【完結記念】異世界ゆうしゃA ~亡国の残響~設定資料(1)
『異世界ゆうしゃA 〜亡国の残響〜』
<登場人物>
■召喚者
エルク(レグルス)
シュウ(レグルス)
ジェイド(ヴァルガン)
ユウ(ヴァルガン)
ケン(ヴァルガン)
勇者A(五十年前)
レグルス王(六十年前)
■レグルス
リア・エ・アルヴェイン
ライディス
レグルス王
■ヴァルガン
レイオン(ヴァルガン王)
フレイナ
ガルゴン(前王)
バゼルディス(後にエルナトへ戻る)
リブラ(召喚者ギルド)
■エルナト
ミレナン・アーク
アルテフェイン
エルナト賢者団
バゼルディス
■エークレイア
グローワ(エルフ)
司書
ドワーフたち
■クライマ
魔王(勇者A)
ノクト(第四軍)
ユラギ(第五軍)
ルシラ(元エルフ→魔族)(第二軍)
ゼルガド(第一軍)
ゴルゴンナック(第三軍)
■その他
異界獣
一般魔族
<メインキャラクター設定資料>
■エルク
種別:異世界召喚者(勇者)
召喚国:レグルス聖王国
召喚番号:A-271
・外見
黒髪。中肉中背。年齢は二十代前半。
特別に目立つ外見ではないが、戦いを経るごとに、目に深みが増していった。
《残響》が発動している時、瞳がわずかに金色がかって見えることがある。
・元の世界
日本。ITエンジニアとして働いていた。
本名は、召喚の影響で思い出せなくなっており、物語を通じて「エルク」という名前で生きることを選ぶ。
・能力:《残響》
この物語の中核となる固有能力。
死者の声、戦場の痕跡、強い意志が刻まれた場所の記憶を「聞く」力。
時間の流れが乱れた環境では、数秒先の残像を感知できる。
門を通じて別の世界線からの情報を得ている。
戦いを経るごとに感度が上がり、最終的には仲間の意志や敵の動きの癖まで読み取るようになる。
魔導双眼鏡との併用で、魔力の流れを視覚化し、世界規模の異変を観測できる。
勇者Aと同質の残響を持つ。これが物語の根幹となる。
・性格
寡黙ではないが、饒舌でもない。必要なことを、必要な時に言う。
感情を隠すタイプではなく、ただ言葉を選ぶのが丁寧なだけ。
仲間への信頼が深く、仲間が決めたことを尊重する。迷いを抱えたまま前進できる強さがある。
諦めない。これが、エルクという存在の本質。
勇者Aが「諦めなかった末に絶望した」存在なら、エルクは「諦めないまま仲間と歩いた」存在だった。
・成長の軌跡
第一章では「何もできない召喚者」として始まる。
《残響》の意味もわからず、ただ生き延びることに必死だった。
第二章以降、仲間との旅を通じて《残響》を使いこなしていく。
第五章では勇者Aと対話し、「あなたは間違っていない、でも俺は違う」という自分だけの答えを見つける。
最終章では《残響》で世界全体を読む指揮官として、全軍を導く。
■シュウ
種別:異世界召喚者(勇者)
召喚国:レグルス聖王国
召喚番号:A-244
・外見
明るい印象の顔立ち。体格は平均より少し上。
動きやすい軽装を好む。腰には常に短剣を差している。
・元の世界
日本。エルクとは別の時期に召喚されたが、同じ日本出身。
職業などの詳細は本人も記憶が曖昧になっている。
・能力:《レプリカ》
右手のものを左手に複製する能力。
複製したものは短時間で崩壊する。
武器を複製して多対一の戦いを可能にする。
敵の武器を複製することで、魔力循環を乱す応用技も開発した(ユラギ戦で使用)
魔力は本物より低いが、形と質量は完全に再現される。
物語終盤では六本の短剣を同時に操る高度な制御を見せる。
・性格
明るく、軽口が多い。しかしそれは場を和ませるための意識的な振る舞いでもある。
本質的には、仲間を守ることを何より優先する人間で、その時の判断は迷いがない。
ゴルゴンナック戦でエルクを庇って骨を折ったことが、それを最もよく表している。
自分の傷や痛みは軽く流すが、仲間の傷には敏感。
食べることが好き。どこへ行っても屋台やドワーフの酒場を見つけてくる。
現地の人と仲良くなるのが、全員の中で最も早い。
・成長の軌跡
最初は軽さを武器にして、深刻な状況でも笑っていた。
しかし第四章のヴァルガンでの戦争を経て、笑いの奥にある「本気」が、より鮮明になっていく。
最終章では個人の戦闘力だけでなく、チームの一員としての動きが洗練される。
ミレナンへの気持ちは、長い旅の中でゆっくりと育ち、復興祭で結婚という形になった。
■リア・エ・アルヴェイン
種別:レグルス王家の人間(閉じる者)
出身:レグルス聖王国 王族
血筋:アルヴェインの血(王家)+エルナトの血(混血)
・外見
長い赤髪。落ち着いた目。背は高め。常に大剣を背負っている。
表情の変化が少なく、初見では取っつきにくい印象を与えるが、一緒にいるうちに口の端がわずかに上がる瞬間を見るようになる。それがリアの笑顔だと気づく。
・能力:閉じる者
王家の血に刻まれた、門を閉じる力。
門に触れることで、封印・縮小・閉鎖を促す。
「開く者」と組み合わせることで、完全な制御が可能になる。
最終決戦では勇者Aとともに門の核を押さえ、世界融合を止めた。
能力行使には代償があり、大きな門を閉じるほど力を消耗する。
・性格
寡黙。言葉は少ないが、一言一言に重みがある。
感情を表に出さないのではなく、表に出す方法をあまり知らなかった。王家で育った環境が、そうさせた。
旅を通じて、少しずつ、言葉が増えていった。
責任感が強い。「閉じる者」という役割を、義務ではなく、自分が選んだこととして引き受けている。
門へ入ったのも、誰かに言われたからではなく、自分が決めたことだった。
・成長の軌跡
第五章以降は「閉じる者」としての使命を自ら選ぶ存在になる。
門から戻るまでの三年間は、この物語最大の空白だが、エルクが「ただいまと言いに戻る」という声を《残響》で聞き続けたことが、その間のリアを語っている。
■ミレナン・アーク
種別:エルナト出身の魔法使い・研究者
出身:エルナト王国
師匠:アルテフェイン(最高賢者)
・外見
小柄。明るい印象。常に手帳とペンを持ち歩いている。眼鏡をかけている。
エークレイアで入手した白木の杖(攻撃魔力強化型)が定番装備。
戦いの最中でも、印象的な場面を記録しようとする癖がある。
・能力
攻撃魔法と支援魔法の両方を扱える。
元々は支援・補助系が中心だったが、エークレイアで新しい杖を入手してから攻撃力が大幅に上昇した。
最終決戦では、シュウとエルクへの精密な支援と、敵への直接攻撃を同時にこなせるレベルに成長した。
また、古代語の読解力と記録整理能力が傑出しており、研究者としての能力はアルテフェインに「優秀だ」と言わしめるほど。
・性格
明るく、好奇心旺盛。本や記録に目がない。
図書館に入ると我を忘れる。しかし、それは逃避ではなく、「知ることで世界を理解したい」という真摯な動機から来ている。
感情表現が豊かで、泣くことも、笑うことも、怒ることも、全部まっすぐにやる。
それが仲間の硬い空気を、自然に和らげることがある。
仲間への愛情が深い。
・成長の軌跡
旅を通じて、研究者としての視点が戦場での観察眼に繋がり、情報収集・分析・記録という形でパーティに貢献するようになる。
終章では、この旅の全記録を書き上げた本「亡国の残響」を完成させた。
シュウとの関係は、旅の中でゆっくりと育った。「一緒にいて楽」という、お互いにとっての安心が、二人を結びつけた。




