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知識の果実  作者: ユロ
初心者編
16/25

トレジャーハンター

お楽しみ頂けたら幸いです








あれから一週間がたった。


俺たちはその間、Lvを上げお金をため、

クエストを消化したりと、

できるだけ自分たちの強化を優先してきた。



サラさんの魔法使い専用スキルも習得することができた。


だが、その習得方法が酷かった。


アースブリッドという名のスキルなのだが

その習得方法は、泥団子を作りプレイヤーに投げつけるというもので、

俺と紫苑でジャンケンをしてどちらが的になるかを

決める事になった。紫苑がグーをだし、俺がパーを出して勝ったのだが。

紫苑って、癖なのか初めから手がジャンケンの形になっているのだ。

例えばパーなら指を開き、グーなら拳を握り締めている。

これさえ知っていれば、俺が紫苑に負けることはおそらく一生ないだろう。



「ジャンケン強すぎだろ!」



と言っていたが、紫苑が弱いだけなのを気づくのは何時になる事やら。



そんなこんなで、紫苑の尊い犠牲を払って、

サラさんは無事アースブリットをゲットした。



俺たちは一週間こんな感じで遊んでいたわけだが、

別にクレアさんとの約束を忘れていたわけじゃない。

後回しにしていただけだ。


そして俺と紫苑は今食い倒れ飯屋にいる。

もう二度と来ないと誓ったはずなんだけどな・・・。

もっと別の場所はなかったのかね?


ちなみに今日はサラさんはいない。

いつも一緒にいるわけじゃないからね?




「ユウ様に塩様。本日は私の為に時間を割いていただき有難うございます」


「いえ、いつもお世話になっているので、お互い様ですよ」



俺の隣には紫苑が座っており、前の席にはクレアさんが座っている。

俺たちはクレアさんの友人をここで待っているというわけだ。



「ここの代金は私が持ちますので、どうぞお好きな物を注文してくださいね?」



クレアさんが笑顔で此方を微笑みながら勧めてくる。


どう考えても罠だ。でも、ここで頼まないってのもどうなんだと思い、

俺はできるだけ被害を少なくしようと、コーヒーを頼むことにした。

いくらなんでも飲み物なら大丈夫だろう。





























そう思っていた時期が俺にもありました。




俺は注文したコーヒーを飲むと直ぐに吐き出した。



「ゴホッ!ゴホッ!」



なんだこれ?コーヒーの味はする・・・。だけど、スゲー酸っぱい。

お酢でも入れてるのか?



俺はクレアさんを咳き込みながら薄目を開けてチラ見してみると、

そこには満面の笑みを浮かべたクレアさんがそこにいた。


やられた・・・。


だが、コーヒーを注文してしまったのは俺だ。

クレアさんに文句を言ってもしょうがない。

こんなことなら水でも飲んでいればよかった。


俺は横にいる紫苑を見てみる。

そこにはカツ丼をかきこんでいる紫苑がいた。

もうなにも言うことはない。


俺がコーヒーをテーブルの端に遠ざけていると、

クレアさんの友人と思われる人物が現れた。



「クレア!おまたせニャ!」



・・・・ニャ?



俺は言葉の発生源に視点を合わせて、その姿を確認する。

顔は目元が可愛らしく少しつり上がり可愛い。口元もωこんな感じで可愛い

髪はショートの茶色で、少しパーマが掛かってるような髪形だ。

そして頭の横には猫耳が髪の間から覗いており、

お尻には猫の尻尾も付いていた。うん。

どうやらクレアさんの友人というのは猫人族の人だったようだ。


その猫人族の[可愛い]女の人はクレアさんの隣に座り此方に挨拶をしてきた。



「初めまして!トレジャーハンターをしている

 キュトって言いますニャ!よろしくニャ!」



俺も挨拶をしようとキュトの方を見るが、ある一点で目が釘付けになる。

胸だ。胸がデカイ。ヤバイ目が離せない。Fくらいあるんじゃないか?


そんな胸をテーブルの上に置いて此方を見ている。

やっぱり重いと疲れるのかな?


等と思いながらも俺は何とか意思の力を振り絞り、

胸から視線をはずすことに成功した。


クレアさんが俺の方を見てニヤリとしていた。バレテーラ。


うん。不味いコーヒーを飲んだ甲斐があったな。

こんなことならもっと早く会っておけばよかった。



「えっと・・・。初めましてキュトさん。俺は見習い剣士のユウといいます。

 で、こっちのが見習い戦士の塩っていいます。」


「よろしくな!キュトちゃん!」



俺たちが挨拶を済ましたと同時に、クレアさんが早速話を切り出した。




「それじゃあ、お互いの自己紹介もすんだ所で、

 今回ユウ様たちにキュトを紹介させていただいた

 理由を説明させていただきますね」



そう言ってクレアさんは、水で唇を濡らし説明を始めた。



「まず、キュトを紹介した理由ですけど、

 ユウ様たちにキュトとPTを組んで貰いたいのです。」



えっ・・・?どういうことだ?



「えっと・・・。なんで俺たちなんでしょう?

 キュトさんなら誰とだってPTが組めると思うんですが?」



こんな可愛い猫耳の女の子とだったら、誰だって一緒に遊びたいだろう。



「ええ実はそれが問題になっていまして・・・。此処だけの話なんですが、

 キュトに言い寄ってくるプレイヤーが多すぎるんです。

 この容姿で男を寄せ付けちゃうんですよね・・・・。」



確かに、俺でも即可愛いと断言できるLvの可愛さだが・・・。



「それでですね、そんなことならいっそ特定の人物をくっ付ければ

 有象無象も払い避けられるのでは、と思いユウ様たちにご紹介した訳です」



うん。確かにそういった見方も出来るかも知れないけど。



「理由は分かりました。でも、先ほどの質問に答えてもらってないですよ?

 それなら俺たちじゃなくってもいいはずです。」



そうなのだ別に俺たちに拘る必要なんかない。

他にも適任者はいるだろう。そんな疑問をクレアさんにぶつけると、

彼女は言い難そうにしながらも答えてくれた。



「・・・・それはですね・・・・。

 ユウさんたちが私を口説かなかったからです・・・・」



は・・・・?どういうことだ?



「自分で言うのも何なのですが、

 私の容姿も男の人たちにとっては美人の分類に入るらしく、

 お誘いの方も沢山ありまして・・・・。」



確かに美人だけどさ・・・・腹黒いけど。



「一度目に会った方も、最初はそんなに言い寄ってくる人はないのですが、

 何度かギルドでお会いしていると、食事に誘われたり

 デートに誘われたりと、いろいろあります。

 例え言い寄ってこない人でも、ジロジロと体を見られたりと、

 なかなか難儀しておりまして・・・。」


なるほど。でもそれを言ったら、俺もキュトさんの胸を凝視しちゃったんだけどな。

俺がそんな事を考えていると、クレアさんは察したらしく。



「キュトは女の私でも見てしまうくらい・・・・あれですから。」



そう言ってクレアさんはキュトさんの胸を凝視する。うん。あれだね、大きいね。



「そんなに見ないでニャン・・・><」



そう言って、キュトさんが顔を赤らめながらイヤイヤをする。

これは男を引き寄せる(確信)



「いいんじゃないか?俺はキュトちゃんをPTメンバーにしてもいいと思うぞ?」



紫苑は賛成のようだ。俺も断るつもりはまったくない。

こんな可愛い女の子(猫耳)を助けるためならPTを組むくらいどうってことない。



「うん。俺も賛成だ。キュトさんもそれでいいかな?」



そう言ってキュトさんに確認を取る。



「はい!まだまだLvも低いけど、がんばりますニャ!

 よろしくおねがいしますニャ!」


「有難う御座います!キュトもがんばってね?」


「わかったニャ!クレアもありがとうニャ!」



こうして俺たちに新しい仲間が加わった。貴重な猫耳要員を迎えつつ

俺たちはさらに、この世界での冒険の数々に胸を躍らせるのだった。
























「それでこの子をPTメンバーにした訳ね」


サラさんがジトッとした目で俺たちを睨んでくる・・・。どうしてこうなった。



「サラさん。これは人助けであって、

 やましい気持ちなんてこれっぽっちしかありませんよ?」


「あるんじゃない!」



つい本音が出てしまったが、しょうがないよね?

こんなに可愛い女の子に、下心がない男とかいる訳がない。



「別にいいんじゃねぇの?そういう感情が皆無って方が逆に失礼ってもんだろ」



紫苑。お前良いこと言うね。全くもって同意だ。



「二人ともキュトのせいでケンカしないで欲しいニャ・・・・。

 もうユウさん達のPTに入らないから、ケンカはやめてニャン・・・・」



キュトさんマジヒロインだった。私の為にケンカしないで!なんて

マンガかアニメの世界のセリフだと思ってたよ。あ・・・、これゲームだったわ。



「もう分かったわよ・・・。別にキュトさんが悪いわけじゃないし、

 悪いのは鼻の下を伸ばしている男どもだしね。

 ごめんね、キュトさん。私もキュトさんを歓迎します。

 キュトさん、これからよろしくね?」



そう言ってサラさんも、キュトのPT入りを認めてくれた。



「ありがとう!サラニャン!

 こっちこそよろしくおねがいしますニャ!」



そう言って、キュトさんはサラさんに抱きついていった。眼福眼福



「ッ!そこ見るな!」



等と言っているが、見てしまったものはしょうがないだろう。



「いいな・・・。これ。」



紫苑も満更ではなかったようだ。



「ニャ~ン♪」



キュトさんはそう言って、嬉しそうに尻尾を揺らしていた。























有難う御座いました

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