ヒュージスライム
続きです
俺たちはヒュージスライムに対抗する為に、
こんぼうを買いに、再び武具屋ドグマの店を訪れた。
こんぼう 50G 攻撃力1
武器があるだけマシ
俺と紫苑はこんぼうを買い、ついでに他の装備も整えていく。
俺が買ったのは。
皮の手袋 50G 防御力1
手汗スゲー奴は買わないほうがいいかも?
布ローブ 100G 防御力1
ないよりマシ
ワイルドドッグを狩って、貯まっていたお金がスッカラカンになってしまったが、
どうせ死んだら全額ロストなんだからと、とりあえず散財する。
そして俺は早速買った装備を身につけていった。
右武器 ブロンズソード 攻撃力2
左武器 ブロンズバックラー 防御力1
頭 なし
体 布ローブ 防御力1
手 皮の手袋 防御力1
足 革の靴 敏捷1
うん。かなりマシになったはずだ。
こんぼうはボス戦の時に装備すればいいだろう。
俺は自分の準備が終わったので、紫苑の方はどうだろうと話しかける。
「紫苑。俺の方は準備できたぞ。お前の方はどうだ?」
「おう!俺の方もバッチリ準備完了だぜ!」
そういう紫苑を見てみると、紫苑も手袋を買って装備していたが他の装備は変わっていないようだ。
「紫苑はそれだけでいいのか?」
俺は紫苑に装備をもっと揃えなくていいのかと思い確認を取る。
「いいの、いいの。俺は金を貯めて鎧の方を買うからw」
今からボス戦だってのにそれで本当にいいのだろうか?
死んだら貯めた金全部なくなるんだけど、まぁ紫苑もその事は
分かった上でお金を貯めようとしているのだろう。
でなければ、いつまで経ってもいい装備は買えないだろうから。
「おい坊主ども、まさかヒュージスライムを狩りに行く気か?」
スキンヘッドのおっさんがそう話しかけてきた。
「ええ。そうですけど。よく分かりましたね?」
「態々こんぼうを買っていく奴なんてのは、金がない奴か、
ヒュージスライムを狩ろうとする奴くらいだからな」
な・・・なるほど。確かに剣持ってるのに
こんぼう買うなんてちょっと可笑しかったか。
「ヒュージスライムは南西の草原地帯を根城にしているヤバイ奴だ。
生半可な腕じゃすぐにやられちまうからな」
そう言ってドグマさんが、ご丁寧に生息地まで教えてくれた。
でかスライムを狩る人には教えてくれるのかもしれない。
「わかりました。ご忠告有難うございます。
ドグマさん、また来ます」
「また来ます!」
「ああ。死ぬなよ坊主ども」
俺たちは外に出て南門に走って向かった。
アルビナ 南西草原地帯
「なぁ、本当にこの辺にヒュージスライムなんているのか?」
「武具屋のおっさんの話によれば、
この辺りで間違いない筈だぞ」
俺たちはレーダーを頼りに、武具屋が言っていた草原地帯を探していたのだが、
見つかるのはスライムばかりで、ヒュージスライムなんて影も形もなかった。
「くっそー!何処にいやがるんだよ!ヒュージスライムなんていないじゃないか!」
「しょうがない。紫苑のLv上げの方を優先して、でかスライムは後回しにするか」
「おっしゃ!そうこなくちゃな!」
ヒュージスライムを狩る為にHPを温存していたのだが、いないんじゃしょうがない。予定を変更して、俺たちはスライム狩りを開始した。
「おりゃ!」
俺がスライムの攻撃を弾き紫苑がブロンズアックスでダメージを与える。
すでにパターン化した戦法で俺たちはスライムを撃破していく。
「ふー・・・。今ので四匹目か・・・。後どれ位でLv上がるんだろうな~」
竜族の成長が遅いと言っても、まだ序盤だ。
さすがにそろそろ上がっても可笑しくはないだろう。
「よし!次狩るぞ、次!」
「ああ」
俺たちは五匹目のスライムを探す為にレーダーを確認する
「お!いたぞ!」
少し南に行った所に、一匹だけのスライムがいるようだ。
俺たちはすぐにその場に向かい敵を確認した。
「五匹目!今度こそLvアップだ!」
「ああ。それじゃちゃっちゃと狩るか」
俺は盾を構えてスライムに走りよっていき、
紫苑は叫びながら俺の直ぐ後ろをついてくる。
スライムは俺たちが近づいて行ってもプルプル震えている
だけで、魔法も体当たりも仕掛けてこない。
「なんだ?こいつ?」
俺たちは不思議に思ったが、攻撃してこないなら今のうちに倒そうと、
武器を振り上げた。
「!!」「紫苑下がれ!」
ドゴン!
俺たちはいきなり現れた二匹目のスライムに魔法攻撃を撃たれた。
だが間一髪、俺たち二人ともスライムの魔法攻撃を回避することに成功した。
「くっそ!レーダーには反応がなかったぞ!」
そうだ。俺たちはスライムが一匹なのを確認してから戦闘に入ったはずだ。
遠くから此方に来るとしても時間が掛かるはずだ、ということは。
「おそらく、何らかの方法でレーダーに映らなかったのかもしれない・・・」
「おいおい!そんなのありかよ!」
ありなんだろう。少なくともこれはゲームなのだから。
ガサガサ
ガサガサ
「お・・・おい。あれ!」
「!!」
俺たちがスライム二匹と対峙しているとガサガサとスライムがもう
二匹も現れた。
「スライム四匹ってどういうことだよ!」
さすがにこの状況はまずいな・・・ん?
俺たちが突然のスライムの出現に驚いていると、
スライムが最初の一匹に集まりだした。まさか・・・。
スライムは一箇所に集まると、見る見るうちに重なり合い交じり合い
ドンドンと体を大きくしていった。これは、もうあれだな。
「どうやら、こいつがヒュージスライムだったみたいだな」
「でけー・・・!」
一つに融合されたスライムは体長5メートルは有ろうかという
巨体で、此方を圧倒してきた。
「さすがにボス敵だけあって、迫力満点だな」
「スライムのくせになまいきだ!」
おそらく最初のスライムは何もしていなかった訳じゃなく、
仲間を呼んでいたのだろう。しかし、まさかここまで
でかいとは思わなかったな。
「紫苑!準備はいいか!?
とりあえず雑魚スライムと同じ戦闘方法で試すぞ!」
「わかった!まかせとけ!」
そうして俺たちは、初めてのボス戦闘に突入していった。
今日はここまで、明日に続きます。




