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前世も異世界転移もありません!ただの子爵令嬢です!多分?  作者: 朱井笑美


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 盆ダンス大会が始まった。

 会場は3カ所あるらしいが、リリベル達が踊るこの第一会場は国の一番の精鋭達が踊る会場で、王族が鑑賞する場所でもある会場だ。

 だから、例年、この会場で踊る為に、皆、必死で練習に励むそうだ。


 第一会場の入場チケットも争奪戦となり貴族、平民に限らず抽選らしい。盆ダンスを踊る人達も貴族、平民限らず同じ場で同じ衣装で踊る。この場だけは身分の差も無いのだそうだ。


 そして第一会場で踊れる人達のユカタは藍染めの藍色だ。それが彼らのプライドにもなっているらしい。他の会場は第二が緑で第三が赤だと聞いた。

 第三会場で踊るのですら30倍の倍率で争って勝ち取るそうだ。


 第一会場は第二、第三会場での踊りの経験も要るそうだから、第一会場のダンサー達がどれだけ凄いのかが分かる。リリベル達も第一会場に特別に席を頂戴した。

 ワルツで踊るドレスが嵩張るので後方の一角だが、十分ダンスを見れる場所だ。


 王族達は最前列に席がある。

 すでに皆様着席されており、ザック殿下もいらっしゃるのが見えた。そして火山の国の女王陛下が隣におられるのも。


「あの人、リリベルさんをビーバーちゃん扱いしている王女殿下と同じですねぇ」

 シャーロット嬢がそう言った。

 まあ確かにベッタリ度は似ている。だが王女殿下の好意のラブと女王陛下のラブは意味が違いそうだ。

 

 フィリップ様は我々の席の方に来られた。

 ライオット兄もエリオット様も王族席の方にいる。二人とも女王陛下を警戒しているようで、二人で上手く殿下と女王陛下に距離を作るように動いていたとフィリップ様が仰っていた。

 よっぽどリリベルより使える人達ではないか!伯父様はいつもナイスアシストだ。南の一番良い土産を進呈しなくては。


「リリベル!」「ララベルお姉様?」

「何なのよ、あれはっ!」

 会場にやって来たララ姉ちゃんが、ザック殿下と女王陛下を見て指を差している。

 やめなはれや!どちらも王族だぞ!義兄を見ると、彼は溜息を吐いて姉の指の方向を変える。えっ変えるだけ?!

 姉は不貞腐れながらも着席する。


 姉のドレスは鮮やかなスミレ色に金糸の刺繍とリボンで姉にとっても似合っていた。

 全員、ドレスの色が被らなかったのは良かったな。リリベルは義兄と姉にダンスの振り付けのアレンジを説明する。

 二人共、要領を得たようで頷いていた。


「宰相補佐官様もですが、子爵ご夫妻も振り付けのアレンジを理解するの早くないですか?」

 リリベルのワルツのパートナーを務める侯爵令息が仰った。


 補佐官様のお父上である伯父も恐らく、私達の父と同じくダンスはプロ級の腕前なのだろう。ガブリエラ様も我々同様しごかれたに違いない。

「恐らく同じ厳しい先生に教わったんですよ」

「え〜本当にそれだけですかぁ?」

 

 令息の衣装は黒だった。

 黒はどのドレスにも合わせる事ができるので、パーティでは一番男性に多い色だ。同じく白も合わせやすい。だが、これは王族が身に纏う事が多いので王族と被らない為に選ぶ人は少ない。

 ザック殿下も白を着ておられた。


 そしてマレシオン様は光沢のあるグレーの生地で光の加減でシルバーに見える衣装だった。彼の髪もシルバーなので余計に光っておられる。藤色のリリアン様と本当にお似合いだ。

 このまま結婚しちゃえばいいのに。

「このまま結婚しちゃえばいいのにですねぇ」

 え!シャーロット嬢?


「マレシオン様とリリアン様、お似合いですよね」

「私も思ってましたっ!」

「リリアン様は子爵夫人に紫や藤色の下着を注文されておいででしたよ」 

 キャー!!

「早くご使用される日が来ると良いですね!」

「ふんっ、きっと直ぐですよ」

 へ?シャーロット嬢も時々、予言とか、心を読んでるの?みたいな時がある。

 ホントに超怖い。

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