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知識の果実  作者: ユロ
初心者編
14/25

剣士専用クエスト

御読みいただき有難うございます






俺たちは再び武具屋ドグマに訪れていた。

もちろん、剣士専用のクエスト情報がないか聞くためだ。



「それでドグマさん。

 剣士用のクエストに心当たりは、ありませんか?」



俺は前衛なら武具屋に、後衛なら魔法店にクエストの情報が

あるのではないか?と、考えたわけだ。



「剣士のクエストだと?

 それなら永遠の眠りって宿屋の店主に教えてもらえ」



なんだか本当の意味で、永遠に寝ることになりそうな宿だな。



「なるほど。それで、その宿屋は

 いったい何処にあるのでしょうか?」



俺はドグマのおっさんに、宿の場所を教えてもらった。

というか。


「此処って受付嬢に教えてもらった宿じゃないか!」



あのグラサンで怖顔のおっさんがクエストを発行してくれるらしい。



「なんだ?知ってるなら、話は早い。

 あいつはもう引退しちまったが、

 此処いらじゃかなり有名な冒険者だったんだぞ?

 確かLvが50以上はあるって話だ。」



Lv50とか俺の5倍じゃないか!いや単純に5倍って訳じゃない。

基本的に高Lvになるほど、必要経験値が爆発的に高くなってくるものだ。

それにスキルの有無や経験の差というものもある。


紫苑が強いと言っていたのは当たっていた様だ。

あいつが見ていたのはグラサンのオッサンじゃなくて

武器の方だったけどな・・・。



「すげーな!Lv50とかヒュージスライムもきっと一撃だぜ!w」



確かにLv50もあったら楽勝だろう。紫苑が興奮しているが

俺はそれを無視し、ドグマのオッサンにお礼をいい

宿屋へと向かうことにした。



「ドグマさん。有難うございます。早速宿に行ってみることにします。


「ああ、さっさと行って強くなってこい。」


そうして俺たちは宿へと向かった。



















俺は今グラサンのおっさんと対峙している。



「ユウ!勝てぇええええ!!!!」



無理だからな?


なぜこんなことになってしまったのか。

それは俺たちが、グラサンにクエスト発行を頼んだ時にまで遡る。











永遠の眠り 宿屋





「すみません。剣士用のクエストについて教えてはいただけませんか?」


グラサンのおっさんに丁寧に話しかけた。つもりだったんだが。



「・・・・」


「えー・・・っと」


「・・・・俺と戦え」



グラサンのオッサンが此方を睨みつけて物騒なことを言っている。怖いよ!



「・・・・クエストだ。」



オッサンがそう言うと目の前にウィンドウが開かれた。





アルビナクエスト


宿屋のオヤジと死ぬまで戦い、スキルを覚えよう! 報酬スキル 受け流し





うん。報酬でスキル[受け流し]がもらえる。

でも、問題なのは[死ぬまで戦い]って所だ。

俺の初死亡の相手は宿屋のおっちゃんかよ。


「わ・・・分かりました。ただちょっと準備して来ますので、

 少しお待ちください。」



さすがにこのまま戦ったら貯まっていたお金が消えてしまう。



「・・・ダメだ。直ぐに宿の裏に来い・・・。」



そうしてグラサンのおっさんは宿屋の裏口から外に出て行った。



強制イベントかよ!

俺は内心でそう愚痴を零した。



「すまん、紫苑。最後の手段だ。お金を預かってくれ」


「お・・・おう?」



紫苑が居てくれて助かった。

他にPTメンバーがいなかったら

強制的に死んで所持金を全額没収されていたところだった。



「それじゃあ紫苑。あの世で会おう・・・」



等と言って、俺はおっさんが待つ裏庭に向かったのだった。

















そして現在。俺は今死にそうになっている。



Lv10


HP6/82 MP23




盾で防いだんだけどね?Lv50相手に一撃で死ななかっただけ

まだマシだと思うべきなのか?

それとも、一撃で死んでおくべきだったのか?

まぁ、どっちにしても死ぬんだけどね。



「ユウぅうううう!!死ぬなぁあああ!!!!」」



死ななきゃスキルを貰えないんだっての。


おっさんがいつの間にか、俺の目の前にいた。

Lv50は伊達じゃないらしく、動きがまったく見えない。



「・・・・」



斬!!



おっちゃんが武器を振り上げた所を辛うじて目で捉えたところで、

俺の意識が途切れた。

























こうして俺は、あっけなく死んだ。











明日に続きます

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