閉話2 こんなはずではなかった
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ブラッカン旧王の場合
どうしてこうなった、元王であるパープル一世は嘆いていた。
私は国のために必死に働いたのだぞ。王家の威光と国の発展のため、戦争を行い領土を広げようとした。ところが無能な部下の所為で失敗した。
はては、俺を退位させようとまでしてきた。
なので、王家の血を引く貴族たちを根絶やしにして、その野望をくじいたら今度は全然関係ない下級貴族の連中が反乱を起こしてきた。
雇用していた兵士たちは金だけとって逃げ去ってしまい、やむなく私たちは王家を支持する家臣達とともに南のベナム王国に逃げた。
国を取り戻すために、兵を借りようとしたら第一皇子以外は拒否してきた。
とりあえず離宮で暮らすこととなったが、このままでは国に戻れない。
次男に命じて、何とかして兵士たちを借りられるようにしろと、第一皇子のもとに送りだした。
ところが、たまたま王都に出ていた家臣から、慌てふためいた様子で、第一皇子が反乱を起こし失敗したと知らされた。それで、この離宮にも王の兵が向かっているとのことだった。
大慌てで、家族とともに港に逃げることにした。家臣達にも知らせて個別に逃げるよう指示した。
妻たちは馬車に服や貴金属を乗せて、私は金を集めて、息子である第一皇子はお気に入りの剣を持って、逃げようとした。
馬車何台分にもなってしまった。他の荷物は別の馬車に乗せ、私たちは家族4人と金だけ持って、1台の馬車に乗って港に逃げ出した。
港に着くと、直ぐに船を探した。なかなか乗せてくれる船が見つからない。
ただ一艘、法外な値段だが乗せてくれる船が見つかった。
もうすぐそばに王弟の兵が迫っていると聞き、私は有り金はたいて、その船に乗り、直ぐに出港した。
一緒なのは私と妻、第一皇子と第一王女の四人だけだった。従者が1名いたが、いつの間にかいなくなっていた。
ネシーナ王国について、直ぐに港湾管理事務所に行って亡命の申請をした。
事務官はびっくりしたようにすぐに王宮に連絡を取り、移動の馬車が迎えに来た。
馬車は王宮に入った。ここの王への面会がすぐにできると思ったが、忙しいからと言われ、王宮のはずれの屋敷に入れられた。
ネシーナ風の服が与えられ、水浴びをして、食事が与えられた。
屋敷には、何人かの召使がいて、周囲に兵士が守りを固めていた。
王への目通りを待ったが、5日たってもなにも言ってこない。
執事に尋ねるが、聞いて置きますと言うだけだった。
また、外出も一切許されず、他の家臣の状況も教えてもらえなかった。
しばらくして、王宮の使者が訪ねてきた。
王は私たちをしばらくのあいだ保護することを伝えた。
家臣や財産の行方を尋ねたが、あの後は何も来ていない、どうもベナムで捕まったらしいとのことだ。
私たちは家臣も財産もすべて失ってしまったのだ。
王への面会を希望したが、王は忙しく難しい。何か伝えることがあれば伝えて置くとのことだった。
私は祖国奪還のための兵と船を貸してほしい旨伝え、その代わり私の娘である第一王女を王太子の正室として嫁がせる用意があることを伝えた。
使者は恭しく王に伝えると言って去っていった。
その後何の連絡もない。屋敷から出ることも禁止されている。
どうしてこうなった。
ブラッカン前王と家臣達
どうしてこうなった、ブラッカンの前王だった第二王子は苦痛になかで思った。
私は父の命令でベナム第一皇子の取り巻きの一人となった。
最初は良かった。王子は私の言うことをよく聞いてくれて、出兵をたびたびベナム王に献策してくださった。
ところが、ベナム王は全然聞いてくれない。
業を煮やした王子は王位を乗っ取ることにした。
王と王弟を殺し、王位を奪うとのことだ。
私は王子の取り巻きたちとともに王宮に乗り込んだ。全員武装していた。
てっきり、王宮の警備兵たちとは話がついていると思っていた。
ところがあっさり捕まった。あれ?
俺たちは王宮内の牢屋に閉じ込められた。
一人一人尋問を受けた後、私以外の仲間は連れ出されていった。
しばらくして父の家臣たちが連れられてきた。全員項垂れていて私の声に反応しなかった。
やはり尋問を受けた後、外に連れ出された。中にはものすごく抵抗する者もいたが、殴られ蹴られ、黙らせた挙句連れ出された。
しばらくして私も連れ出され、監獄のような場所に移動させられた。
そこでは来ていたものを脱がされ、裸にされた。
そこで多くの男たちにもてあそばれた。
最初は抵抗していたが、少しでも反抗すると殴られ、鞭で撃たれ、食事や水を抜かれた。
そのうち反抗する気もなくなり、進んで奉仕するようになった。
ある時、医師のような男が何人か屈強な男を連れてやってきた。
私は奉仕しようといつものようににじり寄ったが、いきなり男たちに羽交い絞めにされた。
そして、医師らしき男が三日月のように曲がった刀を取り出し、私の性器を切り取った。そのうえで治癒魔法で傷を治した。
さらに口を開けさせられ、のどをえぐられた。
最後に両目をえぐられた。
私は視覚と言葉を奪われ、男として大事なのを取られてしまった。
その後、再び運ばれた。
何日もわずかな水と固いパンのみが与えられ、移動している様子だった。
ブラッカンに運ばれ、処刑されるのかと思った。
もう、どうでもよかった。
移動が終わると服を着せられ、儀式が行われた。私は気づいた。これは王位継承の儀式だ。
何で私が王位を継いでいる?
そのあと知らない男を王太子に任命していた。
私はまわりに流されるまま、ただ座っていた。
私はその後、服を着せられ、飲み物と食べ物を与えられた。
飲み物は酒だった。
食べ物は肉とチーズだった。私はむさぼるように食べた。
その日から毎日酒を飲み、食べ物を食べた。
それ以外の楽しみはなく、それだけが楽しみだった。
ある日、ぞろぞろと男が入ってきて、下腹部に熱いものを当てた。
ものすごく痛かった。
そのうち、尿が出ず苦しくなってきた。
そのうち、気が遠くなってきたとき、どうしてこうなった、と最後に思った。
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