます。
駄作の駄文ですがどうぞ
麗奈との会話が終わってから、お互い何処か気恥ずかしくなり会話がないまま進んでいると、姉貴達が見えてくる。
あちらはまだ気付いておらず、そのまま近づくと彩希羅が気付き、それを彩芽の肩を叩き指で教えると、こちらを見た彩芽が手を振って急かしてくる。
それに麗奈と顔を見合せ苦笑し、駆け足で向かい合流すると少しばかり不機嫌になっている彩芽が文句を言ってきた。
「もう、お兄ちゃんも麗奈さんも遅いよ!いったいどこで道くさくってたの!?」
「ごめんね彩芽ちゃん。ちょっと未来と話し込んじゃっててね」
「だとしても連絡位してくださいよ。少ししても来なかったので、また何か面倒な事に巻き込まれたのかと心配しちゃったじゃないですか」
「アハハ、本当にごめんね~」
いまだ不機嫌そうにしている彩芽に苦笑しながら謝ると、やり取りを見ていた彩希羅がめんどくさそうにしながらも仲裁に入る。
「おーい、お前も俺も人の事言えねえぞ。ついさっき、兄貴達をおいて先に来た事を姉ちゃんに注意されただろ」
「うぐ!?そ、それは、そうだけど」
「ならそれ以上は止めとけ姉ちゃんか兄貴に説教され――――――」
「ごめんなさい。少し自分勝手でした!反省しますのでお説教は勘弁してください!」
図星をつかれ言葉をどもらせるが、今だ言い足りないとでも言いたげな表情をするが、次に彩希羅が言った言葉を聞いた瞬間、勢いよく土下座し謝罪と弁解を初めた。
その様を半ば脅していた張本人は、彩芽から距離をとる様に身を引きながらうわ~。と言い、そんな彩希羅を見つつ麗奈は乾いた笑いを声を言いながらジリジリと距離をとる。
そんなカオスと言うべき光景を眺めて思った。
(何あれ、コント?)
「フフ、麗奈ちゃん達って本当に良いトリオだよね」
心の中でツッコミを入れてると、それに返答するかの様に姉貴が横に来たが、あらかじめ予想していた事もあり……余り驚く事なく返答する。
「確かにな。お陰で少しばかり嫉妬しそうだ。それよりも心で思ってた事を読むなよ」
「それは無·理♪」
「ハ~、頼むから余り読まないようにしてくれ」
「フフ、なるべく善処するね」
「いやそれ……ハ~、ならそうしてくれ」
楽しそうにしてきた返答にツッコミをいれようとしたが無駄だと思い、額を指で抑えつつ諦めた声色で返すとそれが更に面白かったのか口元を覆い笑う。
それがいいようにからかわれている様に思い顔を背けるとクスッと笑いつつ腕に抱き付いてくる。
「少しからかい過ぎちゃった。ごめんね♪でも未来も悪いんだよ。余り女性を待たせたら駄目って言ってたでしょ」
「あ~、それに関しては言い訳の仕様もなく俺が悪かった。すまん」
「もう次は気をつけてね。…それで麗奈ちゃんとは、ちゃんと話せたの?」
「…やっぱり、分かるもんなのか」
「ん。麗奈ちゃん朝までの雰囲気と違って、何処か吹っ切れた感じだしね。それに未来も無意識だろうけど、麗奈ちゃんを意識していたよ」
それを聞いて気恥ずかしさからか、はたまたばつの悪さからか……頭を掻いて視線を逸らす。
その行動の理由を分かっているとばかりに微笑みながら話を続ける。
「でもね、私はそれを見て嬉しかったの。普通なら怒るか戸惑い不安になるかもしれないそれが、本当に嬉かった。」
その言葉を聞いて不思議に思い姉貴の顔を見ると、先程と変わらない所かそれ以上に慈愛に満ちた表情で続ける。
「なんでって顔してるね。確かにお姉ちゃんを……ううん、美咲だけを見て欲しいって感情は確かにあるよ。でもね、それ以上にずっと前から思い続けていた麗奈ちゃんが思いをようやく言葉にしてくれた事が一番嬉しいの♪」
「だからね……未来はどんな結果になろうと自分の気持ちを言葉にして伝えて欲しいの。それまで私は待ってる。それがどんな答えだったとしてもお姉ちゃんでもあり一人の恋する女性として受け止めるから。ね♪」
頬をほんのり赤らめながらも、何処までも真っ直ぐな姉貴自身の気持ちを伝えられ、言葉を失くし呆然としたが自然と笑みがでてしまう。
「……まぁ、いつになるかは分からんが伝える。時間がかかるかもしれないがな」
「うん。今はそれでいいよ♪︎」
そう言い終わるとお互いに笑いあってると、後ろからやる気のなさそうな気だるげな声をかけられる。
「お~い、そこの甘ったるい空気を作ってるアホとそのお姉さ~ん、少しは人目を気にしろ~」
それに反応して後ろを見ると、眼と雰囲気を腐らせ苛立たせた佐間義が、ジト目で睨み付けていた。
「……あ、すまきか。どうしたんだ全体を腐らせて?」
「甘ったるい空気を作って話に入れないようにしたあげく、人をゾンビ扱いしてんじゃねえよ!?後、佐間義だ!?忘れてたうえに信用ない男がされそうな物に例えるな!!」
一瞬だけ間をあけいま名前を思い出した様な反応をすると、雰囲気がいつも通りに戻った佐間義に、諦めた表情を作りながら虫を払う仕草で返しながら――――警戒を始める。
「あ~、はいはい。分かったから落ち着けよ。あんまりキレると血圧あがるぞ?」
「人を年寄り扱いすんな!?まだ心も体も若いわ!?」
いや、その台詞事態キレやすい老人が言うやつだろ?と心の中で思いながらも口には出さず適当にあしらう。
「あっそ。で、お前いつの間に戻って来てたんだ?」
「あっそ。って、お前な~……は~、もういいや。さっきだよ。丁度お姉さんが、麗奈の思いが届いただのって辺りからだ」
「……そうか。それは悪かったな気付かなくて」
「いや、本当に気付けよ!?これじゃあ俺の影が薄いみたいじゃねえか!?自分で言うのもなんだが人気者だからね俺!?」
少しばかりすまなそうな表情を作り謝罪すると、それを肯定しながらいつもの調子で騒ぎ始めたので呆れ顔で、はいはいナルシスト乙~、等と返答していると―――――警戒が薄れていった
(?……気のせいか。今の、質問で挙動や雰囲気そして表情を注意していたが、特に変わりはなかった。なら、言葉通り気付いてなかったからか?なら――――特別、警戒しなくとも大丈夫か)
佐間義が騒ぎ俺があしらう等のやり取りをしている間にその結論に至ると麗奈が手を叩きながら間に入ってくる。
「はいはい、じゃれあいもそこまで。それ以上やるとまた見回りの人に連れて行かれるわよ」
「ん?なんだ、麗奈の方もコントは終わったのか!」
「変態ドM、名前で呼ぶなっていてるでしょ」
「変態じゃねえよ!?しかもドMって、完全に救いようがない変態にすんゲブラッ―――!?」
麗奈の罵倒に意識を持っていってる間に、五月蝿いのを黙らそうと頬を殴ると奇声をあげながら倒れ、更にその背中を踏みつける。
「いい加減、騒がしい」
「いや、騒がしいからって喋ってる途中に普通殴るかな!?それと足をいい加減どけろー!?地味に痛いぃぃーー!?」
踏みつけられながらも静かにならない佐間義に呆れつつ踏みつける力を強めていく。
それに悲鳴や奇声をあげながらも批難してくる声を無視して、何処を廻るのかと姉貴に訪ねる。
いつもならこの時点で説教がとんでくる筈なのだが、今回に関してはなにも言わず考えるよう指を頬にあてながら答える。
「ん~、昼食はまだだから何処かで買って食べて、朝の時に出来なかった事をしようかな?って」
「…まあ、それが妥当だな。彩希羅達も腹減ってるだろうし、特に彩芽が」
姉貴がなにも言わない事に、やっぱり姉貴も佐間義から感じた不気味な雰囲気に"まだ"警戒しているのか。と自己完結させ、姉貴の方に返答しながら頭の端に追いやり彩芽に視線をやる。
その言葉に顔を赤くしながら「私はそこまでお腹すいてないよ!!」と怒ってきたが、直後にくぅぅぅ~と可愛らしい音が聞こえる。
それに俺と彩芽,佐間義を除いた二人は笑いだしそうなのを堪えていると、更に顔を赤くさせた彩芽がお腹を押さえ涙目になりながら恨めしそうに睨み付けてくる。
「あ~、はいはい。謝るから睨むな睨むな。んじゃま、食べ歩きに向か、あ。…っとあぶね。そういやコイツ起こさないとな」
その姿に笑いながら彩芽の頭を撫でると、その手を弾こうともせず固まってされるがままの状態になっており、それが更に可笑しく笑みを深めながら歩きだそうとしたが、足元に違和感を感じ……なんだ?と首を傾げかけたが、すぐに思いだし足元を見ると涎を滴しだらしなく気絶している佐間義がいた。
そこで麗奈達も佐間義に気付いた様で、全員があ!と驚いた声をあげる。
それに内心、(いや彩希羅や彩芽はともかく姉貴や麗奈もかよ)等と内心ツッコミをいれながら起こし始める。
「お~い起きろ~。……よいしょ!」
最初、佐間義の頭を足で小突き起こそうと試みたが起きず更に二,三度同じ事をしても起きない事にイラッとしてしまい、うつ伏せで
転がっていた体制を仰向けにしなおす。
そこでようやく俺がなにをしようとしているのかを理解した四人は呆れながらも止めようとせず傍観に徹するなか、気にせず腹の辺りに移動した俺は一度深く呼吸をすると、笑顔と共に掛け声をあげ腹を踏みつけた。
「グエー!!?オォ~、誰だ!?人の腹を踏みつけやがった奴ハブ!?」
奇声をあげ呻きながらも、無駄にデカイ声で叫ぶものだから反射的に頬を叩き黙らせ、叩いた手を振りながら文句を言う。
「起きてそうそう喧しい。このアホ」
「喧しいじゃねえよ!?腹踏まれて起こされる側の身になって考えろよ!?まじで一瞬三途の川見えたからな!?」
「ん?あっそ。そりゃ悪かった。スマンスマン」
「いくらなんでも適当すぎだろ!?少し位罪悪感とか――――」
「それじゃそろそろ移動するか?ってあれ、麗奈と姉貴は何処いった?」
「聞けよ!!」
目覚めてそうそうに、騒がしい佐間義を無視して移動するかどうかを聞こうと姉貴達の方を見るが、いたのは彩芽と彩希羅の二人だけで何処に行ったか訪ねると、いまだ騒がしい佐間義を無視して彩芽が答える。
「麗奈さんは、長くなると思うから先に飲み物買ってくるって近くの売店に行ったよ。お姉ちゃんは、準備を一緒にしていた人がでてきたのを見て挨拶してくる。って、ほら今は彼処にいるよ」
そう言って彩芽が指差す方を見ると、出口近くの出店で準備中に見かけた恰幅のいいおばさんと楽しそうに話している姿を見て納得した様に頷いた。
「ああ、あの人か。…今行ったのなら麗奈もまだ戻らないだろうし、まだ待機しておくか」
一端、言葉を切り麗奈の気配を探ると順番を待っているのが分かり……あれじゃあ、まだ時間がかかるな。等と思いながら、待つことを
伝えると佐間義が首を傾げつつ聞いてくる。
「ん?なんでだ?一人か二人だけここに残って残りは麗奈の所に向かえばよくね?」
「アホそれだともし入れ違ってたら効率悪いだろ」
佐間義の意見に呆れた表情で反論すると「へいへい、悪ぅござんした」等と、少しばかり不機嫌そうに返されるが気にせず楽しそうに話す姉貴を微笑ましく眺める。
この時の俺はまだ気付けなかった。
微笑ましく見ている俺とは別に殺意や悪意を混ぜた視線を向ける奴がいたことを
そいつが徐々に姉貴に近付いてきていた事を
そして穏やかな時間の終わりは、無慈悲にもやって来た。
「うわぁあああああ!!!」
12月31日 午後12時59分 ――――――――残り1分――――――――
ここまで読んでくださりありがとうございます。
次は、11月中には出します。




