第22話 羞恥とヒロインですか?
遅れてしまいすみませんでした。
理由は活動報告に書いてたように詰みゲーを消化していて遅くなりました。
本当に申し訳ありません。
「やっちまった~!!?」
顔が赤くなっている事を自覚しながら両手で顔を押さえ小声ながらも力強く叫ぶ。
あの後、いつものというよりいつも以上に明るい表情をした姉貴は、麗奈や彩芽達三人の所に向かい…それに気付いた彩芽が抱き付いたり等していた。
俺はその間に気付かれないよう気配を消し……建物と木々の間にある人二人分程の道に入った今現在もがいていた。
―
(何やってんだよ俺!?何の為にこれまで黙ってたと思ってんだよ!?本当に馬鹿じゃねえの!?ああ~くそ、心臓の音もうるせぇー!しかもよりにもよって―――)
「あの馬鹿に聞かれた~!?」
「ん~、呼んだかにゃ~ガチシスコン君~」
自分が言ってしまった内側に押さえ付けてた感情のままの言葉を思い出し地面を転げ回ると、今度は五月蝿く鳴り響く鼓動に苛立ちながら佐間義に聞かれた事にまた地面を転げ回る。
そんな事をしていると、俺が通って来た道からニヤニヤと笑みを浮かべ近付いてくる佐間義が今までの怨みとばかりにつついてほしくない部分をついてくる。
俺は更に恥ずかしくなり地面に何度か頭をぶつけた後、佐間義を睨み付け声をかける。
「佐間義それ以上何か言った瞬間に、殺しにかかってやるから覚悟しろ」
「お~、それは怖いな~。怖くて麗奈達に話しちゃいそう「一緒に死ねば関係ないよな」ごめんなさい調子にのりました!?」
佐間義は自分が優位にたっていると思い悪戯心で喋ってしまうと言ったが、俺自身に冗談と受け取れる程心に余裕がなく、言葉を被せて脅すと本気で殺るつもりだと感じ取ってくれた様で一切の迷いなく頭を下げ謝罪してきた。
その姿を少しの間眺めると溜め息をついて視線を反らしまた顔を覆い唸っていると佐間義がめんどくさそうな声と表情で話し始める。
「あのよ~未来、一体いつまで恥ずかしがってんだよ?確かに本人の前であんな告白めいた事を言って恥ずかしいのは分かるけどよ、言われたお前の姉ちゃんは喜んでたんだから気にすんなよ?」
「ん?お前は何の事言ってんだ?」
佐間義が言ってる事と俺が考えてた事が噛み合わず、話しながら横まで移動してきていた佐間義を訝しげに見て問いかけた。
「あ?何の事って、お前が恥ずかしがっていた事に対して励ましてやってんだろ?」
その言葉と俺と同じ訝しげな表情を見た瞬間分かった――――こいつ勘違いしてやがる。
「あ~、まず言っておくぞ?俺が恥ずかしがっていた理由は――――お前だぞ」
そう言って佐間義を指差すと、「は?」と間抜けな声をだしキョトンとした顔になりその顔を見ながらもう一度伝える。
「念のためもう一度言うが理由お前だからな」
「いや待て待て、なんで俺なんだよ!?」
「なんでも何もお前が近くで見て聴いてたからだろうが!?」
もう一度伝えた時にようやく言われた事を理解したようで慌ててツッコミをいれてくるがその言葉にイラつきながら理由を怒気を含めて言った。
あの俺自身の本心を話している途中で、佐間義が近くでもがいていた事を思い出し止めようとしたが言い始めていた言葉は止まらず全部を伝えてしまった。
それだけであればまだ、オ・ハ・ナ・シするだけですんだのだが……聴かれたうえに、姉貴と楽しそうに見つめ合っていたものも見られていた事が終わった後に気付き今のこの状態になっていた。
(なんで周りを警戒してなかったんだよ本当に!?しかもこいつの眼はダメになってるからと安心していたばかりに見られるし!?ああ~、今考えても恥ずかしい全部この野郎のせいだ!?断じて姉貴に本心をさらしたせいではない!)
そんな事を思い出し考えながら疑問に思った事があり佐間義に怨めしさを込めて尋ねる。
「まず何で眼が潰れてねえんだよ?あの時は麗奈の奴ほぼ手加減なしに突いたはずなのによ」
「ああ、確かにあれはヤバかった。だが俺もだてに運動系の部の部長をやってる訳じゃねえからな。眼を突かれる瞬間後ろに少し引いたんだよ!?お陰で潰れずにすんだぜ!?」
「チッ、分かった次からは確実に潰すようにいっておいてやる」
「おい待て、お前が言うと本気でやりそうだからやめろ。いや本当止めてくださいお願いします」
6割方本気で潰れればよかったのにと思いながら伝えると、眼に怯えをやどしながら止めてくる。
それに鬱陶しげな眼を向けながら段々と落ち着いてきた事もあり、そろそろ戻らなければ怪しまれると考え立ち上がる。
「はあ~、もうこれ以上考えても意味ねえし怪しまれるから俺は戻るわ」
「ん?そうか俺はもう少しここにいるわ」
そう言って手を上げ振ってくる佐間義を見て微かな違和感を覚えた途端―――先程までの恥ずかしさや怒りの感情が消え不信感が出てきた。
「……構わねえが何でだ?」
「はあ~、お前は本当に勘がいいな。実は少しだが目がかすんでんだわ、一時したら戻ると思うからそれまでここで休むつもりなんだよ」
溜め息つき頭を掻きながら言ってくる言葉を聴きながらも、佐間義の挙動と声質に注意をはらうがその言葉に嘘がないと感じ警戒心をとき返答をする
「……そうか。なら先に戻るが治らなそうなら病院に行っとけよ」
「お~う、お前は食われないよう(性的に)気を付けろよ~」
「テメーありそうな事を言ってんじゃね―――うっわ、急に寒気が!?」
戻ろうと二三歩進んだ時に後ろから可笑しそうな声色で言われた言葉にツッコミをいれてる途中―――背中に直接、冷気を当てられた感覚に体を震わせるとその姿が余程笑えたのか、腹を抱えて笑い始めた。
「アーハハハ、ざまぁみろ!」
「テメーはガキか!?クソ、戻るのが嫌で鬱になりそうだ。だが戻らねえといけないからな~。……はぁ~、行くか」
先程の急な寒気で戻るのが嫌になり頭をひねったが結局は戻ると決め元の道を歩きながら、「アイツが裏で麗奈に言ってた事でも言―っとくか」と聴こえない音量で呟いた言葉だったはずだが聴こえてたようで後ろから、「待て未来、冗談だよな!?冗談なんだよな!?おい!おーい!?」と聴こえてきたが無視して表にでた。
そして表に出た瞬間―――――
「何がどうしたんだ……あれ?」
―――――呆然とした。
視線の先では眼を離す前に見た微笑ましい光景ではなく、姉貴と麗奈は火花を散らしそうな勢いで向かい合っており、彩希羅の方はいつの間にか来ていた天使もとい坂下さんに頭を撫でられ、アワアワと赤くなりながらも俺が分かるほどテレテレとなっており、その彩希羅の方を白い目で見て不機嫌になっていて一言で表すと――――カオスと化していた。
「これを一体どうせと言うんだ」
そんな事を呟きながら眼を腐らせていってると坂下さんが俺に気付き満面の笑みで小さく手を振りながら呼んでくる。
それでようやく他の奴等も俺に気付いたようでこちらを見てくるがそのなかで姉貴と目が合うと顔を薄い朱色に染めはにかんだ笑顔で手を振ってきた。
その様子は横で睨み合っていた麗奈は気付いたようで眉をひそめた後、俺を怒りと悲しみが混ざった表情で睨んできており、意味が分からず内心頭をひねりながら近付いていく。
(麗奈の奴は何であんな表情をしてんだ?……う~ん、分からんな。まぁ、合流した時にでも聞けばいいか)
「おう、遅くなって悪かったな」
「ううん、大丈夫だよ♪それより未来は大丈夫なの、結構な時間見なかったけど?」
俺の言葉に姉貴が返答してきて長い事いなかった理由を聞かれ、内心ビクッとなりながらも返答をする。
「あ、ああ、別に問題ねえよ。トイレに行ったら人が結構いたのと、途中で佐間義と話し込んでたんだよ」
「うん?そうなんだ~何もなかったらよかった♪」
俺の答えに疑問を抱いた反応には内心ヒヤヒヤしたが危ない事をしてないと判断したからかもしくは気付いてないのか分からないがいつもの反応で返してくれた。
その事に安堵していると坂下さんが近付いて声をかけてくる。
「こんにちは、弟くん」
「はい、こんにちは坂下さん」
「ふふ、久留美で大丈夫だよ弟くん」
お互いに挨拶を終えると坂下さんが、可笑しそうに笑いながら名前呼びを勧めてくるがどうしようか迷うがその迷いが分かったのか、不安そうな上目遣いに見られすぐに名前呼びにすることに傾き頷いて返答をする。
「分かりました。久留美さんも俺の方も名前で大丈夫ですよ?」
「う~ん、確かにそれも良いけどなんだか弟くんの方がしっくりきちゃって、それで呼んじゃ駄目かな?」
「いや、まったく問題ないですよ」
了承した後、自分も呼び捨てで構わないとすすめたが困った顔で手をモジモジさせながら元の呼び方を推奨してきたのを別段困ることもないと思いすぐに了承すると笑顔で礼を言ってくる。
「うん、ありがとね♪」
(おお~、やっぱり笑顔が可愛いな~。本当に天使だな~」
「へっ!?き、急にそんな恥ずかしい事言わないでよ!?弟くんのバカ!?」
「え!?まさか声にでてました!?」
心の中でその笑顔の事を思っていると急に久留美さんが顔を紅くしながら慌て始め首を傾げていると声に出ていたと言われ俺自身も慌てながら聞き返した。
すると、俯きながらも首を縦に振りその事に冷や汗を流しながら恐る恐る尋ねる。
「因みに、どこからですか」
「本当にて、天使だな~って」
顔を羞恥で真っ赤にしながら小さく言われた言葉に顔を押さえ上を向く。
自分でも分かる位に顔を赤くしており久留美さんから、「はぅ~」等と可愛い声が聞こえる事から真っ赤になっているだろうと考えながら思う。
(やっちまった~!?後悔してすぐにこれだよ!うっわ、恥ずかしいうえにどうすんだよこの状況!?逃げる?いや無理だ!?今のこの状態で逃げたら久留美さんと俺の両方が死ぬ!?というか、はぅ~ってものすっごい可愛いな本当に天使だな~って現実逃避してんじゃねえよ!?つーか一人漫才やってる場合か!?)
「あ、あの弟くん」
自分がやらかした事に後悔と現実逃避をおこなっていると久留美さんが照れと緊張が混ざった声で俺を呼び、それにビクッと肩を震わせゆっくりと視線を戻し久留美さんを見ると、いまだ顔を赤らめチラと見ては反らす等を繰り返しながらおちつかなそうに手を後ろに組んだり胸元でモジモジさせて口を開く。
「さ、さっき言ったことはその、本当に思ってた事……なの?」
「…は、はい」
当初は誤魔化そうかとも考えたが眼を潤ませ不安そうな声で聞かれた質問に誤魔化しは止めた方がいいと考えつまりながらも肯定する。
「そ、そう……なんだ。あ、ありがとう。け、結構嬉しい……かな」
その選択が正しかったのか、言葉を詰まらせながらも笑顔でお礼を言ってくるが、俺の顔を覗き込む様に前屈みで言われたせいでミルクと柑橘系果物の爽やかでまったりとした匂いが鼻孔をくすぐり、言葉のほとんどは頭に入らず自分の早鐘の様に鳴り続ける鼓動を治める事に集中してしまう。
それがいけなかったのかお互いに無言で見つめ合う事になり、息を荒げ徐々に近寄りお互いの吐息を感じられる距離まで近寄りキスするかと思った……が――――
「ネエー、ナニヲシテイルノカナ♪」
―――――地の底から這い出てくる亡者の様な震える程の寒気と呪われると錯覚するほどの冷たく抑揚のない声により塞がれた。
そこで自分等の周りにいる奴等を思い出し顔を青白く変化させると久留美さんも同じく思い至ったのか同じ様な顔色になっていた。
そうして固まっているとまた抑揚のない声が聴こえてくる。
「ミライ、クルミチャン。イツマデソウシテイルノカナ?」
そこまで言われ俺と久留美さんは急いで距離をとり声の主を見て「「ヒッ!?」」と揃った悲鳴を上げ後悔した。
その声主はやはり姉貴であったが、さっき以上に暗く濁った眼をしており表情は完全になく能面の様になり俺たちをジーと見詰める。それだけでも卒倒ものなのにその後ろには、鬼や般若そして悪魔の顔をした三人がいた。
俺は恐怖で震えながら初めて泣きそうになり、久留美さんは泣いて今にも倒れてしまいそうな程に震えているが、そんなことお構いなしに邪神が死刑宣告を行う。
「ソレジャア、ロクニンデオ・ハ・ナ・シ、シヨウネ♪」
そして数分もしない内に一組の男女の叫び声が神社に木霊した。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
今回も誤字,脱字等が多いと思いますので変になっている部分と一緒に教えてもらえると助かります
次回も2月中に出します




