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ブラック君主に仕えていた騎士が逃げ出して、可愛い嫁を貰って、君主たちに復讐する話  作者: 信礼智義


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13 ボルガランドとの和平とアリアたちの復讐

毎日18時に投稿しています。お読みいただければ幸いです。

 2週間後、ブラッカンとボルガランドの講和条約が結ばれた。係争地のあった国境地帯はボルガランド 側に有利に線引きされた。更にベナムを加えた三国同盟は結ばれた。

 内容は軍事同盟として、ブラッカンとボルガランドに同盟三国がそれ以外の国と戦いが行われた場合に軍事防衛義務が課されたものだった。

 また、北方防衛の主たる担い手としてブラッカンが担うこととなった。

 ベナムに有利な条約だったが、主目的で会った北方蛮族への対応はブラッカンに任されることとなり、ベナムとボルガランドは我が国に援助することになったので目的は達したと言えよう。


 条約が締結された後、俺はベナム王に呼び出された。

 「今回の条約はお前の力があったからだ。よって、お前を伯爵とし、南方に領土を与える」

 「有難き申し出なれど……」

 これを受けたら、ブラッカンの貴族から売国奴呼ばわりされかねない。

 しかし断れば王の機嫌を損ねてしまう。どうしたものか。

 「与える領土は孤人族の村、6か村とその付属地だ」

 「お受けいたします。王よ」

 狐人族の村、つまり妻たちを慰み者にした村も含まれるわけだ。領主となれば、復讐もしやすい。妻たちが味わった苦しみ、たっぷりと返させてやろう。

 妻たちのため、多少の悪名はやむなし。

 

 おればブラッカンに帰り、ジャック王にこのことを伝えた。

 他の貴族達にも伝えたが、比較的受け入れられた。

 まあ、ベナムから俺が連れて来た貴族たちは、ベナム貴族の次三男でベナム王の決定ならと納得しているし、ジャック系列の貴族や俺の配下は文句言うはずもない。

 

 講和が結ばれたことでブラッカン国内で祝賀会が開かれた。国民全部が喜んだ。これで平和がやってくる。みんなが祝いの酒を酌み交わした。

 その陰で、王が病で亡くなったこと、王太子が王位を継いだことが伝えられ、新王即位と言う慶事に更に祝賀ムードが加わった。

  俺はこれまでの功績からブラッカン王国侯爵に任じられた。

 役職は軍務大臣兼外務大臣兼旧ギスカール北方地域で名を改めアリア州知事となった。

 働かせすぎだと王に文句を言ったら、代わりがいないのだ、何とかしてくれと泣きつかれた。

 ちなみにジョゼフ・ドミトリーは伯爵で軍司令官、マーチャント・バイトも伯爵で商工大臣に任命された。


 さて、勝手にボルガランドに行っていたゴネール・ネバッティ子爵と彼の一派は王都に戻された。

 全権委任状を偽造しており、勝手に講和を結ぼうとしていた。ボルガランドに伝えておいたわけで、そのまま軟禁されていたが、今回講和が結ばれたことで、ブラッカンに戻されてきた。

 彼らは外交成果を得られず、また勝手に外交文書を偽造したことで罪を問われ、全員爵位はく奪、僻地への追放となった。


 俺はベナムで新たに得た領土管理のため、南の新領土に向かった。俺の他数人だけなので、高速で移動した。

 6か村の村長たちに出頭を命じた。

 誰も来なかった。うん、これは見せしめが必要だな。俺は復讐の口実ができたことに暗く微笑んだ。


 すぐに俺は兵500人とフィリアを連れて南の領地に向かった。

 アリアは妊娠中なので長距離の移動は怖いので、フィリアだけ連れて言った。

 北の端から南の端なので、10日以上かかりながらもフィリアたちの故郷の村に着いた。

 

 「何者だ」と門番が言うので、「この地の新しい領主になったトール・プルタークだ。村長を呼べ」といったら、「村長は忙しい、また来い」と言ってきた。

 この尊大さは相変わらずだな、と思い門番を捕らえて首をはねた後、村の門をたたき壊した。

 兵を中に入れて、村長宅を占拠させた。

 武器をもって抵抗しようとしたものは、殺害した。

 

 広場にすべての村人を集めた。

 「隠れている者がいるなら10分以内に出て来い。いまならすぐに殺さない。しかし、それを過ぎたら見つけ次第殺す」

 10分経って、兵たちに家探しさせた。

 「かまどの下の隠れる穴があるうちがあります。そこも探してください。後、屋根裏にいる可能性もあります」フィリアが教えてくれた。


 兵たちに探させたところ、10人以上が隠れていたので広場に引き出し、首をはねた。

 「貴様何をする!」一人の獣人が怒鳴った。

 この村の村長だ。

 「おう、久しぶりだな。忘れたか俺の顔を」と言うと、「人族の顔など覚えているか」とうそぶいてきた。

 「フィリア」と呼ぶと馬車から降りてきて、「おそさしぶり、村長」とフィリアが言った。

 「フィリアだな、こんなことをしてただですむと思っているのか」と怒鳴るので「ほう、ブラッカン王国侯爵で、ベナム王国伯爵でもある私の妻に暴言を吐けるとは、よっぽど度胸があるな」と言って、「ただですむと思っているのか、と言ったな。お前の言う通りだ」と言って、村長の兄弟、息子たち全員を引っ張り出してきた。

 広場に木の杭を打ち、そこにしばりつけ油をかけた。

 「おい、何をする!」と村長が言うので、「いいもの見せてやろう」と言って、火をつけさせた。

 火はあっという間に全身を燃え広がり、村長の息子たちは断末魔の悲鳴を上げた。

 「獣人のトーチだ。よく燃えるかな」と笑って言うと、村長は悔しそうに俺を見ていた。

 「さて、次は村長以外の男たちを全員並べろ」と言って、男たちを並べさせた。

 「フィリア、アリアと君を傷つけたのはどいつらだ」

 「全員ですね。慰み者にされたり、石を投げられたり、食べ物を奪ったり、悪口を私たちに向かって言ったものもいます」

 「わかった。お前たちに選ばしてやる。服を脱ぐが、直ぐに殺されるか」

 男たちは全員服を脱いだ。

 両腕を後ろに回させて、手ぐさりをつけた。

 それから裸にした男たちの性器を切り飛ばしたうえで、回復魔法で出血を止めた。

 さらに口を開けさせ、舌を切り取った。火で焼いて止血した。

 そして最後に目を潰した。耳は残した。

 叫び声がいく重にも聞こえた。


 「女たちでひどい目に合わせたやつはいるか」

 「村長の母親と第一夫人にはきつく当たられました」フィリアは言った。

 村長の母親と第一夫人は青い顔をして、何か色々弁解していた。

 とりあえず、二人とも首をはねた。まあ、雑魚だから楽に殺してあげよう。

 「他の女たちはどうだ」

 「他は大丈夫です」とフィリアは言った。


 さて、最後は村長だ。

 「何故、先に呼んだ会議に来なかった」

 「なぜ我々が行く必要がある」震えながら、それでも虚勢を張って言うので、「これは領主に対する反逆行為だ。と言うことはお前死を覚悟していたのだな」

 村長は震えていた。これまでの処刑を見て、自分はどんなことをされるのかと、かなり精神的に来たようだ。


 焼いた熱石を敷き詰めた。

 それを見ながら村長は震えが止まらなくなっていた。

 服を脱がして裸にして、両手を前で縛ると恐怖のあまり漏らしてしまった。

 「許してくれ。お願いだ。態度を改める。何でもいうことを聞く。だから……」

 俺は兵に命じて猿轡をかませたうえに、顔全体を布でぐるぐるに巻いた。

 そのうえで、熱石の上を村長に歩かせた。くぐもった叫び声が聞こえてきた。それでも必死に歩いていた。目が見えないからだろう、石につまずいて転んでしまった。

 熱さにゴロゴロ転げまわった。それがかえって全身にやけどを広げる結果となった。

 かなり暴れていたが、そのうち動かなくなった。

 手足は炭化して取れてしまい、真っ黒の塊になっていた。

 死体を槍に引っ掛けて熱石の上から引き上げてから顔の布を取ると、断末魔の苦しみに満ちた顔が出てきた。


 おれはその死体を保存しておき、村に50名ほど兵を残して、残り5つの村を順番に兵を連れて回った。

 他の村には恨みがないので手早く済ませた。

 村の門に行き、村長を呼ばせる。

 会わせようとしなかったら、門を破壊、門番はその場で処分する。

 村長宅に行き、村長たちを捕縛、領主の命令に背いた事への弁解をさせる。

 抵抗するようなら、村長の前で、村長の一族のうち、男は皆殺しにした。

 村長は捕縛したまま、次の村へと進む。

 見事にすべての村で死体が積まれることになった。


 そして捕縛した村長たちを死体になっている村長と一緒に座らせて、形式的だが会議を開いた。

 今後領主の命令に従うこと、村で農業指導、治安維持、施設の改修のため兵を常駐させること、大樹海で取れた産物は今から建築する町で売却すること、村では我々の指示に従い農業を行うことなどを了承させた。

 この内容を知らせるため、使いの者を村に送らせた後、全員を串刺しにした。


 アリアたちの村の改造を始めた。道を整備し、建物を建て、小さな町を建築した。周りを囲む城壁も作成した。

 街の形が整うと、街の名前をフィリアの町とした。

 大樹海に通じる道も作成し、大樹海での狩りや採掘を獣人たちにさせた。もともと彼らは大樹海での採取により生きていたので男たちは勇んで大樹海に出かけて言った。

 取ってきたものは、今までは村で売らなければならず、かなり安くたたかれていたが、フィリアの町でピストから来た商人たちが競争して買っていった。

 そのうち、フィリアの街に店を出すようになり、宿屋や酒場、武器屋などもでき、伯爵領の中心となっていった。政庁もここに置いた。代官として、獣人を妻にしてピストで働いていた商人だった男を任命した。

 他の村は、兵士たちを常駐させ、その隊の隊長を村長代行とした。


 村には畑を作り、農業をさせた。兵士の中には農民出身者もおり、彼らが指導者として獣人たち、特に女性たちを指導して働かせた。

 兵士たちのほとんどは村の狐人族とねんごろになり、所帯を持つこととなった。

 去勢した獣人たちは、畑の開墾に使用した。


 俺は南の領地の支配を確立させることができた。


お読みいただきありがとうございます。ブックマーク、星等頂けたらありがたいです。

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